久々の更新になりますが、本日はフランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスのピアノ協奏曲を取り上げます。サン=サーンスのコンチェルトと言えば、本ブログでも以前にUPしたヴァイオリン協奏曲第3番やチェロ協奏曲第1番は比較的人気もありますが、5曲あるピアノ協奏曲については演奏機会も少ないですね。ただ、最後の第5番については作曲家が還暦を過ぎてから書かれた円熟期の作品ということもあり、個人的には中々の傑作と思います。エジプトのカイロで滞在中に書かれたこともあり、「エジプト風」の副題で呼ばれますが、そんなにエキゾチックな感じはせず(あえて言えば第2楽章の後半で中東風の旋律が出てきます)、王道的なロマン派コンチェルトです。夢見るような旋律の第1楽章、終盤に怒涛の盛り上がりを見せる第3楽章も含めて聴き応えたっぷりです。
CDは非常に数少なく、出回っているのはジャン=フィリップ・コラール&プレヴィンの協奏曲全集くらいですが、私はあえて日本人ピアニストの田中希代子さんのCDをアマゾンで購入しました。田中希代子さんと言っても私達アラフォー世代のクラシックファンには馴染みがありませんが、50年代から60年代にかけて「東洋の奇跡」と呼ばれ世界的に活躍した日本人ピアニストだそうです。難病の膠原病と言われる病気にかかったため、70年代以降は演奏活動から遠ざかったようですが、その演奏技術が確かであることは1965年録音の本CDを聴けばすぐにわかります。演奏はNHK交響楽団でフランスの名匠ピエール・デルヴォーが指揮しています。なお、本盤には同じくNHK響をディーン・ディクソンが指揮したピアノ協奏曲第4番も収録されていますが、こちらの曲はまあまあと言ったところです。
CDは非常に数少なく、出回っているのはジャン=フィリップ・コラール&プレヴィンの協奏曲全集くらいですが、私はあえて日本人ピアニストの田中希代子さんのCDをアマゾンで購入しました。田中希代子さんと言っても私達アラフォー世代のクラシックファンには馴染みがありませんが、50年代から60年代にかけて「東洋の奇跡」と呼ばれ世界的に活躍した日本人ピアニストだそうです。難病の膠原病と言われる病気にかかったため、70年代以降は演奏活動から遠ざかったようですが、その演奏技術が確かであることは1965年録音の本CDを聴けばすぐにわかります。演奏はNHK交響楽団でフランスの名匠ピエール・デルヴォーが指揮しています。なお、本盤には同じくNHK響をディーン・ディクソンが指揮したピアノ協奏曲第4番も収録されていますが、こちらの曲はまあまあと言ったところです。