本日はメンデルスゾーンの交響曲第2番をご紹介します。メンデルスゾーンの交響曲については第3番「スコットランド」と第4番「イタリア」が群を抜いて有名で、この第2番については上演機会もそんなに多くはありません。ただ、個人的には第2番が劣っているとは思いませんし、むしろスケールの点では上回っているとさえ思います。この曲の特徴は前半が純粋なオーケストラのみの交響曲、後半が合唱付きの交響曲と2部構成になっていることです。言ってみればメンデルスゾーン版「第九」と言ってもいいかもしれません。メンデルスゾーンは本ブログでも「聖パウロ」、「エリヤ」という2つのオラトリオをご紹介したように、声楽の分野でも多くの傑作を残していますので、交響曲と声楽曲を融合させた本作はメンデルスゾーンを象徴する作品と言ってもいいかもしれませんね。
曲はトロンボーンが高らかに壮麗な主題を歌い上げて幕を開けます。この主題は合唱の部分でも繰り返し使われ、フィナーレでも登場するなど本作の基本テーマとも呼べる存在です。続く第2楽章はやや哀調を帯びたアレグレット。続く第3楽章は穏やかなアダージョで後半への橋渡し的な役割を果たしています。後半は神を讃える合唱曲。オープニングの主題を合唱で歌い上げた後、ソプラノ2名とテノール1名も独唱に加えながら神への感謝を歌い上げていきます。中でも感動的なのは第8曲の「夜は過ぎ去った」で、合唱とオーケストラが一体となって空前の盛り上がりを見せます。その後慈愛に満ちたコラール「もろびとよ、心と口と手をもって」でいったんクールダウンした後、フィナーレに向けて再び盛り上がっていきます。最後は冒頭の主題をフルコーラスで歌い上げて幕を閉じます。CDは数こそ多くありませんが、カラヤン、ドホナーニ、サヴァリッシュあたりの巨匠が録音を残しています。私が購入したのはヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ベルリン・フィルのものです。独唱者に日本人メゾソプラノ歌手の白井光子さんが加わっています。youtubeだとマルクス・シュテンツ指揮オランダ放送フィルのものが視聴可能なので、是非ご一聴あれ。
曲はトロンボーンが高らかに壮麗な主題を歌い上げて幕を開けます。この主題は合唱の部分でも繰り返し使われ、フィナーレでも登場するなど本作の基本テーマとも呼べる存在です。続く第2楽章はやや哀調を帯びたアレグレット。続く第3楽章は穏やかなアダージョで後半への橋渡し的な役割を果たしています。後半は神を讃える合唱曲。オープニングの主題を合唱で歌い上げた後、ソプラノ2名とテノール1名も独唱に加えながら神への感謝を歌い上げていきます。中でも感動的なのは第8曲の「夜は過ぎ去った」で、合唱とオーケストラが一体となって空前の盛り上がりを見せます。その後慈愛に満ちたコラール「もろびとよ、心と口と手をもって」でいったんクールダウンした後、フィナーレに向けて再び盛り上がっていきます。最後は冒頭の主題をフルコーラスで歌い上げて幕を閉じます。CDは数こそ多くありませんが、カラヤン、ドホナーニ、サヴァリッシュあたりの巨匠が録音を残しています。私が購入したのはヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ベルリン・フィルのものです。独唱者に日本人メゾソプラノ歌手の白井光子さんが加わっています。youtubeだとマルクス・シュテンツ指揮オランダ放送フィルのものが視聴可能なので、是非ご一聴あれ。