本日はハチャトゥリアンのピアノ協奏曲です。ハチャトゥリアンについては本ブログの記念すべき第1回でヴァイオリン協奏曲を、その後もガイーヌ&仮面舞踏会を取り上げており、久々の登場ですね。プロコフィエフ、ショスタコーヴィチと並んでソ連を代表する作曲家ですが、音楽性はかなり違います。プロコフィエフやショスタコーヴィチはロシア人で、ベースはあくまでロシア音楽なのに対し、ハチャトゥリアンはグルジア(今はジョージアですか)生まれのアルメニア人。地理的にはイランやトルコに近く、かなりオリエンタルな香りが強いです。今日ご紹介するピアノ協奏曲は1936年、ハチャトゥリアンが33歳の時に書かれた彼の出世作で、ここでも民族音楽の影響が濃厚に感じられます。
曲は冒頭からかなり荒々しい始まり。ピアノとオーケストラが一体となってオリエンタル風の旋律をエネルギッシュに奏でます。中間部以降はピアノのカデンツァも挟まれますが、このあたりは20世紀の音楽らしく調性もあまり感じられません。第2楽章はゆったりしたアンダンテで、哀調あふれる民族音楽風の旋律が全編を彩っています。途中でフレクサトーンという珍しい楽器が使われ、風を模したような♪ヒョヨヨ~ンというような音がさらにエキゾチックさを増します。聴きこむうちに耳について離れない独特のメロディですね。第3楽章は再び情熱的な展開で始まり、中間部で3分にも及ぶ長いピアノのカデンツァを挟んで、最後は華々しくフィナーレを迎えます。
CDはあまり数は多くありませんが、私が購入したのは1971年録音の小澤征爾指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ピアノはフィリップ・アントルモンのものです。今ではすっかりご老体となった小澤さんも当時36歳。ちょうどサンフランシスコ交響楽団の音楽監督に任命されて、世界的なスターダムに駆け上がろうとしている頃ですね。このCDにはフランツ・リストの「ハンガリー幻想曲」も収録されています。こちらは16分程の作品で、ハンガリー民謡をもとにした作品のようですが、正直メロディはかなりベタかな。リストの数ある作品の中では上位に来る曲ではないです。
曲は冒頭からかなり荒々しい始まり。ピアノとオーケストラが一体となってオリエンタル風の旋律をエネルギッシュに奏でます。中間部以降はピアノのカデンツァも挟まれますが、このあたりは20世紀の音楽らしく調性もあまり感じられません。第2楽章はゆったりしたアンダンテで、哀調あふれる民族音楽風の旋律が全編を彩っています。途中でフレクサトーンという珍しい楽器が使われ、風を模したような♪ヒョヨヨ~ンというような音がさらにエキゾチックさを増します。聴きこむうちに耳について離れない独特のメロディですね。第3楽章は再び情熱的な展開で始まり、中間部で3分にも及ぶ長いピアノのカデンツァを挟んで、最後は華々しくフィナーレを迎えます。
CDはあまり数は多くありませんが、私が購入したのは1971年録音の小澤征爾指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ピアノはフィリップ・アントルモンのものです。今ではすっかりご老体となった小澤さんも当時36歳。ちょうどサンフランシスコ交響楽団の音楽監督に任命されて、世界的なスターダムに駆け上がろうとしている頃ですね。このCDにはフランツ・リストの「ハンガリー幻想曲」も収録されています。こちらは16分程の作品で、ハンガリー民謡をもとにした作品のようですが、正直メロディはかなりベタかな。リストの数ある作品の中では上位に来る曲ではないです。