雀の手箱

折々の記録と墨彩画

藤とヒトツバタゴ

2013年04月28日 | 雀の足跡

 連休初日の今日は快晴で、気温も24度とありがたいお日和のうえに、病院行きも休みなので、家から20分以内、あまり歩かずにすみ、車の停めやすいところという条件で、選択したのが、宗像の浄光寺の藤ということになりました。

 お寺の駐車場に車を停め、天然記念物の境内の藤を心ゆくまで堪能しました。吉祥寺という藤で有名な場所が区内にありますが、高い石段と大勢の見物客で、駐車が困難なので、ここを選んだのは正解でした。地元の人々の心配りで椅子まで設置されていて、何よりも平地なのがありがたいことです。それに駐車も無料ですから。

 1時間ほど散策して、お昼近くなったので帰途につきましたが、途中の海鮮料理の店はどこも予約で満席と断られました。仕方なく時間も早いので、まだ花を見たことがないというあるじと、ヒトツバタゴの花を見に、芦屋に向かいました。岡湊神社の境内に植えられた200本余の木々はすっかり大きくなって、天然記念物指定の名に背かない存在感を示していました。

 なるほどこの群生で自生していれば、「海照らし」という対馬での呼び名も頷けます。あまり知られていないのか人出も少なく、お目当ての昼会席も口にできました。

 ヒトツバタゴは植物としての正式名称で、通称は「なんじゃもんじゃ」の木と呼ばれています。かの水戸黄門の言葉から生まれた名前とか。一度聞いたら忘れない愛称です。

浄光寺の藤

 

 岡湊神社のヒトツバタゴ


薔薇のイメージ

2013年04月24日 | すずめの百踊り

 行きつけの画廊のあるじは、よくバラを描いてくれると売れるのにと言っています。

 バラは描きやすい一面、私のレベルでは、どうしても墨彩では、俗を離れることが出来かねる対象で殆ど描くことはありません。今日はテーマをあえて苦手のバラにしてイメージでの挑戦です。

 まだまだ、頭の中のバラとは程遠く、落款は押せません。薔薇のイメージ

 


暮春の花

2013年04月18日 | すずめの百踊り

 初夏の花といった方が当たっているかと思いますが、先代が残した鉢植えのデンドロビュームや、シンビジュームが花盛りで、切り花にして挿すと、部屋が一気に明るくなります。面倒になって植え替えもせず肥料と水を時々やるだけで、世話もしないのに健気に花を咲かせています。

 墨彩向きではないので、絵にするのは、苧環、都忘れや立浪草といった好みの小さな草花のほうが主ですが、存在感のある洋ランはそれだけで気分が引き立てられます。

 そろそろ蕗が食べごろを迎えます。一握りづつ折り取っては、筍と炊き合わせにしたり、うすく下味をつけて若布と一緒に梅味噌をかけて酒の肴でいただきます。まさしく初夏の味わいです。

季節の花

 今日は苧環を描きました。先日から「しづの をだまき 繰り返し」とばかり、しつこく追っていました。その中からの3枚です。

  


金山川のチューリップ

2013年04月14日 | 雀の足跡

        金山川のチューリップ

 金山川の川べりでは、葉桜に衣更えした並木の下で、この日曜日にチューリプ祭りが開催されているころです。

 お祭りの人混みを避けて、買い物の帰りに、一足先の花見をしてきました。ボランティアの方たちが、草を刈り払い、テントの設営のための下準備をしていました。

 チューリプはもう盛りを過ぎかけていて、伸びた茎の上に花弁を欠いたものが目立ちました。強い川風を敬遠して早々に引き揚げてきました。

 淡路島を震源とする地震で、近畿から四国、中国地方にまで広範囲に揺れて、怪我をなさった人も出ているようです。「忘れたころに来る」はずが、あの悪夢のような前回の地震の記憶も薄れないのに、どんなにか不気味な思いをされたことでしょう。
 亡くなった人がなかったのをせめてもの幸いとします。災害がこれ以上重なりませんようにと祈るのみです。


筍を描く

2013年04月12日 | すずめの百踊り

 毎月手入れに来る造園業者が、持ち山で掘ってきましたと筍を持ってきました。

 まだ朝露を帯びたみずみずしい筍はほとんどえぐみもなく、時間が勝負と言っていた筍好きの姑の言葉を思い出しながら大鍋で早速ゆがきました。道の掃除や空き地の草をいつも気にかけてくれて、刈り掃ってくださる隣家に大きいものを選んで届けました。

 こんなの食べられますかと言っていた手の平大の小ぶりの筍は、そのまま味噌汁の実にし、茹であがった筍は、庭の山椒の葉っぱを毟ってきて木の芽和えにしました。台所中に香り立つ擂鉢の山椒の香と鮮やかな緑の彩りが烏賊と筍に映えます。甘めの味噌が我が家の味です。

 当分は、筍尽くしの日が続きそうです。次は急いでスケッチした筍たちです。

   たけのこ

 


芦屋釜の里

2013年04月08日 | 雀の足跡

 かんぽの宿に泊まった帰り道は、海岸線を、若松ゴルフ場の中を走るコースを採りました。

 まだ見学したことがないという娘の希望で、「芦屋釜の里」に立ち寄りました。
 この地は、茶の湯釜の名品として一世を風靡した芦屋釜の生まれ故郷です。現在、国の重要文化財指定の茶の湯釜9個のうち8個までが芦屋釜です。

 この庭園が開設された当初から、お茶会や、同窓会の帰りなど、何度か訪れていますが、行く度に整備が進み、植栽も大きくなり、周囲の自然としっくり調和してきました。

 3000坪の庭園に点在する四阿(アズマヤ)、蘆庵、吟風亭、立礼席の建物、といった茶道にかかわる建造物と、芦屋釜を展示し、その制作工程や歴史をビデオや資料を用いて解説する資料館、工房などで構成されています。

 繰りかえし試みられてきた室町時代の国宝の芦屋釜の復元が、高い完成度で出来上がったとして、最近は、しばしば新聞でも取り上げられ話題になっています。
 立礼席でおいしい抹茶をいただき、心豊かな時間を過ごしました。

「芦屋釜の里」

芦屋釜に関心がおありでしたら、少々長いのですが資料「芦屋釜の特徴と歴史」が大変要領よくまとまっていますので、ご覧ください。 その2 テキスト画像の上でクリックし隅の資格を斜めに引いて拡大してください。

 


春を楽しむ

2013年04月06日 | 雀の足跡

 先月末か帰省している娘が加わって、いつもより賑やかな暮らしが続いています。久しぶりに,買い物にも気持ちが弾んで、余計なものまで買い込んでは愉しんでいました。

 主人の体調がいま一つなので、恒例の温泉一泊旅行は、一番近いところというので、「かんぽの宿 北九州」にしました。車で15分くらいの近くなので温泉に入りに行くことがあっても、宿泊したことはないので初めての宿でした。

 途中、主人の妹の家に寄り、昼食を誘って吉光で会食、おしゃべりに花が咲き、グリンパークでチェックインまでの時間を過ごしました。
 桜並木の桜は盛りを過ぎていましたがチューリップやポピーが盛りで、プロの育てるヒヤシンスなど見事な開花でした。熱帯生態園でウオータードラゴンや肩に止まるオオゴマダラの群舞、水槽に泳ぐ大鯰の姿に童心に返って声をあげました。オオハシは高い木の上でお昼寝中で尻尾だけしか姿を見せませんでした。

 グリーンパークにて

 岩屋は幼い日から遊びに来ていたところなので懐かしいとみえて、娘は海岸線沿いに千畳敷の岩場から妙見崎灯台への散策コースを歩いてきて、汗をかいて戻ってきました。

 玄海国定公園の、岩屋海岸は遠見の鼻岬に立つ宿は、玄界灘に沈む夕陽のショーを見ることができるので有名です。部屋の大きな窓越しに心行くまで落暉を堪能した後は、海の幸の「春のしおさい会席」の口福でした。

玄海灘の夕陽