広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

半分消灯

2015-12-17 22:51:01 | 秋田のいろいろ
秋田市の通称・有楽町の県道28号線「下新橋」交差点。
先日、あることに気付いた。
南側から
車両用信号機に注目。2台とも、同時に設置されたLED式。LED信号機としては比較的早期の製品のはずだが、まだ10年は経っていないかな。

通過車両が正面に見る左奥の信号機に比べて、右手前の信号機の青灯が「薄い」もしくは「暗い」。
単独で見せられれば「(普通の)青信号だ」と認識できる程度ではあるが、2台を比べてみると分かる。
光線の当たり方や、見る角度の違いによるものではなく、写真撮影時のシャッタースピードによるものでもない。
位置を変えて。手前の青が薄い

拡大
小粒のLEDが並ぶタイプ。
普通なら、当然全部の粒が点灯するのに、これは一部の粒しか点灯していないというか、一部の粒が消えたまま。
よく見ると、ほぼ放射状に1列おきに点灯/消灯が繰り返されていて、およそ半数のLEDが消えていることになる。

つまり、故障している。
なお、同じ信号機の黄灯と赤灯は、正常に全部の粒が点灯していた。

実は、以前から話には聞いていた。
「LED式の信号機では、故障時にLEDの一部だけが消える場合がある」と。
これは、故障して点灯色が識別できなくなる事態を極力避けるため、内部の回路が2系統に分かれていて、片方が壊れてももう片方が生き残るようになっている、いわゆる冗長性を持たせてあるのだそうだ。今回の信号機では1列おきに消えたが、メーカーや機種によっては、また違った消え方をするかもしれない。


県警へ連絡したところ、数日経ってから修理された。信号機自体は前と同じものなので、内部の修理で済んだようだ。
ただちに修理しなかったのは、同方向にもう1基信号機があり、さらに故障したのがサブの信号機(補助灯器)であり、かつ青灯(赤や矢印だったら、誤認されると危険)であり、何よりも、いちおう青信号として見えた=冗長性が功を奏したためだろう。

ただ、例えば電源部分が故障してしまえば、その冗長性に関わらず全部消えてしまうわけだし、故障発生頻度と比べれば過剰な対策(その分高価になる)をしているとも考えられるのかもしれない。
コメント (3)
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