本日のエントリーは私にとっても初挑戦のオラトリオを取り上げてみたいと思います。オラトリオは主に聖書のエピソードを題材にしたストーリー仕立ての宗教音楽で、舞台演出こそないものの、大規模なオーケストラ付き声楽曲という点ではオペラと似ています。ただ、オペラは色恋や歴史ドラマが題材で娯楽要素が強いのに対し、オラトリオの方は物語形式とは言えあくまで神を讃美する内容。それゆえかキリスト教のバックグラウンドのない日本のクラシックファンの間では敬遠されがちです。このメンデルスゾーンの「エリヤ」もヨーロッパでは“3大オラトリオ”の一つと言われ、親しまれているそうですが(あと2つはヘンデルの「メサイア」とハイドンの「天地創造」らしい)、日本ではお世辞にもメジャーとは言えませんよね。ただ、先日私が読んだとある名盤紹介によると、メンデルスゾーンの最高傑作はかの有名なヴァイオリン協奏曲でも「真夏の夜の夢」でもなく、この「エリヤ」だそうな。そこまで言うなら聴いてみようじゃないのと言うわけで、CDを買ってみた次第です。
CDはヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団のものです。2枚組2時間を超えるボリュームに聴く前はそれなりの覚悟が必要ですが、メンデルスゾーンなので特に難解な旋律もなく、何度か聴いていくうちに耳に馴染んできます。物語の舞台は古代イスラエルで、異教の神を信じるアハブという王様に対し、預言者エリヤが立ち向かうという話です。CDのブックレットに歌詞も全て載っているので、読みながら聴くと話の理解がより進むかもしれませんが、私は一度試しただけでやめました。あらすじだけざっくり押さえて後は純粋に音楽を楽しむというスタンスでいいと思います。全42曲、アリアなど歌手陣による独唱パートも充実していますが、何と言っても胸を打つのは美しい合唱の数々でしょう。特にお薦めは第5曲「しかし主は見たまわず」、第10曲「わたしの仕える」、第20曲「神に感謝を」、第22曲「主なる神は言いたもう」、第34曲「見よ、主なる神は過ぎゆきたまい」、第41曲「だが主は北からひとりのものを目覚めさせ」などでしょうか。第33曲あたりからはどの曲も名旋律のオンパレードで、フィナーレへ向けて感動を盛り上げていきます。初挑戦のオラトリオなので多少身構えてはいたのですが、美しいコーラスの数々にすっかり魅了されてしまいました。メンデルスゾーンにはもう一つ「聖パウロ」というオラトリオもあるので、機会があればそれにも挑戦してみたいと思います。
CDはヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団のものです。2枚組2時間を超えるボリュームに聴く前はそれなりの覚悟が必要ですが、メンデルスゾーンなので特に難解な旋律もなく、何度か聴いていくうちに耳に馴染んできます。物語の舞台は古代イスラエルで、異教の神を信じるアハブという王様に対し、預言者エリヤが立ち向かうという話です。CDのブックレットに歌詞も全て載っているので、読みながら聴くと話の理解がより進むかもしれませんが、私は一度試しただけでやめました。あらすじだけざっくり押さえて後は純粋に音楽を楽しむというスタンスでいいと思います。全42曲、アリアなど歌手陣による独唱パートも充実していますが、何と言っても胸を打つのは美しい合唱の数々でしょう。特にお薦めは第5曲「しかし主は見たまわず」、第10曲「わたしの仕える」、第20曲「神に感謝を」、第22曲「主なる神は言いたもう」、第34曲「見よ、主なる神は過ぎゆきたまい」、第41曲「だが主は北からひとりのものを目覚めさせ」などでしょうか。第33曲あたりからはどの曲も名旋律のオンパレードで、フィナーレへ向けて感動を盛り上げていきます。初挑戦のオラトリオなので多少身構えてはいたのですが、美しいコーラスの数々にすっかり魅了されてしまいました。メンデルスゾーンにはもう一つ「聖パウロ」というオラトリオもあるので、機会があればそれにも挑戦してみたいと思います。