雀の手箱

折々の記録と墨彩画

小鳥のいる風景

2012年05月27日 | 日々好日
 昨年秋に京都で逢ったブラジルに住む友人から、庭にやってくる小鳥や蝶の映像が送られてきました。ブーゲンビリアの花を訪れる蝶は日本では見かけない種類と見ました。
プールサイドのバルコニーにも色鮮やかな小鳥が椅子の背に止まっています。
 リオで暮らしていたころは毎日のように4メートルもあるハイビスカスの木に来るハチドリのヘリコプターまがいの動きを愉しんだものです。

 やっとぎっくり腰がよくなりました。しばらくおとなしくじっとしていました。ドクダミの刈取りから、選別、洗い、そして干しあげと一連の作業の途中で、無理もしないのに、痛めてしまいました。
 これから薫風の季節を楽しむことができそうです。









蛍袋の咲く頃

2012年05月20日 | 日々好日

 まだ食べられるだろうと蕗畑に下りてみました。十日ぶりの帰宅で蕗の中で背伸びていたタルブクロが釣鐘状の花を開いて迎えてくれました。季節のうつろいに驚かされます。
 例年のホタルブクロを今年はどう描きましょう。楽しみな模索です。








 明日の金環食は、北九州は縁がなさそうですから、安全にテレビで楽しむとします。

 出発前の作品の整理や、旅の写真の焼き付けをして日を暮しました。年寄りには紙焼きの写真のほうが便利なので、これから発送することにします。















選択に迷って

2012年05月17日 | 雀の足跡



 8日、そろそろ帰ろうかと言い出したのを宥め、やっと真面に歩けるようになったから、せめてもう一ケ所美術館巡りをして帰りたいからといって、あるじを孫娘に任せて、私は一人で出かけることにしました。

 私の好みを知っていて、娘が集めてくれていた美術館のチラシの中からさんざんに迷って、「KATAGAMI展」を選びました。二重橋そばの三菱1号館美術館が会場です。

 本当は、東博で開催中の、ボストン美術館から里帰りしている海を渡った国宝に会いたかったのですが、待ち時間を思うと足が可哀そうなので、諦めて曽我蕭白の雲竜図も図録で見ることにしました。











 初めて行く美術館でしたが千代田線の二重橋前駅から歩いて3分ほどでした。
 400点を超える展示品はよく整理されて纏められ、会場もそれほど混んではいませんでした。日本の型紙のなかでも伊勢型紙を中心に、このような精密な作業が人の手で可能なものかと思う仕事です。単なるエキゾチックな図柄というだけでなく、ヨーロッパの人々を魅了したのがよくわかります。

 5章構成で、1章は型紙とそれが使われた日本の着物など  2章は英語圏   3章はフランス語圏   4章はドイツ語圏での型紙の受容された作品  5章は現代のプロダクトへの応用 です。
 アールヌーボー様式への影響はもちろん、諸国への浸透も系統だった展示で、理解しやすく、途中椅子で休憩しながらの2時間余でした。1号館から見下ろす中庭は、丸の内で働く人たちのお昼休みの憩いのひと時を過ごす場所でもあるようでした。




 ゆっくり昼食の休みを取って元気を回復したので、帰りの千代田線で、気が変わって、表参道で途中下車して、欲張って車で山種美術館を覗いてきました。こちらでは季節遅れではありますが桜を描く高名な画家たち(大観、玉堂、魁夷、渓泉、土牛、又造などなど)の特集60点ほどで、速水御舟の夜桜の一点が気に入りました。




詳細はリンクからお入りください。

旅日記

2012年05月16日 | 雀の足跡
 6日、挙式の翌日は午前中はゆっくりしていました。天気もいいので本屋廻りをするという主人と新宿で昼食をとって別行動です。私は予定はあったのですが、前日、草履で一日を過ごしたのがたたりました。日ごろは足底板と膝サポーターで保護しているのに、両方を取り外していたのが無理だったようで、長く歩くのは困難でした。夕食の買い物をデパートの地下街で済まして早々に帰宅しました。
 気になっていたと見え早目に帰ってきた主人とくつろいでいると、雷とともに窓を打つ大きな音で、何事かと覗くと、雨に混じって雹が叩きつけてベランダの隅に固まっていました。北関東の方では竜巻が発生して大きな被害も発生していました。ゴールデンウイークの締めくくりは異常気象となりました。

 7日は月曜日なのでどこも美術館は休館日です。天気がいいからどこか一緒に出掛けないかと娘がやってきました。話題のスカイツリーと場所中の国技館に行ってみたいという主人に同行することにしました。娘が上野に来たときには立ち寄るという気に入りの中華料理の店があるからというのに誘われて、出かけました。「過門香」は銀座の本店より落ち着いた雰囲気でした。夜は軽くていいようにと遅い昼食をたっぷり楽しみました。
 上野から浅草まではかわいらしい小型の観光100円バスの「めぐりん」に乗車して、車内の観光案内を聞きながらのんびり車中からツリーの威容を眺めていました。(どこまで乗ってもコース内は100円です。ただし一方進行で、途中乗り換えができるようです)次回があるなら谷中墓地や鴎外旧居も回ってみたいものです。

 下車した浅草はツリー見物の人で賑わっていました。水上バスの待合所展望台に上がって全容を眺めましたが、634メートルを実感するのは難しいようです。隅田川を下る船「卑弥呼」と、スカイツリーの取り合せが絶妙です。川面から見上げるとどうみえるのでしょう。

 両国の国技館は横綱の土俵入りも済んでいて、中入り後というのにガランとして、2階の椅子席は人もまばらでした。弓取りまでいて打ち出しの太鼓の囃子を背に引き揚げました。本場所の国技館は初めてでしたが、やはり九州場所とは風格が違いました。



晴の日

2012年05月15日 | 日々好日
 5日、挙式の日は朝から快晴でした。礼服の夫と車で向かう明治神宮や表参道周辺は連休の晴れ間を愉しむ若い人たちで賑わっており、みゆき通りの式場は、道の向かい側がグッチの店で、周辺は海外の有名ブランドの店がびっしりと立ち並んでいて、どこの国かと思う様変わりでした。
 教会での挙式はパイプオルガンの演奏で聖歌隊が讃美歌を合唱する中厳粛に進行しました。若い人の新たな出発にふさわしいものでした。
 チャペルの大階段でフラワーシャワーを浴びながら、隣接の披露宴会場へは、カフェーを抜けて、表参道の街並みへ出て、多くの人々からも祝福を受けるページェントスタイルとかで、外国映画のシーンを思わせました。
 披露宴は和やかな中にも若い人の企画らしいユニークな趣向が凝らされ、賑やかに進行しました。ウエディングケーキも平たい大きなハート型で、参会者に全部が取り分けられました。
 正午に始まった式から無事お開きとなったのは4時を回っていました。





 写真は多数撮影したのですが、老人が目立ってはと遠慮して自分の席から写したものがほとんどで、あまり良いものがありません。そのうちDVDで送られてくることでしょう。プライバシーに配慮して差しさわりのないものを少しだけUPします。

懐かしの馬事公苑

2012年05月14日 | 雀の足跡
 4日は雨上がりのマンションの西の空に、雪を頂く富士山を眺めることができました。
 午後、良い天気に誘われて、新聞でたまたま目にしたホースショーを見に馬事公苑に行くという主人に付き合うことにしました。

 私は馬事公苑には東京オリンピックの折に訪れて以来でした。ここも当然ながらすっかり整備されて立派になっており、50年近くを経過していては、ネッカーマンと優勝を祝福して握手し、井上喜久子選手と話し込んだ厩舎も今はどこなのかわかりません。



 中障害飛越の競技を見ているうちに空模様が怪しくなり、またもや雨となり、グランプリ大障害は風邪でもひくと明日を控えて大変だからと諦めて、あわててタクシーで帰宅しました。




東京での日々

2012年05月13日 | 雀の足跡
10日間の東京滞在で帰宅しました。
 送られてきた航空券は13時35分北九州空港発のスターフライヤーでした。羽田からのリムジンバスも渋滞もなく、待ち合わせの新宿には16時の到着でした。東京も近くなったものです。

 空けてあった以前娘たちが住んでいたマンションでゆっくり休むことができ、窓からの大都会の夜景も堪能しました。9階の窓からは東京タワーと、遥かにスカイツリーも中ほどから上が望めます。挙式に出席するのが目的なので、体調の大事をとって休息第一を心掛けた1日目でした。
 次の2日からは予報通り雨になったので、生活用品の不足分の買い物をかねて下北沢まで出かけ、お気に入りの慶川の手打ち蕎麦を食べてきました。
 3日も雨になり、午前中は美容院の予約などで忙しい娘に同行して、北青山の式場に留袖を届け、不足するものがないかの点検は娘に任せて、私はそのまま時間までを近くの根津美術館にタクシーで直行しました。
 新装なった根津美術館は正門からのアプローチは竹をメインにした和風のデザインで、前の建物とは全く様変わりしたモダンなものでした。雨の中でもかなりの人出でした。


 今回の特別展korin展は、根津を代表する国宝の光琳の燕子花図屏風と里帰りしたメトロポリタン美術館所蔵の八橋図屏風が並列して展示するものです。百年ぶりに戻ってきた八橋図は、大胆に斜めに八橋を描きこんだ構図が力強く、八橋のたらしこみが際立っています。(図録や写真では不鮮明ですが)他はほとんど大和文華館や、出光、先年の大琳派展で東博などで目にしたことのあるものですが、個人所蔵の紅葉屏風や十二ヶ月歌意屏風など保存状態もよく目に鮮やかな印象を残すものでした。抱一編の光琳百図、乾山遺墨などの展示もありました。

 階上でも中国青銅器の展示場、漆や、螺鈿の工芸品と展示室が分かれています。
 
 何よりの幸せは小雨の中、2万平方メートルを超す敷地の中に点在する庭の茶室めぐりができ、しかもカキツバタが小雨の中で盛りの時を謳歌して弘仁亭前の谷底に静まっていたことです。
 今やファッションのメッカと化し、おしゃれな若者が行き交う都心であることを忘れさせる初夏の庭でした。






大きなチラシや画像はリンクからご覧ください。

しばらくのお休み

2012年05月01日 | 塵界茫々



 ゴールデンウイークというのに、やりきれない事故のニュースが続いています。車の運転をすることの怖さを自覚し、慎重を心がけるこの頃です。

 天候も定まらず、体調管理も難しく、着たり脱いだりで調節しています。
 孫が連休中に結婚式を挙げるので出席をといわれていましたが、主人の体調次第と躊躇っていました。気力だけは旺盛で、出かけるというので、慌ただしく支度して、今日の午後のフライトで上京することになりました。

 しばらく留守にしますので、ブログもお休みにします。できれば足を延ばしてこの機会に小旅行でもと思っていますが、老二人のことですから、体調次第ということになります。
 帰りの予定は未定のままの出発です。