旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ラベンダー紀行 新夕張→トマム

2004-08-25 15:48:08 | ラベンダー紀行
トマム駅付近の鵡川(北海道勇払郡《上川管内》占冠村)

これから特急に乗る。小樽から利用しているのは「一日散歩きっぷ」(2,040円)でフリー区間の快速・普通列車が利用できる。特急・急行列車は利用できない。ところが、石勝線新夕張-新得間では普通列車の運転が無いことから、同区間の各駅相互間は、乗車券のみで特急の普通車自由席に乗車できるという特例がある。「一日散歩きっぷ」や「青春18きっぷ」でも特例でそのまま利用ができる。あくまでも同区間の各駅相互間での利用に限られるのでお間違えなく。例えば新夕張-帯広間で特急を利用すると全区間の正規運賃・料金が必要となる。

新夕張まで乗ってきた普通列車の運転士に、特急利用の件を確認して列車を待つ。すぐに特急「とかち5号」が入線してきた。新夕張発13時52分。1日1本の列車しかなかった旧楓駅(現信号場)を過ぎて行く。楓駅が無くなったので、新夕張と隣の占冠までの34.3キロが在来線では隣の駅までの最長距離となった。大自然の中を特急で快適に移動。特急料金不要である事が申し訳無いくらいだが、しっかりと利用させていただく。

占冠14時24分発。隣の駅まで30分以上かかっている。駅間は長いが信号場は多数あり、上り列車と交換する。ところで最近、車内放送で「反対列車との行き違い」という表現をよく聞くが、「行き違い」というと間違いがあったようで「交換」の方が好きである。なんにも用事がないけれど、列車はトマムに着いたので降りた。ここでも上り列車と交換があり、14時45分に上下2本の特急がトマムを発車した。

トマムは北海道でも有数のリゾート地で、石勝線の開業後に開発された。開業当時は石勝高原という駅名だった。新千歳空港からのアクセスもよい。上下2本の列車の乗客は皆、歩道橋を渡ってアルファリゾート・トマムのインフォメーションセンターへ行く。ここのホテルを利用しないのは私だけだろう。インフォメーションセンターにコーヒーでも飲めるところがあればと思ったが飲食店はなく、自動販売機で缶コーヒーを買い、駅に戻る。日陰に入ってコーヒーを飲む。風が吹いてくる。なんと気持ちのよい事か。関東の猛暑が嘘のようである。周囲の緑も気持ちよい。こんな所のリゾートホテルなら泊まってみたい。しかしそんな予算はない。今夜は帯広のホテルを予約している。鳥や虫の声がする自然豊かな駅だったが、道路を走る車の音も聞こえるのが残念だった。 (つづく)
北海道旅客鉄道(JR北海道) http://www.jrhokkaido.co.jp/
アルファリゾート・トマム http://www.tomamu.co.jp/