2025年3月5日に、秋田県の公立高等学校(県立各校と市立秋田商業)の入学試験が行われた。今回から、入試制度に、大きなと言っていいのか分からないが、変化がある。※以下、細部で間違いがあるかもしれません。
昨年までは、1月に「前期選抜」(昔の推薦入試)があり、3月初旬が「一般選抜」だった。
今回から、両者を統合して「1次募集」とした。募集の区分としては、前期選抜相当の「特色選抜」と「一般選抜」に分かれ、特色選抜志願者は、同じ高校の一般選抜に併願できるらしい。試験を同じ問題の1回にまとめて、負担を減らし、学力を均一化する狙いがあるようだ。
なお、特色選抜の面接を、翌6日に行う高校もある。
高校入試に関連していろいろ。
●在校生はお休み
入試前後の、高校在校生の日程について。自分が高校生だった30年前とは、違っていた。
試験当日は、もちろんお休み。前日は、準備のため早く下校させられる(休校にする学校も?)。この点は、変わらない。
現在は、試験翌日と翌々日は、休校とする高校がほとんど。「採点日」というやつだ。
したがって、最低でも5連休。休みの間に模擬試験をやる学校もあるようだけど。
さらに、週明けの追試験日や合格発表日も、休みになる学校もある。その後、10回ほど登校して、修了式・春休み。
春休みを目前にして、やけに休みが多い。
30年前は…
一般選抜は、学年末考査の期間と重なっていた。在校生の定期試験は、1日最大3教科だから、午前中で学校が終わる。入試の準備や採点は、その午後の時間を使っていたはずで、休校日はなかった。ただ、入試翌日は、試験が1科目だけだったこともあったか。
今は、定期考査は2月中に終了済み。その影響と、より厳密に採点や合格発表を行うため、まるまる休みにしているのだろうか。
では、そんなに休んで授業時間が確保できるのかと思ってしまうが、その分、ほかの休みが削られ、採点日は「代休」扱いの対応をしているようだ。春休み中の離任式(関連記事)の日の分とか、冬休み、夏休みを1日2日短くしている。
●前日新聞広告
2016年に入試前日に秋田魁新報に掲載される広告を取り上げた。最終面の3面前の下に載るもので、秋田出身の著名人1人が綴ったメッセージと、受験生を応援するメッセージなどを添えた、県内企業の小さな広告からなる。
おそらく途切れなく毎年続いており、2025年も3月4日付25面に掲載。
今年は、旧・阿仁町出身のパントマイムアーティスト「MASA」さんのメッセージ。
広告は16社。受験や高校とは関係が薄い企業もある。以前あった秋田銀行は抜けた。民間放送局は4社(エフエム秋田含む)そろって掲載。昔は秋田テレビは「志ある者は事ついに成る」とか凝ったメッセージだったが、今回は4社とも「応援します」のニュアンスで似たりよったり。
秋田中央交通は2016年と一言一句同じ。JR東日本秋田支社は「未来に向かって出発進行! JR秋田支社は受験生のみなさんを応援しています!」と、鉄道会社ならでは。
かつては民放各局が放送していた、試験問題の解答速報(この記事参照)は、秋田テレビ、秋田朝日放送の順にやめ、2021年春には秋田放送も放送しなくなり、以降、どこも放送していない。
一方、同じく3月5日に試験が行われた、岩手県と山口県では、今も解答速報が放送されていた。
●岩手の正答速報
岩手県は少なくとも2013年以降、4局のうち、TBS系列のIBC岩手放送だけが、解答速報を放送している。
今年は16時50分~17時50分、「2025 岩手県公立高校入試正答速報」の番組名で、「能開センター」講師が解説。
秋田ケーブルテレビ経由で、最初のほうを一瞬だけ見た。
びっくりしたのは、本社1階の「IBCホール」に試験を終えた受験生を集め、番組内でそこから中継していたこと。「50人くらい」来たそうで、来たい人はどうぞという形式なのだと思う。
長机に座っていたので、みんなで見ながら自己採点ということなのだろう。インタビューもあって「寿司を食べたい」と答えるなど、試験を終えた開放感は伝わった。
昔の秋田の各局は、解答と解説が淡々と繰り返されるだけだったのだが、土地や時代によって違うものなのか。
●山口の解答速報
山口県は3局とも放送。
テレビ山口(TBS系)は16時50分~17時50分「令和7年度公立高校入試解答速報」宇部進学教室講師。
山口放送(日テレ系)は16時50分~17時53分「令和7年度 山口県公立高校入試解答速報」TOP-U予備校 宇部進学教室講師講師。
山口朝日放送はは16時50分~17時50分「高校入試解答速報」(講師の所属は局サイトには出ていないが、Gガイド番組表によれば)宇部進学教室講師。家族からの一言メッセージも紹介されたようだ。

「TOP-U予備校」とは、「宇部進学教室」の愛称というかブランド名。「TOP-U予備校 宇部進学教室」がブランドとしての正式表記らしい。運営会社は「株式会社向学社」で、宇部市でなく山口市にある。
ということは、同じ時間に、県内すべての民間放送局で、1社が放送を独占していることになる。なんというか、すごい。
※秋田の複数局で放送していた当時は、局によって解説者の所属は違った(大昔はどこも公立中学校の現役教員だったが)し、放送時間(開始時刻や長さ)がずれることもあった。
解答速報は見たくないが、何かテレビは見たい人はつまらなくなるが、隣県の電波で他番組を見られる所はあるだろう。
解答速報を見たい人にしてみれば、同じところの先生が出るわけで、内容にどの程度の違いがあるのか、どこを見ればいいのか迷うに違いない。
各局こぞって通販番組をやるのと同じことで、テレビ局にとってはメリットがあるのかもしれないが…
【5日追記・青森県の解答速報について】
青森県は6日が試験日で、3局中、日テレ系青森放送だけが「青森県高校入試速報」として、15時50分~16時45分に放送。出演者・解説者は不明。
昔の秋田でも、同じような時間帯の放送があったが、受験生の帰宅時間を考慮すれば、早すぎるのでは。
昨年までは、1月に「前期選抜」(昔の推薦入試)があり、3月初旬が「一般選抜」だった。
今回から、両者を統合して「1次募集」とした。募集の区分としては、前期選抜相当の「特色選抜」と「一般選抜」に分かれ、特色選抜志願者は、同じ高校の一般選抜に併願できるらしい。試験を同じ問題の1回にまとめて、負担を減らし、学力を均一化する狙いがあるようだ。
なお、特色選抜の面接を、翌6日に行う高校もある。
高校入試に関連していろいろ。
●在校生はお休み
入試前後の、高校在校生の日程について。自分が高校生だった30年前とは、違っていた。
試験当日は、もちろんお休み。前日は、準備のため早く下校させられる(休校にする学校も?)。この点は、変わらない。
現在は、試験翌日と翌々日は、休校とする高校がほとんど。「採点日」というやつだ。
したがって、最低でも5連休。休みの間に模擬試験をやる学校もあるようだけど。
さらに、週明けの追試験日や合格発表日も、休みになる学校もある。その後、10回ほど登校して、修了式・春休み。
春休みを目前にして、やけに休みが多い。
30年前は…
一般選抜は、学年末考査の期間と重なっていた。在校生の定期試験は、1日最大3教科だから、午前中で学校が終わる。入試の準備や採点は、その午後の時間を使っていたはずで、休校日はなかった。ただ、入試翌日は、試験が1科目だけだったこともあったか。
今は、定期考査は2月中に終了済み。その影響と、より厳密に採点や合格発表を行うため、まるまる休みにしているのだろうか。
では、そんなに休んで授業時間が確保できるのかと思ってしまうが、その分、ほかの休みが削られ、採点日は「代休」扱いの対応をしているようだ。春休み中の離任式(関連記事)の日の分とか、冬休み、夏休みを1日2日短くしている。
●前日新聞広告
2016年に入試前日に秋田魁新報に掲載される広告を取り上げた。最終面の3面前の下に載るもので、秋田出身の著名人1人が綴ったメッセージと、受験生を応援するメッセージなどを添えた、県内企業の小さな広告からなる。
おそらく途切れなく毎年続いており、2025年も3月4日付25面に掲載。
今年は、旧・阿仁町出身のパントマイムアーティスト「MASA」さんのメッセージ。
広告は16社。受験や高校とは関係が薄い企業もある。以前あった秋田銀行は抜けた。民間放送局は4社(エフエム秋田含む)そろって掲載。昔は秋田テレビは「志ある者は事ついに成る」とか凝ったメッセージだったが、今回は4社とも「応援します」のニュアンスで似たりよったり。
秋田中央交通は2016年と一言一句同じ。JR東日本秋田支社は「未来に向かって出発進行! JR秋田支社は受験生のみなさんを応援しています!」と、鉄道会社ならでは。
かつては民放各局が放送していた、試験問題の解答速報(この記事参照)は、秋田テレビ、秋田朝日放送の順にやめ、2021年春には秋田放送も放送しなくなり、以降、どこも放送していない。
一方、同じく3月5日に試験が行われた、岩手県と山口県では、今も解答速報が放送されていた。
●岩手の正答速報
岩手県は少なくとも2013年以降、4局のうち、TBS系列のIBC岩手放送だけが、解答速報を放送している。
今年は16時50分~17時50分、「2025 岩手県公立高校入試正答速報」の番組名で、「能開センター」講師が解説。
秋田ケーブルテレビ経由で、最初のほうを一瞬だけ見た。
びっくりしたのは、本社1階の「IBCホール」に試験を終えた受験生を集め、番組内でそこから中継していたこと。「50人くらい」来たそうで、来たい人はどうぞという形式なのだと思う。
長机に座っていたので、みんなで見ながら自己採点ということなのだろう。インタビューもあって「寿司を食べたい」と答えるなど、試験を終えた開放感は伝わった。
昔の秋田の各局は、解答と解説が淡々と繰り返されるだけだったのだが、土地や時代によって違うものなのか。
●山口の解答速報
山口県は3局とも放送。
テレビ山口(TBS系)は16時50分~17時50分「令和7年度公立高校入試解答速報」宇部進学教室講師。
山口放送(日テレ系)は16時50分~17時53分「令和7年度 山口県公立高校入試解答速報」TOP-U予備校 宇部進学教室講師講師。
山口朝日放送はは16時50分~17時50分「高校入試解答速報」(講師の所属は局サイトには出ていないが、Gガイド番組表によれば)宇部進学教室講師。家族からの一言メッセージも紹介されたようだ。

「TOP-U予備校」とは、「宇部進学教室」の愛称というかブランド名。「TOP-U予備校 宇部進学教室」がブランドとしての正式表記らしい。運営会社は「株式会社向学社」で、宇部市でなく山口市にある。
ということは、同じ時間に、県内すべての民間放送局で、1社が放送を独占していることになる。なんというか、すごい。
※秋田の複数局で放送していた当時は、局によって解説者の所属は違った(大昔はどこも公立中学校の現役教員だったが)し、放送時間(開始時刻や長さ)がずれることもあった。
解答速報は見たくないが、何かテレビは見たい人はつまらなくなるが、隣県の電波で他番組を見られる所はあるだろう。
解答速報を見たい人にしてみれば、同じところの先生が出るわけで、内容にどの程度の違いがあるのか、どこを見ればいいのか迷うに違いない。
各局こぞって通販番組をやるのと同じことで、テレビ局にとってはメリットがあるのかもしれないが…
【5日追記・青森県の解答速報について】
青森県は6日が試験日で、3局中、日テレ系青森放送だけが「青森県高校入試速報」として、15時50分~16時45分に放送。出演者・解説者は不明。
昔の秋田でも、同じような時間帯の放送があったが、受験生の帰宅時間を考慮すれば、早すぎるのでは。