待ってましたとばかり、昨日発売された「サッポロクラシック・富良野VINTAGE」
を箱買いで購入した。道中外箱は邪魔になるので、お店で処分していただいた。
富良野産の摘みたて生ホップを使用したこの期間限定バージョンは、香りが豊潤で
とてもうまいのだ。プレミアム級のお味が、レギュラー品と同じ価格で楽しめる
のでお得感いっぱい、この日以降、道中このビールがお供となる。
10月25日(水) 曇りのち時々晴れ
先行し、いつもの場所で撮影しようとしていた私に、あとからやって来た神奈川のSさんと
岡山のAさんがクロちゃん生息地に行くというので便乗し、ついていくことになって、
先にそこで陣取っていた東京のOさんとも合流し、四人でかしましくしゃべり倒しながら
撮影した。
クロちゃんとは、普通茶色やグレーっぽい色合いのナキウサギなのに、なぜか(遺伝?
あるいは突然変異で?)黒っぽい毛並みをしている珍しい個体のナキウサギの愛称で、
ちなみに東京のTさんはこの子にご執心らしく、ここ数年、いただく年賀状はクロちゃん
がモデルのものばかりだった。
ほどなくしてクロちゃん登場、なるほどTさんが熱中するわけだ、黒い毛並みが特徴的
なのもなることながら、表情、仕草がとても愛くるしいのだ。
欲を言えば、雪の残っている季節感あるロケーションのいいところへ出てほしいのに、
ほかの個体同様、雪にはあまり近づかず、極力避けているのが不思議だ。シーズン初めで、
雪慣れしていないからなの?
いったん引き上げ、午後再び同じ場所を訪ねた。しかし不発で、ここには少なくともほかに
ノーマルな個体が一匹いるはずが、この子は必要以上に警戒心が強く、まったく写真を
撮らせてはくれない。Aさんと共にお手上げ状態なところへ、場所移動し、そこで朝から
ずっと居座り続けていたOさんが引き揚げてきた。そこの子は出ずっぱり状態だったそうで、
運不運が分かれてしまった。明日はOさんの運にあやかろうということで話がまとまった。
やや雲の多い一日だったが、夕方には青空が多くなり、斜光が山肌を照らしたのを
活かし、再度紅葉と雪山の取り合わせを撮影した。ダケカンバはほぼ葉を落としても、
ナナカマドはどうにか持ちこたえているのが不思議。諸々条件の良かった前回には
及ばないにせよ、過去には戻れないのだし、今できることを精一杯やるしかなかろう。
ハーフムーンよりも少し丸みを帯びた月が、十勝岳の稜線から顔を出した。
真夜中、月明かりに煌々と照らされた十勝連峰上空にオリオンが鎮座していたので、
夜間撮影してみた。雪解けが進み、もう少し雪が多く残っているタイミングで
この安定した晴天がほしかったところだが、これまた、ないものねだりだろう。