今日は誕生日でした。振り返れば、気の遠くなるほどの馬齢を重ね89歳。来年は90歳の卒寿と相成ります。亡き両親の齢をはるかに超えてしまいました。
昨日は、リハビリ専科のデイサービス「和みの丘」に午後訪問すると、間もなく、スタッフの方たちが並んで、ハッピー、バースデイ ツーユーと手拍子と共に歌いだされ、一緒になって私も手拍子に加わっていましたら、施設長さんがフラワーバスケットを奉げて、私の席に来られました。一日早いお誕生祝ですがと、愛らしい花籠をプレゼントされました。突然のサプライズに驚くやら、感激するやら、お礼もそこそこに祝福に頬が緩みっぱなしでした。
いくつになっても、花のプレゼントは嬉しいものです。この2,3年は夫からの贈り物も無くなっていましたので、久しぶりの花籠でした。
正直、この歳になると、自分ではそれほど”めでたい”とも思えない誕生日ですが、他の方に祝いをのべられると、そんなものかといい気分になってしまいます。これ以上人の援けを借りなくて済むように心がけなくてはと、気を引き締めたことです。
今年は庭の紅葉が今が盛りで、私の好みのグラデーションを見せてくれています。我が家の庭は秋が一番美しい変化のある姿をみせて、絵心をそそりますが、なんとなく筆が滞っています。描くには描いているのですが・・・・
そのうちにお目にかけることもできるでしょう。
久しぶりの絵の仲間たちに誘われた賑やかな昼食の後、初めて一人で迎えた誕生日の夜の食卓を、それらしく整え、取って置きの「久保田」で「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」と牧水を気取ったことです。