雀の手箱

折々の記録と墨彩画

もみじする庭

2015年11月30日 | 日々好日




 このところの急な冷え込みで、早くも暖房が入りました。家から出るのを億劫がる夫に付き合って自然と篭り居の時間が多くなっています、

 早めに取りかからねば捌けない一年の締めくくりの掃除や洗い物を暖かな日にできるだけ済ますようにと心配りしていると、日が過ぎるのも早いようです。
 今日で霜月も終わりです。

 無理やりに誘っての運動は、屋敷内をそろそろと二人して足元に注意を促しながらの二回りで終了です。日増しに色づきが濃くなる木々のもみじする姿をスナップしました。
 今年は早々とツワブキは花を枯らして姿を消してしまったようでちょっと寂しく感じています。


    順に 令法(りょうぶ)、山椒 黄金千両 満天星躑躅(どうだんつつじ) 銀杏


















深み行く秋

2015年11月20日 | すずめの百踊り
 華やいだ梢が幻想だったように芙蓉は枯れて、大きな葉もことごとく振るい落とし、綿にくるまれた種が弾けて飛び出しそうです。枯れてなお命をはぐくむこの姿が好きで今年も描いてみました。
 むかごは今はすっかり黄一色の葉に変化していますが実の付いていたころを思って遊びました。いささかしつこくなってしまいました










 大きな蕪
 大好きな大蕪。上等の出し昆布を奮発して薄味でいただきました。歯が弱っている主人にも、火を通すと軟らかくなる蕪は好評で、スープ仕立てもコンソメでいただくのが好みです.むかごご飯にもよく合います。
 おなかに納まった後で描いてみた蕪です。順に整理したつもりですが・・・・















乾山の秋色

2015年11月15日 | 日々好日














 有名な紅葉の反り鉢、光琳とのコラボの菊角皿。菊向付、琳派展や、世田谷美術館、出光美術館などで見たものを展覧会のチラシを手掛かりにして辿っています。
 過ぎた日の思い出の中の作品を反芻しては、初めて目にした日の興奮やその折一緒だった人、会場の佇まいなどを思いだしては懐かしんでいます。


 菊は私には手ごわい対象です。絵になりにくいので、違った方向で探ってみましたが、無理でした。記念にUPしておきます。
 今はまた色紙に戻って遊んでいます。









あしや砂像展

2015年11月09日 | 雀の足跡
 



 日曜日の8日は、菩提寺のお十夜法要に行ってきました。
 お寺から遠賀川にかかる新しい橋,「なみかけ大橋」を渡ったすぐ近くで砂像展が開かれていたので帰りに立ち寄りました。
 夏には海水浴客でにぎわうウォータースライダーや流水プールのある海浜公園の一角が会場です。

 今年は明治日本の産業革命遺産群が世界遺産に登録されたこともあって、テーマが「産業革命」に設定されていました。例年のようなきらびやかな目を惹く構造物はなくて、イギリスを中心に始まった世界の産業革命の様子が表現されていました。
 日本の産業革命の部では、三池炭鉱、炭鉱労働者、地元の官営八幡製鉄所の遠賀川水源地ポンプ場と八幡製鉄所など。
 世界の産業革命の部は、海外からの製作者による紡績工場や、ロンドンの当時の風景など。異色は、テムズ川の汚染と貧困層がシンガポールの作家によって表現されていました。
 一時中断していた芦屋の砂像展が参加数も増え、近年盛んになってきました


会場の海浜公園


会場風景
















山の雫

2015年11月04日 | 日々好日




 霜月らしく急に寒さを感じる朝夕となり、薄くなってしまったカレンダーが早かった一年を寒々しく示しています。今年は零余子(むかご)の付きが少ないようです。天候のせいでしょうか。それでも2回は零余子ご飯が炊けそうです。
 銀杏も一緒に炊き込みにするのが我が家流の伝統です。これは彩りでも秋を味わえるのですが、本当は零余子単独で、酒を加えた昆布だしで炊くのがいいと私はひそかに思っています。
 ともあれ、姑譲りのあるじの好物ご飯です。山の幸への感謝をこめてその雫をいただくとします。


子規の句
  ほろほろとぬかごこぼるる垣根かな