10日間の東京滞在で帰宅しました。
送られてきた航空券は13時35分北九州空港発のスターフライヤーでした。羽田からのリムジンバスも渋滞もなく、待ち合わせの新宿には16時の到着でした。東京も近くなったものです。
空けてあった以前娘たちが住んでいたマンションでゆっくり休むことができ、窓からの大都会の夜景も堪能しました。9階の窓からは東京タワーと、遥かにスカイツリーも中ほどから上が望めます。挙式に出席するのが目的なので、体調の大事をとって休息第一を心掛けた1日目でした。
次の2日からは予報通り雨になったので、生活用品の不足分の買い物をかねて下北沢まで出かけ、お気に入りの慶川の手打ち蕎麦を食べてきました。
3日も雨になり、午前中は美容院の予約などで忙しい娘に同行して、北青山の式場に留袖を届け、不足するものがないかの点検は娘に任せて、私はそのまま時間までを近くの根津美術館にタクシーで直行しました。
新装なった根津美術館は正門からのアプローチは竹をメインにした和風のデザインで、前の建物とは全く様変わりしたモダンなものでした。雨の中でもかなりの人出でした。
今回の特別展korin展は、根津を代表する国宝の光琳の燕子花図屏風と里帰りしたメトロポリタン美術館所蔵の八橋図屏風が並列して展示するものです。百年ぶりに戻ってきた八橋図は、大胆に斜めに八橋を描きこんだ構図が力強く、八橋のたらしこみが際立っています。(図録や写真では不鮮明ですが)他はほとんど大和文華館や、出光、先年の大琳派展で東博などで目にしたことのあるものですが、個人所蔵の紅葉屏風や十二ヶ月歌意屏風など保存状態もよく目に鮮やかな印象を残すものでした。抱一編の光琳百図、乾山遺墨などの展示もありました。
階上でも中国青銅器の展示場、漆や、螺鈿の工芸品と展示室が分かれています。
何よりの幸せは小雨の中、2万平方メートルを超す敷地の中に点在する
庭の茶室めぐりができ、しかもカキツバタが小雨の中で盛りの時を謳歌して弘仁亭前の谷底に静まっていたことです。
今やファッションのメッカと化し、おしゃれな若者が行き交う都心であることを忘れさせる初夏の庭でした。
大きなチラシや画像はリンクからご覧ください。