雀の手箱

折々の記録と墨彩画

わが夏安居

2018年08月29日 | すずめの百踊り

 炎帝の勢いに拉がれ、新盆を無事終えた疲れも加わって、夏籠りを続けています。
 お薬も切れるというのに、どうしても出かける気になれず、これではならじと気を引き立てての修業です。
 画題もお盆の名残りのホオズキが朱の色を次第に失ってゆく移ろう姿を追っています。一日一枚が今は五枚にもなって、自分なりに納得できるまで繰り返し描いています。来週あたりから少し暑さも和らげば外出もと期待しています。










上棟式

2018年08月24日 | できごと
 古い町に属すこの町内でも、住む人が亡くなって空き家になっていた家屋が何軒も取り壊され更地となり、瀟洒な近代建築の家がいつの間にか建てられています。
 先日、門の前の開発で削られた造成地に一軒、木造の純和風の家の建築がはじまりました。
 嬉しいことに、最近では珍しくなった「棟上げ」がありました。この地方の古式による五色の幟旗や、棟札、御幣などを取り付けた上棟式でした。
 餅まきに集まってきた夏休み中の子供たちの賑やかな歓声も上がりました。餅まきは、門の前で眺めていましたが、施主の息子さんが、四隅餅の重ねと紅白の小餅を届けてくださいました。毎日、大工さんの打つ金槌の甲高い音も気持ちよく響いています。

 やっと祭壇の片付けも終わり、家中に平常が戻ってきました。画室も道具をすべて仕舞っていたので少しずつ持ち出して、暑さを避けて夏籠りの愉しみを再開しています。







仏事の後

2018年08月16日 | 塵界茫々
 気がかりだった初盆の仏事もどうやら無事に終えることができました。祭壇の後片付けをしながら、猛暑の中を訪問してくれた親族や所縁の方々へ改めて感謝の思いがこみ上げてきます。
 佐世保から来てくださったかつて乗馬競技で競った馬乗り仲間のご夫婦とは、写真集を前に昔話が弾みました。忘れ形見にと、故人蒐集の鐙の中から、ヨーロッパの骨董品を差し上げました。

 お互いに齢を重ねると身近な親族の誰彼も、この人がこんなことを言うようになったかと、気鋭の若いころを知るだけに驚くこともあり、思い出を懐かしんだことでした。
 一区切り付き、娘が帰京すると寂しくなることでしょう。

 台風の襲来も事無く過ぎましたが、まだまだ厳しい陽射です。風の気配に秋を感じる日の訪れが待たれます。








戴いた短冊です。

新盆の支度

2018年08月11日 | できごと



 両親を見送った初盆の時と比べると、近年の支度は様々な業者の提供があり、便利になっているようです。ただし自分自身は心身共に衰えが著しく、指示は出しても体は思うようには動かず、おまけに落ちや、間違いがあって、余計な迷惑をかけているようです。
 休暇を取って手伝いに来てくれた孫娘と、娘の援けで、大方の準備が整いました。
 出入の造園業者は、今年は身内に初盆が多いのでと、11日に来てくれました。
  奈良の妹は、孫の誕生で行けないからと、夫の好物だった「たねや」の菓子を送ってきましたので、祭壇のお供えにしています。娘の高校時代の友人たちも、13日からは訪問者が多いだろうからと12日の午後にと、打ち合わせが入っていたようです。彼女たちは毎回、煮豆や炊き込みご飯、惣菜と細やかな届け物をしてくれます。今日はお花と、お供えの菓子、果物を祭壇に整えて準備終了です。大勢の人々の厚意に感謝して新盆を迎えます。