今年は貝母と同様に、著莪の開花も少し早いような気がします。冬の寒さの中でも健気につやつやとして立ち続ける常緑の剣の葉には、励ましをもらっています。このあやめ科の草花は、古く中国からもたらされたものだそうです。
気取りのない素朴さを私は好んでいます。
毎年さまざまに描いてみるのですが、まだ写し得たと納得できていませんが、今年の著莪の花です。
貝母(ばいも)も、射干・著莪(しゃが)も、胡蝶花の呼び名は別にして、いづれも難読漢字をあてられている花の名前です。
紫の斑の仏めく著莪の花 高浜虚子
著莪叢のとどく木漏れ日濡れてをり 稲畑汀子
譲ることのみ多き日々著莪の花 塙 義子
著莪叢のとどく木漏れ日濡れてをり 稲畑汀子
譲ることのみ多き日々著莪の花 塙 義子
貝母