本日は以前にも取り上げたシンシナティ出身のジャズコンボ、モダン・ジャズ・ディサイプルズの第2作「ライト・ダウン・フロント」をご紹介します。彼らは結局この2枚のアルバムをプレスティッジに残しただけで解散。個々のメンバーでその後有名になった人も特にいないという超マイナーグループなんですが、前作に引き続きこの作品も素晴らしい出来です。これほど高い音楽性を誇りながらなぜメジャーになれなかったのか?原因はいろいろとあると思いますが、大きな要因が流行の変遷。本作が発表された1960年は既にジャズの本流はハードバップからモードジャズに移りつつあり、さらにはフリージャズも市民権を得はじめていた頃。ゆえに何の変哲もないハードバップを演奏する彼らは時代遅れと見なされたのかもしれません。
メンバーは前作からドラムがロン・マッカーディからスリム・ジャクソンに交代し、他はカーティス・ペグラー(アルト)、ウィリアム・ケリー(ノーマフォン)、ビリー・ブラウン(ピアノ)、リー・タッカー(ベース)と同じメンバー。個々のプレイも素晴らしいですが、特筆すべきは楽曲のクオリティの高さ。全8曲中3曲がメンバーのオリジナルで、ペグラー作のファンキーなタイトルチューン“Right Down Front”を始め、同じくペグラー作で愛らしいメロディの“Ros-Al”、ケリー作の軽快なバップ“Kelley's Line”と粒揃い。他はカバー曲ですが、美しいバラード“Along Came Cheryl”、スインギーに料理された“Autumn Serenade”、ジーン・アモンズ作のブルース“The Happy Blues”などマイナーながらも味わい深い曲ばかり。一曲だけ有名スタンダード“My Funny Valentine”が含まれているがこれが一番凡庸な出来だったりするのが何とも皮肉ですが・・・
メンバーは前作からドラムがロン・マッカーディからスリム・ジャクソンに交代し、他はカーティス・ペグラー(アルト)、ウィリアム・ケリー(ノーマフォン)、ビリー・ブラウン(ピアノ)、リー・タッカー(ベース)と同じメンバー。個々のプレイも素晴らしいですが、特筆すべきは楽曲のクオリティの高さ。全8曲中3曲がメンバーのオリジナルで、ペグラー作のファンキーなタイトルチューン“Right Down Front”を始め、同じくペグラー作で愛らしいメロディの“Ros-Al”、ケリー作の軽快なバップ“Kelley's Line”と粒揃い。他はカバー曲ですが、美しいバラード“Along Came Cheryl”、スインギーに料理された“Autumn Serenade”、ジーン・アモンズ作のブルース“The Happy Blues”などマイナーながらも味わい深い曲ばかり。一曲だけ有名スタンダード“My Funny Valentine”が含まれているがこれが一番凡庸な出来だったりするのが何とも皮肉ですが・・・