本日はモーツァルトのホルン協奏曲集をご紹介いたします。モーツァルトはホルン協奏曲を4曲も残しており、27曲もあるピアノ協奏曲はともかく、5曲あるヴァイオリン協奏曲に次ぐ多さです。作曲年代もヴァイオリン協奏曲が全て10代後半に書かれたのに対し、ホルン協奏曲の方は20代後半から30代の円熟期にかけて書かれています。ホルン協奏曲と言えば、メジャーな作曲家では他にリヒャルト・シュトラウスの2曲とウェーバーやサン=サーンス、シューマンの小品ぐらいしかありませんので、モーツァルトの多作ぶりが際立っています。理由として挙げられるのがロイトゲープというホルン奏者の存在。モーツァルトより二回りほど年上の人物だったそうですが、モーツァルトとは彼がまだ神童と呼ばれていた子供時代からの仲良しだったらしく、協奏曲4曲に加え室内楽用のホルン五重奏曲も全てこのロイトゲープのために書かれたそうです。モーツァルトにはなぜかチェロのための作品が1つも残されていませんが、友人にチェロ奏者でもいればチェロ協奏曲の名曲が残されていたかもしれませんね。何はともあれ、この4曲は現代のホルン奏者にとって最重要レパートリーになっていますので、皆このロイトゲープに感謝しないといけないですね。
曲は4曲ともほぼ同じ構成です。第1番だけ緩徐楽章がありませんが、他は全て第1楽章がいかにもモーツァルトらしい天国的な美しさを持ったアレグロ。第2楽章が夢見るような美しい緩徐楽章。そして終楽章が華やかなロンド形式です。どの曲も雰囲気が似ているので、最初の頃は通しで聴いても区別がつきませんが、繰り返し聴くとそれぞれの良さがわかってきます。どの曲も親しみやすいですが、特にお薦めは第1番の2楽章と、第3番の第2楽章、そして第4番の第3楽章あたりでしょうか?CDはホルン曲の定番ということで、古今の名指揮者、名ホルン奏者が録音を残していますが、私が購入したのはアレッシオ・アレグリーニのホルン、クラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団のものです。
曲は4曲ともほぼ同じ構成です。第1番だけ緩徐楽章がありませんが、他は全て第1楽章がいかにもモーツァルトらしい天国的な美しさを持ったアレグロ。第2楽章が夢見るような美しい緩徐楽章。そして終楽章が華やかなロンド形式です。どの曲も雰囲気が似ているので、最初の頃は通しで聴いても区別がつきませんが、繰り返し聴くとそれぞれの良さがわかってきます。どの曲も親しみやすいですが、特にお薦めは第1番の2楽章と、第3番の第2楽章、そして第4番の第3楽章あたりでしょうか?CDはホルン曲の定番ということで、古今の名指揮者、名ホルン奏者が録音を残していますが、私が購入したのはアレッシオ・アレグリーニのホルン、クラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団のものです。