最近、室内楽や声楽曲が続きましたが、今日は久しぶりにコンチェルトのCDをご紹介します。ピアノやヴァイオリンの有名曲は一通り聴きましたので、少し変わったところでクラリネット協奏曲を取り上げてみましょう。と言っても、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲と違って作品数が極端に少なく、市場に出回っているのはモーツァルトとウェーバーの作品ぐらいですね。うちモーツァルトの作品は1791年、彼が35歳の若さで病死する1か月ほど前に書かれた作品です。晩年のモーツァルトはよく知られているように経済的にも健康面でもかなり悲惨な状況に追い込まれていたようですが、作品自体はそんなことを微塵も感じさせない天国的な明るさに満ちあふれています。特に第1楽章はモーツァルトのあらゆる名曲の中でも上位にランクされる名旋律ではないでしょうか?

一方のウェーバーの作品はそこから少し時代の下った1811年の作曲です。ウェーバーはクラリネットを主楽器とした通常の協奏曲を2曲、小協奏曲を1曲の計3曲作曲していますが、今日取り上げるのは最も有名な協奏曲第1番です。ウェーバーはモーツァルトより一世代下、メンデルスゾーンやシューマンより一世代上の作曲家ということもあり、作風には古典派の要素と後のドイツ・ロマン派の要素を併せ持っています。第1楽章はいかにもドイツ・ロマン派っぽい重厚な出だしですが、第2楽章アダージョと第3楽章ロンドはモーツァルトを思わせる天国的な旋律です。個人的には浮き立つような第3楽章が好みですね。CDはカール・ライスターのクラリネット、ラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィルのものを買いました。実はモーツァルトとウェーバーの作品がセットになっているものは意外と少ないので、2大クラリネット協奏曲が1枚で味わえるお得なCDです。

一方のウェーバーの作品はそこから少し時代の下った1811年の作曲です。ウェーバーはクラリネットを主楽器とした通常の協奏曲を2曲、小協奏曲を1曲の計3曲作曲していますが、今日取り上げるのは最も有名な協奏曲第1番です。ウェーバーはモーツァルトより一世代下、メンデルスゾーンやシューマンより一世代上の作曲家ということもあり、作風には古典派の要素と後のドイツ・ロマン派の要素を併せ持っています。第1楽章はいかにもドイツ・ロマン派っぽい重厚な出だしですが、第2楽章アダージョと第3楽章ロンドはモーツァルトを思わせる天国的な旋律です。個人的には浮き立つような第3楽章が好みですね。CDはカール・ライスターのクラリネット、ラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィルのものを買いました。実はモーツァルトとウェーバーの作品がセットになっているものは意外と少ないので、2大クラリネット協奏曲が1枚で味わえるお得なCDです。