雀の手箱

折々の記録と墨彩画

降り続く雨

2009年07月26日 | 雀の足跡
 長梅雨は何時上がるのでしょう。夏休みに入って10日も経つと言うのにまだ梅雨明けしません。それどころか、市内各所に土砂災害も起こり避難勧告も出されました。
 24日の豪雨は、記憶にないほどの雨量で報道によると、県内では一時1万世帯に避難指示、22000世帯に避難勧告が出されたそうです。飯塚地区の一日の総雨量は339ミリと、観測史上最高を記録しました。25日も午前中一杯降っていました。26日も雨の予報で警戒するようにという事なので、午後、食糧の買出しに出かけましたが、浸水のあとの見える商店もあり、駐車場の水はけの悪いところは水が残っていました。
 高台のわが家は野菜が雨に叩きつけられて倒れ、写生のために植えていた丈高い向日葵3本が無惨な姿になりました。直ぐ隣の吾亦紅などの山野草は大丈夫のようです。菜園のトマトは実が生り過ぎていたため傾いてしまいました。被害はこれくらいの軽度のもので被災された方々には申し訳ないほどです。
 8畳ほどの坪庭は、小石が敷き詰めてありますが、屋根の水を排水する中央の桝は渦を巻いて水を排出していました。そのうちボコボコと水を吹きあげ、今にも床下に浸水するのではと心配しました。雨の中、ずぶ濡れで石を除き木の葉や土を取り除き事なきを得ました。

 源実朝ではありませんが「時により過ぐれば民の嘆きなり八大竜王雨止めたまえ」と祈りたくなります。今日も雨は断続的に降り続いて、大雨洪水警報が出されています。
 博多の中洲や小倉の魚町といった繁華街も川のそばは浸水しているようです。降り始めから550ミリを超えているそうで、気候の変動につれて、気象が激烈化してリスクを生じているようで何となく不気味です。


今日の一枚 半夏生


今日の一枚

2009年07月24日 | すずめの百踊り


 大きな被害をもたらした山口県の水害を自然の脅威として感じています。思いがけない災害に遭われた方々を思うといたたまれない気がします。

 今日も一日、降りみ降らずみの雨が時に激しく北九州もまだ梅雨が明けません。梅雨後半は雨が多く、油断しているうちに草が我が物顔で勢いを増しています。

 今日の一枚は白い百合にしました。おまけは奈良公園の春に見たバンビです。石上神社や高畑の風景が出来上がらないので、ぐずぐずしていると小鹿は親鹿になってしまいそうですから子鹿のままの姿をUPしておきます。



天空のドラマ

2009年07月22日 | 日々好日



 今日22日は、46年ぶりの皆既日食だそうで、日本で次に皆既日食を見られるのは26年後とか。疾うに100歳を超えるので今回が最後と、遠くまで出掛けるのは無理なのでテレビの前に釘付けです。
 小学生のころ、竈の煤をガラスに塗ってもらって、あちこち顔を汚して日食を見たのを思い出していました。

 今回北九州では約90%の日食になるというので期待したのですが、すっきりとは晴れてくれませんで、時折の陽射しの合間を狙っての観測となりました。
 10時40分ごろから、鳥達が裏山に向って飛び、50分ころには気がつくと蝉の合唱がぴったり止まっていました。中庭の面格子の影がくっきりと長くなるにつれ、急速に薄暗くなってゆきました。
 テレビが放映する硫黄島や、太平洋上の船からの観測が、見事な皆既日食のドラマを展開していました。格子の影が一番長かったのは11時10分ごろで、影の長さが見る見る短くなってゆくとともに、蝉の鳴き声が戻ってきました。11時45分には格子の影は全くなくなっていました。
 テレビのお蔭で経験したことのない天空のドラマをゆっくり鑑賞することができました。
 ダイヤモンドリングや、赤いプロミネンスも初めて見ることができました。記念にテレビの画面を撮影しました。

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1枚(冒頭)と3枚の画像(下)はNHKの超高倍率カメラに拠る撮影の放送から借用しています。

お施餓鬼法要

2009年07月20日 | 雀の足跡
 昨日の日曜日は、菩提寺でのお施餓鬼法要に行って来ました。今年は二人揃っての参加です。

母の初施餓鬼の折とは違い、ゆっくり施餓鬼を考えてみました。

 お施餓鬼は文字通り飢えに苦しむ餓鬼への施しで、阿難尊者の説話に習って食べ物や水を供えるわけですが、欲深の自分のやがて墜ちる行き先の先住たちに、想いをこめてお供えをしました。
 この功徳が自分だけではなく先祖達の追善供養にもなるならばというわけです。

 一年のうち一度くらいは、食べることでー他の命を奪うことでー命を繋いでいる自分の罪深さを自覚し、今も生きながら飢えに苦しむ何億という地球上の人々に想いを馳せ、食べ物に感謝する法要と考えれば意味があることです。

 寺の昼食の接待は薄味で、お吸物も二段の弁当も全部残さずに頂きました。今日ばかりは宮崎駿氏の「天空のラピュタ」の”生き物は自分だけで生きているわけではない”を思い浮かべながら心から「いただきます」を唱えました。

  お施餓鬼法要の日



駆け抜ける追い山

2009年07月15日 | 雀の足跡
 今日の朝日新聞夕刊のトップは紙面の四分の一を博多祇園山笠、一番山東流れの櫛田入りが占めていました。
 今朝は祭りのフィナーレの、追い山が早朝5時から行なわれました。
 櫛田入りのタイムも東流れがトップで、台上がりの総務の唄う「祝いめでた」の声も朗々としていていました。清道旗を回ったところで山を止め、一番山だけは櫛田神社に祝い歌を奉納するため、勢いが中断する一番山のタイムがトップになるのは珍しいことです。全コース5キロの追い山のタイムでは今年も千代流れが28分23秒で最高タイムを出しました。流れの期待を肩に、名誉のためだけに男衆は走ります。
 交替しながらとはいえ、重い舁き山を肩に全力を出し切って完走した後の爽やかな達成感につつまれ、汗と、浴びた勢い水をしたたらす顔には感動の涙もまじっているようです。
 櫛田神社では鎮めの能が奉納されて祭りが終わり、本格的な夏が始まります。


博多祇園山笠 追い山ならしの日

2009年07月13日 | 雀の足跡
 今年も1日から博多祇園山笠の季節に入っています。街を歩くと15日の早朝の追い山に向けて徐々に祭りのテンションが上がってゆくのをひしひしと感じます。

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画像は3枚です。

 所用があって博多に出かける連れ合いに「今日12日は追い山ならしのはずだから」と誘われて久しぶりの午後からの博多行きでした。
 用を済ませて新天町の賑わいの中を歩き、中州の和紙の店で画材を購入して、櫛田入りする追い山ならしを見物しました。これは15日の追い山のためのいわばリハーサルで、本番より1キロ短い(約4キロ)コースを走ります。

 勢い水のしぶきを浴びての見物はテレビでの見物とは一味も二味も異なります。 速いスピードと、人混みですので思うように写真は撮れません。詳細と映像はこちらのページでご覧ください。

 交通規制で車は市内の通行が複雑になっているため、久しぶりにJRを利用しての博多行きですっかり疲れました。

   飾り山3枚の画像は1枚目が博多座前 2枚目は博多駅前 3枚目はソラリアビルの中、吹き抜けのロビーに飾られた山笠。クリックでどうぞ。

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 舁き山のなかで最後に櫛田入りする上川端の山だけは、高さ10メートル余りの飾り山をそのまま舁きます。したがって追い山のタイム争いからは除外です。重量も普通の舁き山が1トン余りなのに対して、2,5トンです。電線に障るからと禁じられた高さの問題は、頭頂部を下げる仕掛けで解決。この飾り山は15日には煙を吐いて壮観です。正面から写したかったのですが、水と人混みを分けて出る気がしなくて見送り側からの撮影です。次第に気合が入っていき、上が引っ込み、水法被が男衆の体に貼りつくころには興奮がこちらにも伝わります。

動く飾り山
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夏の小景

2009年07月08日 | すずめの百踊り
 投稿のボタンを押すのを忘れて、更新したつもりでいました。最近ではブログを開くのも間遠になっています。
 ただ、絵を描くのは興に乗って枚数が増えています。今日の風物は、茄子と朝顔です。そのほか四月の終わりに出かけた奈良の風景を絵にしたくて、模索しています。奈良公園の小鹿だけはどうにかできました。

 次なるテーマは男衆の祭、博多祇園山笠の男衆を捉えてみたいのですが、構想は固まっていても、祭りの迫力が出せないでいます。






朝の散歩

2009年07月03日 | 雀の足跡
 櫻のころから体調が今ひとつすぐれずに止めていた朝の散歩を復活しました。
 このところ薬の効果でしょうか、早朝の高血圧も大体安定してきたので久しぶりに出かけて見ました。

 大雨もあがり、梅雨の中休みと予報されていますので、涼しい昨日は気に入りの“梔子池公園”まで歩いてみました。予想通り白い大輪の蓮が開いていて、寂光土を現出していました。
 冬のころ、折れ曲がった枯れ蓮や、実を飛ばした後の姿を描いたことがありますが、今はすでに花びらを散らして小さな漏斗形の青い実を見せているもの、開ききったもの、まさに花開かんとするものと、百々姿です。葉もあらゆる姿態を見せて絵心を誘います。
 今日はカメラ持参での散歩でしたが、残念ながら昨日の午後の雷鳴を伴った激しい雨で美しかった全開の蓮は無惨な姿になっていました。画像は2枚です。


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