夜来の時雨に濡れて一入の鮮やかさをました紅葉が美しく、足を止めました。こうした風情を美しいと感じるのは、日本人独自のものかもしれないと、ふと頭をよぎるものがありました。
かつてアメリカからの来客を案内して久住を訪れた折、霧雨に煙る水墨画のような山並みを前に 感動する私を不思議がられた思い出が蘇ったのです。
陽が照って落ち葉が乾けば、大量の片付けが待っていますが、「林間煖酒焼紅葉」(林間に酒を煖ためて紅葉をたく)ことは叶わず、今は市役所のゴミ処理のお世話になるより仕方がないわけですが、しばらくはこの風景を秋の余韻と楽しむことにします。
文字通りに理解していたが、老いぼれた爺ちゃんの例えと 後日 教わる。
日本語は 活用範囲が広くて素晴らしいと・・。
そういえば ”午前中は 散歩でもしてきてね! お掃除の邪魔だから・・”て 奥様に言われた知人がおりましたね。
それにしても 前稿の写真より 色が鮮やかで魅力的。縁台に座り お茶を頂く==最高の気分でしょう。
かような幸せ感を 貝原先生も言ってなかったかな?
山から移植した紅葉ですが、半世紀以上経って大きくなり、何本かはすでに寿命を終え、先日も伐採されました。時雨に濡れた彩りはまた一段と鮮やかで、元気を齎してくれます。
「濡れ落ち葉」でも、まとわりつく人がある方がやはり人生豊かでは?