JR東日本パスの旅。長野県岡谷市の釜口水門を見学した続き。
岡谷から上り普通列車で1駅。下諏訪で下車。2016年に続いて2度目。
前回は意識しなかったが、車掌の放送などの「しもすわ」のアクセント。平板ではなく「し↓も↑すわ」と、「肝吸い」と同じだったのが意外。「上諏訪」もそう発音する人もいたが、平板で発音する人もいたと思う。
諏訪大社には、計4つの社(2社4宮と数えるのか)が分散する。
下諏訪町には、下社春宮と下社秋宮があり、どちらも下諏訪駅から徒歩圏内なのだが、特に秋宮はすぐそば。前回はその便利さを口実に、秋宮だけ参拝した。
下社の神様は、季節ごとに2つを行き来される。前回は夏に来たので、不在の秋宮に参拝したことになった。今は秋宮にいらっしゃる。
なお、10月は全国の神々が出雲に集まる月だが、この日は旧暦ではギリギリ9月。さらに、諏訪大社の神様は、特例で出雲に行かなくて良いことになっているという伝説があるそうなので、おそらく問題なし。ということで、再訪のごあいさつ。
前回は、参拝しているうちに日が暮れて、いい雰囲気ではあったが、周辺のお店などは閉まっていた。季節と天候により、今回もまた、暗くなってしまった。前回以上に…
今回も明かりが灯る時間になってしまった
境内には「菊花奉献大会」として、愛好家が育てた菊が展示されていた。

秋のたそがれ時の境内
下社秋宮には、手水舎とは別に、湧き出す温泉を使った「温泉手水」がある。前回、事前に知っていたのに、実物を見落としてしまっていた。
今回もやっぱりないじゃないかと帰りかけた途中、発見。外から見て正面の鳥居に向かって右の、駐車場に行くほう。徒歩では見付けられなかったのも無理ない。
「御神湯」「飲用できません 熱いのでお気を付け下さい。」
屋根なしで、龍の口からチョロチョロ流れ出るタイプ。以前はひしゃくが置かれていたようだが、たぶん新型コロナ対策で撤去。看板の通り、熱めのお湯。
なお、駅から来る途中の「大社通り」交差点角、以前医院だった跡に、「四ツ角湯けむりひろば」という公園+屋根付き足湯ができていた。
また、上社本宮にも温泉手水があるとのこと。
下諏訪駅に戻って、また上りに1駅乗って、宿泊地の諏訪市・上諏訪駅へ。
上諏訪駅前に新しくできたスーパーで、おやつと土産を物色しようかと思ったが、日がとっぷりと暮れてしまったので、気が急いて宿へ向かう。
前回は駅からすぐのビジネスホテルに泊まった。今回は、全国旅行支援に目がくらんで悩んで、湖畔のホテルを予約した。
前回の土地勘はある。駅から湖畔は歩けなくないが、バスがあれば乗ってもいい距離。宿の送迎は時間を決めて予約しないとならず、きゅうくつ。150円均一のコミュニティーバスがあるが、路線網が複雑で、上諏訪駅の両側から発車していてややこしい。それも面倒で、結局15分ほど歩いた。
※岡谷~下諏訪~上諏訪と諏訪湖沿岸を結ぶ「スワンバス」もあり、それでも150円。時刻が合えば、それがいちばん楽だったかも。
上諏訪の温泉地の中では端に位置し、宴会場などもあるシティホテル。なかなかにぎわっていて、外国人団体旅行客を久々に見た。
夕食はホテル製弁当、朝食バイキングが付いて、全国旅行支援の半額【14日訂正】40%引きで6000円(3000円分の地域クーポン付き)。
長野県では、旅行支援にプラスする独自の制度で、1000円分の交通クーポン券も先着順でくれるとのことだった。タクシー、私鉄や一部のバスで使えるのだが、翌日午前中に使わないとならないわけで、今回の行程では使いどころが難しく、もらう前からあれこれ悩んでいた。
ところが、すでに配りきってしまったようで、もらえなかった。ちょっと安心したが、一方でアテが外れた気分にもなった。明日午前、どう動こうか…(後述)
新館3階のシングル【19日訂正】ダブルの部屋でも、道路越しに諏訪湖が望めた。新館6階の屋上が開放されているので行ってみると、雨はやんだものの、湖からの風が強くて寒く、退散。そのため、露天風呂に入る人も少なめ。
湖の対岸で、岡谷の街の明かりがちかちかときらめいていた。
温泉は共同源泉なのでどこも変わらないと思うが、前回同様、クセがなくて肌触りがいい。蔵王温泉のような強烈なお湯もいいが、これもいい。
2日目。
翌朝はくもりで、相変わらず風が強くて寒い。それでもまた、屋上へ。高い位置から諏訪湖を眺めるのは初めて。思ったより小さい湖だと感じてしまったが、まさに「一望」、気持ちいい眺め。冬の結氷も見てみたい。
南~西方向
手前の湖岸はヨットハーバー。遠方、向こう岸まで続く湖岸は、ほとんどが岡谷市のようだ。鉄道は通っていないエリア。右端の対岸が釜口水門・岡谷駅付近のようで、岡谷ジャンクション付近の高架が見える。
北西方向
対岸右側の建物が多い一帯が、中央本線沿い、岡谷市~下諏訪町。【15日追記・対岸までの距離は、ざっと3キロ。】
北東方向。下諏訪町~諏訪市
ホテルの隣は、諏訪赤十字病院。駅からのコミュニティーバスがそこそこ便利なのは、この存在もあるのだろう(地方路線バスあるある)。
ところで、建物が秋田赤十字病院と似ている。外観、特に色合いがそっくり。形状は秋田のほうは壁がゴツゴツしているけれど。
設計者は秋田が日建設計、諏訪が横河建築設計事務所で異なるそうだが、どちらも8階建てで、病床数もだいたい同じ。竣工は秋田が1998年、諏訪が1999年(ともによそから移転)と1年違い。
【ホテルから南方向の風景は、次の記事で紹介しています。】
2日目は、甲府まで戻って、身延線に乗り換えて静岡へ。身延線は甲府発お昼の特急を予約し、それに接続するあずさの指定(全席指定なので)も取っておいた。
問題は、チェックアウト後、あずさに乗るまで。今回の旅行の計画で、いちばん悩んだ部分で、当日朝になっても、宿を出ても、まだ決めかねていた。
当初は、早めに諏訪を離れ、未訪の甲府市を見ようと考えていたが、上記、長野県の交通クーポンを知った。
じゃあ、ギリギリまで長野にいようか。
となれば、アクセスが悪く行きにくい、諏訪大社の上社を参拝しよう。タクシーを使って。
などと考え、念のため、交通クーポンがもらえなくても、上社に行く方法も考えてはいた。
ただ、初めてで、距離感と時間配分が読みづらい場所に行くのに、その後の列車の時刻が決まっていて動かせない(いわゆるケツカッチン)というのは、どうも不安。ドタバタしたくないし、乗り遅れは絶対避けたい。
後ろの時間に制約がない、昨日のうちに訪れるべきだったのだが、それだと交通クーポンはもらう前なわけで…
結論としては、上社参拝はあきらめた。今回も、下社秋宮だけの参拝になってしまった(2社4宮に、優劣や参拝順の作法はない)。
ただ、やっぱりいつか上社に行きたいし、今回いろいろ調べたアクセス手段を忘れないようにしておきたい。だから、続きの記事でまとめておくことにします。
岡谷から上り普通列車で1駅。下諏訪で下車。2016年に続いて2度目。
前回は意識しなかったが、車掌の放送などの「しもすわ」のアクセント。平板ではなく「し↓も↑すわ」と、「肝吸い」と同じだったのが意外。「上諏訪」もそう発音する人もいたが、平板で発音する人もいたと思う。
諏訪大社には、計4つの社(2社4宮と数えるのか)が分散する。
下諏訪町には、下社春宮と下社秋宮があり、どちらも下諏訪駅から徒歩圏内なのだが、特に秋宮はすぐそば。前回はその便利さを口実に、秋宮だけ参拝した。
下社の神様は、季節ごとに2つを行き来される。前回は夏に来たので、不在の秋宮に参拝したことになった。今は秋宮にいらっしゃる。
なお、10月は全国の神々が出雲に集まる月だが、この日は旧暦ではギリギリ9月。さらに、諏訪大社の神様は、特例で出雲に行かなくて良いことになっているという伝説があるそうなので、おそらく問題なし。ということで、再訪のごあいさつ。
前回は、参拝しているうちに日が暮れて、いい雰囲気ではあったが、周辺のお店などは閉まっていた。季節と天候により、今回もまた、暗くなってしまった。前回以上に…

境内には「菊花奉献大会」として、愛好家が育てた菊が展示されていた。


下社秋宮には、手水舎とは別に、湧き出す温泉を使った「温泉手水」がある。前回、事前に知っていたのに、実物を見落としてしまっていた。
今回もやっぱりないじゃないかと帰りかけた途中、発見。外から見て正面の鳥居に向かって右の、駐車場に行くほう。徒歩では見付けられなかったのも無理ない。

屋根なしで、龍の口からチョロチョロ流れ出るタイプ。以前はひしゃくが置かれていたようだが、たぶん新型コロナ対策で撤去。看板の通り、熱めのお湯。
なお、駅から来る途中の「大社通り」交差点角、以前医院だった跡に、「四ツ角湯けむりひろば」という公園+屋根付き足湯ができていた。
また、上社本宮にも温泉手水があるとのこと。
下諏訪駅に戻って、また上りに1駅乗って、宿泊地の諏訪市・上諏訪駅へ。
上諏訪駅前に新しくできたスーパーで、おやつと土産を物色しようかと思ったが、日がとっぷりと暮れてしまったので、気が急いて宿へ向かう。
前回は駅からすぐのビジネスホテルに泊まった。今回は、全国旅行支援に目がくらんで悩んで、湖畔のホテルを予約した。
前回の土地勘はある。駅から湖畔は歩けなくないが、バスがあれば乗ってもいい距離。宿の送迎は時間を決めて予約しないとならず、きゅうくつ。150円均一のコミュニティーバスがあるが、路線網が複雑で、上諏訪駅の両側から発車していてややこしい。それも面倒で、結局15分ほど歩いた。
※岡谷~下諏訪~上諏訪と諏訪湖沿岸を結ぶ「スワンバス」もあり、それでも150円。時刻が合えば、それがいちばん楽だったかも。
上諏訪の温泉地の中では端に位置し、宴会場などもあるシティホテル。なかなかにぎわっていて、外国人団体旅行客を久々に見た。
夕食はホテル製弁当、朝食バイキングが付いて、全国旅行支援の
長野県では、旅行支援にプラスする独自の制度で、1000円分の交通クーポン券も先着順でくれるとのことだった。タクシー、私鉄や一部のバスで使えるのだが、翌日午前中に使わないとならないわけで、今回の行程では使いどころが難しく、もらう前からあれこれ悩んでいた。
ところが、すでに配りきってしまったようで、もらえなかった。ちょっと安心したが、一方でアテが外れた気分にもなった。明日午前、どう動こうか…(後述)
新館3階の
湖の対岸で、岡谷の街の明かりがちかちかときらめいていた。
温泉は共同源泉なのでどこも変わらないと思うが、前回同様、クセがなくて肌触りがいい。蔵王温泉のような強烈なお湯もいいが、これもいい。
2日目。
翌朝はくもりで、相変わらず風が強くて寒い。それでもまた、屋上へ。高い位置から諏訪湖を眺めるのは初めて。思ったより小さい湖だと感じてしまったが、まさに「一望」、気持ちいい眺め。冬の結氷も見てみたい。

手前の湖岸はヨットハーバー。遠方、向こう岸まで続く湖岸は、ほとんどが岡谷市のようだ。鉄道は通っていないエリア。右端の対岸が釜口水門・岡谷駅付近のようで、岡谷ジャンクション付近の高架が見える。

対岸右側の建物が多い一帯が、中央本線沿い、岡谷市~下諏訪町。【15日追記・対岸までの距離は、ざっと3キロ。】

ホテルの隣は、諏訪赤十字病院。駅からのコミュニティーバスがそこそこ便利なのは、この存在もあるのだろう(地方路線バスあるある)。
ところで、建物が秋田赤十字病院と似ている。外観、特に色合いがそっくり。形状は秋田のほうは壁がゴツゴツしているけれど。
設計者は秋田が日建設計、諏訪が横河建築設計事務所で異なるそうだが、どちらも8階建てで、病床数もだいたい同じ。竣工は秋田が1998年、諏訪が1999年(ともによそから移転)と1年違い。
【ホテルから南方向の風景は、次の記事で紹介しています。】
2日目は、甲府まで戻って、身延線に乗り換えて静岡へ。身延線は甲府発お昼の特急を予約し、それに接続するあずさの指定(全席指定なので)も取っておいた。
問題は、チェックアウト後、あずさに乗るまで。今回の旅行の計画で、いちばん悩んだ部分で、当日朝になっても、宿を出ても、まだ決めかねていた。
当初は、早めに諏訪を離れ、未訪の甲府市を見ようと考えていたが、上記、長野県の交通クーポンを知った。
じゃあ、ギリギリまで長野にいようか。
となれば、アクセスが悪く行きにくい、諏訪大社の上社を参拝しよう。タクシーを使って。
などと考え、念のため、交通クーポンがもらえなくても、上社に行く方法も考えてはいた。
ただ、初めてで、距離感と時間配分が読みづらい場所に行くのに、その後の列車の時刻が決まっていて動かせない(いわゆるケツカッチン)というのは、どうも不安。ドタバタしたくないし、乗り遅れは絶対避けたい。
後ろの時間に制約がない、昨日のうちに訪れるべきだったのだが、それだと交通クーポンはもらう前なわけで…
結論としては、上社参拝はあきらめた。今回も、下社秋宮だけの参拝になってしまった(2社4宮に、優劣や参拝順の作法はない)。
ただ、やっぱりいつか上社に行きたいし、今回いろいろ調べたアクセス手段を忘れないようにしておきたい。だから、続きの記事でまとめておくことにします。