雀の手箱

折々の記録と墨彩画

数え日の想い

2016年12月29日 | 塵界茫々
 今年も残すところ3日、多事多難な出来事ばかりだった年だったような気がしていました。そうした中で三人目に生まれた曾孫が、初めて女の子で、愛らしい写真に気持ちも和ませてもらってきました。
 けじめをつける年と、やっと覚悟を決めることができ、捨てることに専念できるようになり、身辺整理も少しだけ捗るような気がしています。心配してくださった主人の体調もこのところ順調に推移し、正月をこちらでと帰省した娘も別人みたいだと喜んでいます。これぐらいが我が家のささやかな幸せの出来事です。
 皆様に佳い年が訪れますように。







落穂ひろい

2016年12月24日 | 日々好日
 久しぶりに趣味の墨彩画です。夜の安眠時間が増えて、退院後は二人とも機嫌よく暮らしています。今日は訪問リハビリの先生と、散歩で300メートルの距離を往復したようです。時々失敗もあり、まだ気が抜けませんが、次第に回復基調に乗ってきているようです。

 新しい年も間近に迫っているので、画室の片付けからはじめています。描きためたままになっていたものを仕分けして処分するものは処分し、残しておくものを選びました。その中から最近のものです。
















その後

2016年12月16日 | できごと
 急展開しました。受診後、精密検査の結果、1年近くカテーテルが留置されていた割には反応も良い。ほかに問題のあるところもないので、手術が可能で、多分カテーテルは取り除くことができるし、高齢ということを考慮しても、機能回復はありうると思うから手術をお勧めします。半身麻酔で内視鏡を使用するので、約1時間で終了します。と丁寧な解説と説明でした。
 まかり間違っても現状が維持できれば、選択肢は多いので、本人の決断もあって、手術に踏み切りました。入院もリハビリを入れても十日前後と言われました。
 幸い個室に空きがあって、即入院で13日、手術が行われました。手術中はモニター画面を自分で見ていたそうです。過去の経歴で、心配があるとすれば麻酔だけと言われていましたが、何も問題なく、予定時間きっちりで終了。笑顔の先生が、控室に入ってこられ、手術経過と、成功した旨の説明があり、年齢とは思えない元気な患者さんと激励されて個室に戻りました。

 私はこの日と翌日、距離もあることだし、車を病院の駐車場に預け、ベッドを入れてもらって宿泊。安静にと言われているのに起き上がろうとするのを止めるだけの見守りをしました。検温、点滴その他で1時間半ごとに看護師の方が来られるので、横になっていても眠れませんが、とりとめのない話し相手は務まりました。15日からはリハビリも始まるようです。
 15日、見舞にゆくという弟夫婦と一緒に病院に行きました。点滴もすべて終了しており、午後、一年にわたり厄介だったカテーテルが取れました。
 あの苦痛と疲労は何だったのだろうと、夢のようです。私は血圧が高くなっているので、泊まりは止めにしました。


山帰来


かぼす


スローリゾート「杜の七種」

2016年12月10日 | できごと

 先日の夫の受診はケアマネジャーを同伴するようにという指示があって、担当医から施設入居を検討するようにと勧められました。
 周辺の人の施設暮らしの実態を種々見てきているので、認知症があるならまだしも諦めも早いのですが、ほぼ正常の意識を持っていて、機能障害だけで、在宅の生活ができなくなるのは不憫です。
 週1回、一泊二日のショートステイに通っている介護付有料の高齢者施設はじめ、看護師さんが配置されている施設でも受け入れ困難と言われていて、選択肢はきわめて少ないのが現状で、ケアマネさんも方々に当たって検討してくれています。
 遠からず施設行きを決めねばならない日が来る前に、今一度セカンドオピニオンで他の病院で受診して、何か手立てがないものか医師の判断を仰ぐことにしました。
 受診予約の前二日が空いたので、近くでどこかゆっくりご馳走が食べられるところと検索してやっと予約が取れたのは、露天風呂付きの離れ屋七軒が点在するぶどうの樹の「杜の七種」の「あじさい」でした。地元では知られたところですが、少し高額なのと、なかなか予約が取れないので敬遠していました。
 車で20分とかからない場所で、成田山の花見の折や、みまき会などで食事には何度も出かけ、同窓会でも2度ほどお世話になりました。
予約できたのは7軒のうちの「あじさい」という建物です。チエックインは4時からですが、好天に恵まれたので、少し早めに到着して8000坪の広い敷地内を散策することにしました。駐車場から到着を連絡すると、車椅子を持ってすぐ迎えに来てくださいました。
 77平米の広々とした室内はバーカウンターはじめ、すべてがゆったりとして、シャワールームも独立しており、庭には円形のジャグジーの浴槽、屋内にもジャグジーバスがありました。
 夕食は園内のレストランまで電飾された木々の間を車で送ってくれました。ここも八畳くらいの椅子の部屋が貸切です。山の恵みを夫が、海の恵みを私が選び、食べきれないほどの新鮮な美味を堪能。ご飯はもう頂けませんとお断りすると、デザートのムースと一緒に、お夜食にとお結びにして部屋まで届けてくださいました。
 朝食も5寸の二段重の和食が部屋まで届いて、束の間ながら、ゆっくりとした時間を愉しみました。


杜の七種 あじさい

喪中ハガキ

2016年12月03日 | 塵界茫々
 今年も喪中につき年頭の祝賀を差し控えますという趣旨のハガキが届く季節となりました。郵便受けをあけて驚く報せもあります。
 自分よりも年下の旧友や、かつて気鋭の舌鋒で叱咤され、多くの教えをいただいた方のご遺族から、定型の簡単な文面でのご他界のお知らせに一抹の寂しさと、迫りくる自らのその日を重ねて万感の思いがあります。
 故人とは異なり、ご遺族にとっては見知らぬ人への挨拶状であってみれば、決まりの文言以上はありえないことで致し方ない事ですが、その淡泊が喪失感を一層深いものにします。

 来る年は馬齢を重ねて米寿を迎える身です。彼岸の世界の方が知人友人が多くなっています。まだしもの老耄のこの辺りで、末広がりの八十八をめでたしとして、お年賀を納めにしようかと迷っています。