ナキウサギ撮影現場、今期初めて積雪となったようだ。しばらくは私一人きりで、
のち茨城県のKさんが加わった。数日滞在しているKさんによると、無積雪だった
数日前までは貯蓄場へ忙しく冬場のエサとなる草木を運んでいたようだが、
景色が一変した今日の午前中は、ほとんど出没しなかったとのことだ。
結局、待機中数回顔を出しただけですぐに引っ込んでしまった。雪が積もると
ほとんど出なくなる、まあそういうことなのだろう。
もう一段下では岡山のAさん、函館のT夫妻らがスタンバっていて、再会の
御挨拶。「明日また現場で!」と別れたが、それは叶わなかった。
夕方5時の予報では、明日「曇りのち雨」から「雨」に変わっていて、それでも
夕方から宵のうちは雲も少なく星空がきれいで、朝のうちくらいはもつのでは?
と期待を抱かせるも、夜半急に風が強まり、しばらくすると小雨が降り始めた。
結局その後も雨が断続的に降り、風はますます強まり、セッションはお流れとなった。
「撮影場所を変える」と旅立ったAさんとは数日後の再会を約束しつつ、
残された私は、これ幸いに、まずは体調を立て直すのが先決だろう。
10月18日(水) 曇り時々晴れ
予報では晴れだったのに、午前中は雲が多く、山もガスっているようなので、
食材などの買い出しを先に済ませ、お昼過ぎに望岳台へ到着した。それまで
十勝連峰にはほとんどなかったという積雪は、昨日の雨が山上部では雪に変わり、
望岳台周辺より上は雪景色になっていた。
山麓付近の紅葉はどうにかこうにか見頃を保っていて、到着時ちょうど晴れてきた
ので慌てて準備して、大急ぎで雪と紅葉との取り合わせを撮影した。本来一番
期待していい9月の山上部の紅葉がさっぱりで、今頃になってきれいな三段紅葉を
見ることになるとは夢にも思わなかった。しかも、10月に入り急激に冷え込んだ
のが良かったのか、山麓部の紅葉は意表を突くくらい美しい。
海外からの旅行者たちも、思わぬ雪景色に大はしゃぎであった。
このあと右方向から大きな雲の塊がやってきて陰ったのを契機に撮影をやめ、
なきうさ撮影現場へ向かった。しかし結果的には、不発だったナキちゃん撮影は
やめておき、紅葉撮影に専念したほうが正解だったかもしれない。夕方スカッとした
好天となり、さらに撮影条件が良くなったからだ。
まさに二兎を追う者は一兎をも得ず、明日は温度が上がり雪が解け、強い雨風に
葉もずいぶん散っただろうから、まさにこの日が千載一遇のチャンスだったのに。
ロケハンをすっ飛ばして、いきなりこの状況に遭遇したからなあ… 反省点は多いが、
致し方ないといえば致し方なかろう。
土井商店に「上喜元(じょうきげん)」の廉価版(税込み2190円)がたった
一本だけ残っていたので買い求めた。スタンプカードがたまっていたので、差額
190円の出費で済んだ。
小瓶に移して持参した磯自慢からの豪華リレー。このお酒がこの旅のお供となる。