五所川原駅周辺の風景を少々。
先日も触れたように、五所川原市中心部の商店街の衰退が激しい。でも、それは全国の多くの地方都市共通の状況であり、五所川原が特に著しいとは感じなかった。日曜日の朝にしては、人の動きがそれなりにあったようにも見えた。
駅から西へまっすぐ400メートルほどで「立佞武多の館」があり、その先の交差点からは国道101号線に変わる。その交差点付近では、歩道部分の工事が行われていた。
僕はだいぶ以前(10年くらい前?)にも、この周辺を歩いたことはあった。
今回は予備知識もなく行ったので、以前がどうだったか思い出せずにいたが、この↓光景を見て思い出した。
歩行者用信号機が横向き!
ということは…
2014年6月撮影Googleストリートビューより(冒頭の写真とほぼ同じアングル)
前はアーケードがあって、それが撤去されたことを意味する。
通常の縦型の歩行者用信号機だと、アーケードの天井が低いためジャマになるので、横向きにして設置された。その後、アーケードが撤去されたものの、信号機がそのまま残っていることになる。
以前の記事で、鳥取と島根のものを紹介しているように、横型歩行者用信号機は、全国的にそれなりに存在するようだ(けど、積雪地の車両用縦型信号機ほど多くもない)。
冒頭の写真とストリートビューを比較すると分かるように、手前側の横型は2基とも残っている一方、向かい側にあった横型は、縦型の薄型LED式に更新されてしまっている。(車両用信号機と信号柱もそっくり更新されている)
残った横型2基
ここの横型は、裏面の銘板(縦位置貼付)によれば、平成7(1995)年 松下通信工業(現・パナソニック モバイルコミュニケーションズ【16日訂正】パナソニック システムネットワークス)製。
ストリートビューでは2014年6月の1つ前、2013年5月の画像には、まだアーケードがあった。
1年以上、横型が存置されていることになるから、当分このまま使い続けるのだろうか。電球式ではあるが、金属ボディ【2021年11月19日補足・金属じゃなく樹脂製ボディかも?】なので劣化は少ない。
ただ、横型の歩行者用信号機には違和感を禁じ得ない(雪国仕様の縦型車両用はすっかり見慣れているのに)し、針金で縛って補修している信号機もあった(某秋田県ではガムテープで補修して何年も使っているのもあるけど)から、先は長くないのだろうか。
【2021年11月19日追記】この電球式の横型は、2021年秋頃までに縦型LED式(フードなし)に交換されたとのこと。
もう1ブロック先の交差点も、一部は横向きだった。しかもLED式。鳥取・島根でもそうだったように、近年はLED式の横型も存在する。
2013年5月のストリートビューより。コンクリート柱ではなくアーケードの柱に設置
↑上方にまだ余裕があるみたいだから、もうちょっと上に(あるいは縦型を)設置しても良かったのでは…
これは、
そのまま残った
電球式のボディを流用した厚い初期タイプ。2003年9月京三製作所製。
ただし、同型が設置されていたこの向かい側は、
縦型・薄型に更新
柱の位置の関係上、信号機の位置に若干無理がある。
視覚障害者用信号(音響式)のスピーカーは、横断歩道の位置に合わせるため、矢印で示した長ーいパイプを伸ばした先に設置(関連記事)されている。誤った方向に横断するなどの事故防止に有効な措置ではあるが、ここの場合、既存の電柱(NTTの柱?)にぶかってしまいそうな気もする。そもそも、その柱に信号機を設置させてもらえばよかったのでは? 後で地中化する計画でもあるのかな?
ところで、歩行者用信号機の内部を開く時に使うちょうつがいの位置は、縦設置の時は必ず向かって右側にあるようだ。
縦設置の場合、島根や五所川原では、下にちょうつがいがある。
鳥取の新しい薄型だけは上にちょうつがいがあった。中を開く時は、おさえてないと面倒なことになりそうだけど…
それに、柱へ取り付けるアームも、土地や時期によってまちまち(五所川原だけでも新旧で異なる)であり、特殊なタイプだけに知恵を絞っているのがうかがえる。
各地で、老朽化によりアーケード撤去が進んでいるし、新しいアーケードは天井が高くて横型を設置する必要はなさそう。もともと珍しい横型歩行者用信号機は、将来なくなるかもしれない。
信号機の話はここまで。
交差点から300メートルでアーケードが終わる。そこに「寺町」バス停。
バス停名の地色が紺色という、弘前市の「北園町」(この記事後半)くらいでしか見たことがない、弘南バスでは珍しいタイプ。(寺町は上下両側とも同じ)
北園町にあった路線図はなく、こちらは下に「バスにお乗りの際は、つり銭のいらないよう御協力お願いします。」と書いてある。
アーケードが途切れたすぐ先は、いきなり大きな川と橋。
弘前市方面から流れて来る岩木川に架かる「乾橋」。橋の向こう側(の一部)は、つがる市柏(旧・柏村)。変化が激しい。
岩木川と岩木山
弘前から見るのとは違う形であるはずの、岩木山のてっぺんは見えなかった。
今回の津軽訪問記はこの記事でおしまいです。
先日も触れたように、五所川原市中心部の商店街の衰退が激しい。でも、それは全国の多くの地方都市共通の状況であり、五所川原が特に著しいとは感じなかった。日曜日の朝にしては、人の動きがそれなりにあったようにも見えた。
駅から西へまっすぐ400メートルほどで「立佞武多の館」があり、その先の交差点からは国道101号線に変わる。その交差点付近では、歩道部分の工事が行われていた。
僕はだいぶ以前(10年くらい前?)にも、この周辺を歩いたことはあった。
今回は予備知識もなく行ったので、以前がどうだったか思い出せずにいたが、この↓光景を見て思い出した。
歩行者用信号機が横向き!
ということは…
2014年6月撮影Googleストリートビューより(冒頭の写真とほぼ同じアングル)
前はアーケードがあって、それが撤去されたことを意味する。
通常の縦型の歩行者用信号機だと、アーケードの天井が低いためジャマになるので、横向きにして設置された。その後、アーケードが撤去されたものの、信号機がそのまま残っていることになる。
以前の記事で、鳥取と島根のものを紹介しているように、横型歩行者用信号機は、全国的にそれなりに存在するようだ(けど、積雪地の車両用縦型信号機ほど多くもない)。
冒頭の写真とストリートビューを比較すると分かるように、手前側の横型は2基とも残っている一方、向かい側にあった横型は、縦型の薄型LED式に更新されてしまっている。(車両用信号機と信号柱もそっくり更新されている)
残った横型2基
ここの横型は、裏面の銘板(縦位置貼付)によれば、平成7(1995)年 松下通信工業(現・
ストリートビューでは2014年6月の1つ前、2013年5月の画像には、まだアーケードがあった。
1年以上、横型が存置されていることになるから、当分このまま使い続けるのだろうか。電球式ではあるが、金属ボディ【2021年11月19日補足・金属じゃなく樹脂製ボディかも?】なので劣化は少ない。
ただ、横型の歩行者用信号機には違和感を禁じ得ない(雪国仕様の縦型車両用はすっかり見慣れているのに)し、針金で縛って補修している信号機もあった(某秋田県ではガムテープで補修して何年も使っているのもあるけど)から、先は長くないのだろうか。
【2021年11月19日追記】この電球式の横型は、2021年秋頃までに縦型LED式(フードなし)に交換されたとのこと。
もう1ブロック先の交差点も、一部は横向きだった。しかもLED式。鳥取・島根でもそうだったように、近年はLED式の横型も存在する。
2013年5月のストリートビューより。コンクリート柱ではなくアーケードの柱に設置
↑上方にまだ余裕があるみたいだから、もうちょっと上に(あるいは縦型を)設置しても良かったのでは…
これは、
そのまま残った
電球式のボディを流用した厚い初期タイプ。2003年9月京三製作所製。
ただし、同型が設置されていたこの向かい側は、
縦型・薄型に更新
柱の位置の関係上、信号機の位置に若干無理がある。
視覚障害者用信号(音響式)のスピーカーは、横断歩道の位置に合わせるため、矢印で示した長ーいパイプを伸ばした先に設置(関連記事)されている。誤った方向に横断するなどの事故防止に有効な措置ではあるが、ここの場合、既存の電柱(NTTの柱?)にぶかってしまいそうな気もする。そもそも、その柱に信号機を設置させてもらえばよかったのでは? 後で地中化する計画でもあるのかな?
ところで、歩行者用信号機の内部を開く時に使うちょうつがいの位置は、縦設置の時は必ず向かって右側にあるようだ。
縦設置の場合、島根や五所川原では、下にちょうつがいがある。
鳥取の新しい薄型だけは上にちょうつがいがあった。中を開く時は、おさえてないと面倒なことになりそうだけど…
それに、柱へ取り付けるアームも、土地や時期によってまちまち(五所川原だけでも新旧で異なる)であり、特殊なタイプだけに知恵を絞っているのがうかがえる。
各地で、老朽化によりアーケード撤去が進んでいるし、新しいアーケードは天井が高くて横型を設置する必要はなさそう。もともと珍しい横型歩行者用信号機は、将来なくなるかもしれない。
信号機の話はここまで。
交差点から300メートルでアーケードが終わる。そこに「寺町」バス停。
バス停名の地色が紺色という、弘前市の「北園町」(この記事後半)くらいでしか見たことがない、弘南バスでは珍しいタイプ。(寺町は上下両側とも同じ)
北園町にあった路線図はなく、こちらは下に「バスにお乗りの際は、つり銭のいらないよう御協力お願いします。」と書いてある。
アーケードが途切れたすぐ先は、いきなり大きな川と橋。
弘前市方面から流れて来る岩木川に架かる「乾橋」。橋の向こう側(の一部)は、つがる市柏(旧・柏村)。変化が激しい。
岩木川と岩木山
弘前から見るのとは違う形であるはずの、岩木山のてっぺんは見えなかった。
今回の津軽訪問記はこの記事でおしまいです。