秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」は、6月の「あきた芸術劇場 ミルハス」プレオープンに合わせて、同施設前へ乗り入れることになり、「ミルハス前」停留所が新設された。
利用状況としては、プレオープン段階で、ミルハス前で降りる人も乗る人も、多少いる。
また、同時にダイヤ見直しも行われ、遅延回避を意図したと思われる、余裕が相当あるダイヤになり、以前よりも所要時間が増大した区間がほとんど。それを嫌って、利用者が減る可能性も考えていたが、利用者数はほとんど変わっていないように見える。
ただ、以前同様乗客がほぼいない便もあり、良くも悪くも、利用状況はあまり変わっていないのではないだろうか。
ミルハス前バス停は、路面にシートを張り付けただけで、立体的なポール・標識・標柱のたぐいがないばかりか、「バス時刻表はこちらから」としてQRコードが示されるのみ。
これでは、初めての人はバス停の場所を見つけるだけで苦労しそうだし、積雪時には表示が隠れるかもしれないし、スマホを持たない人はいつ来るか分からないバスを待ち続けることになりかねない。
ミルハスの施設内には、時刻表があるような話も聞いたが、バス利用者全員がミルハスの中に入るわけではない。バス停のその場に時刻表があってこそ、「バス停の時刻表」なのだから。
また、旅客自動車運送事業運輸規則 第五条において、停留所において時刻等を「公衆に見やすいように掲示して行うものとする。」とされている。いくらICTが普及したとはいえ2022年時点では、QRコードを示すだけで「公衆に見やすいように掲示」とは言えまい。法令的に問題がない状態とは言い切れない気がした(運輸局の見解はどうなんでしょう)。
ほかにも、バス停を示す点字ブロック(点状警告ブロック)がなかったり、公式には「Mille Has」と書かれるのに、路面のバス停名表記が「MIRUHASUMAE」だったりするのも、せっかくの新しい施設にはそぐわないと感じた。
ぐるるの運行主体である、秋田市に対して、上記のことを意見として伝えた。
ミルハスは9月23日にグランドオープン。
バス停に何かがある
ポールが置かれた!
9月24日頃には置かれていたようなので、グランドオープンに合わせたのだろうか。
だいぶ背が低いもので、これまでにない形状。プラスチック製っぽい。
中央交通標準のダルマ型ポールにしなかったのは、ミルハス前の風景になじませるためだろうか。
黒く、低く、遠方から目立たない気もするが、いちおうポールがある。これで文句は付けられない。
両面とも同じ表示内容
相変わらず「MIRUHASUMAE」。
時刻表部分には、「お問合せ先」として運行を担当する中央交通秋田営業所の電話番号が珍しく掲載されている。中央交通は、一般路線バスの時刻表でも、(遅延や忘れ物時のため)問い合わせ先を掲載するべきだ。
円形の表示板部分は、ダルマ型バス停のそれを踏襲したデザイン。ただ、色はミルハス前のほうが濃く、水色というより青色。
(再掲)これは水色
けど1つ文句。ネット上の写真によれば、9月24日頃は、表示板がバスの進行方向=歩道の方向に対して垂直に置かれていた。
それが現在は平行に向きが変わってしまっている。
一般に、バス停の標識は、道路と垂直向きに置くもの。バス運転者、バス利用者、それに他の車の運転者とも、その向きのほうがバス停の存在を認識しやすいためだろう。どうして向きを変えちゃったかな。【追記・その後、19日頃までにまた回転して、道路と垂直向きになった。と思ったら、26日にはまた水平向きに。】
これまでにないタイプのバス停だけど、似たものをどっかで見たような…
「ユニットの安全標識・安全用品カタログ 工場・各種施設用 SH-20A」より
水を入れて重しにする、スーパーの駐車場なんかで見かけるヤツだ。
安全標識・安全用品の企画デザイン、製造販売を行う「ユニット株式会社」の「サインタワー Bタイプ」。色からして「ブラウン」の「868-88BR」。直径45センチ、高さ143センチ。なお、時刻表を掲出している、下の四角い部分がないタイプ【6日補足・サインタワーAタイプ】もあり、街なかで見るのはそっちのほうが多いかも。
メーカーのカタログを見ると、案内誘導や注意喚起用を想定した製品。それに合わせて、上のカタログにあるような標識やピクトグラム類、「いらっしゃいませ」など、表示部分が別売りされている。でも、バス停向け表示は用意されていない。
サインタワーをバス停として使う事例はこれまであっただろうか。ある意味画期的かもしれない。
ぐるるバス停用表示板は、特注したのか、自前(もしくは秋田のデザイン会社等に発注)で作ったのか。時刻表はシールを貼っているようだ。
ところで、このサインタワーのお値段は?
以前取り上げた、ダルマ型の一種で、当ブログで言う「頭でっかちタイプ」に近いものは、税抜き3万円台だった。
HOWマッチ?
(表示板部分を除く、本体部分のみの価格でお考えください。)
税抜き2万4千円でした。
ちゃんとしたバス停とサインタワーで大した価格差はない。
少しでも安いほうを選んだのか、デザインで選んだのか。耐久性はどうだろう。
利用状況としては、プレオープン段階で、ミルハス前で降りる人も乗る人も、多少いる。
また、同時にダイヤ見直しも行われ、遅延回避を意図したと思われる、余裕が相当あるダイヤになり、以前よりも所要時間が増大した区間がほとんど。それを嫌って、利用者が減る可能性も考えていたが、利用者数はほとんど変わっていないように見える。
ただ、以前同様乗客がほぼいない便もあり、良くも悪くも、利用状況はあまり変わっていないのではないだろうか。
ミルハス前バス停は、路面にシートを張り付けただけで、立体的なポール・標識・標柱のたぐいがないばかりか、「バス時刻表はこちらから」としてQRコードが示されるのみ。
これでは、初めての人はバス停の場所を見つけるだけで苦労しそうだし、積雪時には表示が隠れるかもしれないし、スマホを持たない人はいつ来るか分からないバスを待ち続けることになりかねない。
ミルハスの施設内には、時刻表があるような話も聞いたが、バス利用者全員がミルハスの中に入るわけではない。バス停のその場に時刻表があってこそ、「バス停の時刻表」なのだから。
また、旅客自動車運送事業運輸規則 第五条において、停留所において時刻等を「公衆に見やすいように掲示して行うものとする。」とされている。いくらICTが普及したとはいえ2022年時点では、QRコードを示すだけで「公衆に見やすいように掲示」とは言えまい。法令的に問題がない状態とは言い切れない気がした(運輸局の見解はどうなんでしょう)。
ほかにも、バス停を示す点字ブロック(点状警告ブロック)がなかったり、公式には「Mille Has」と書かれるのに、路面のバス停名表記が「MIRUHASUMAE」だったりするのも、せっかくの新しい施設にはそぐわないと感じた。
ぐるるの運行主体である、秋田市に対して、上記のことを意見として伝えた。
ミルハスは9月23日にグランドオープン。
バス停に何かがある
ポールが置かれた!
9月24日頃には置かれていたようなので、グランドオープンに合わせたのだろうか。
だいぶ背が低いもので、これまでにない形状。プラスチック製っぽい。
中央交通標準のダルマ型ポールにしなかったのは、ミルハス前の風景になじませるためだろうか。
黒く、低く、遠方から目立たない気もするが、いちおうポールがある。これで文句は付けられない。
両面とも同じ表示内容
相変わらず「MIRUHASUMAE」。
時刻表部分には、「お問合せ先」として運行を担当する中央交通秋田営業所の電話番号が珍しく掲載されている。中央交通は、一般路線バスの時刻表でも、(遅延や忘れ物時のため)問い合わせ先を掲載するべきだ。
円形の表示板部分は、ダルマ型バス停のそれを踏襲したデザイン。ただ、色はミルハス前のほうが濃く、水色というより青色。
(再掲)これは水色
けど1つ文句。ネット上の写真によれば、9月24日頃は、表示板がバスの進行方向=歩道の方向に対して垂直に置かれていた。
それが現在は平行に向きが変わってしまっている。
一般に、バス停の標識は、道路と垂直向きに置くもの。バス運転者、バス利用者、それに他の車の運転者とも、その向きのほうがバス停の存在を認識しやすいためだろう。どうして向きを変えちゃったかな。【追記・その後、19日頃までにまた回転して、道路と垂直向きになった。と思ったら、26日にはまた水平向きに。】
これまでにないタイプのバス停だけど、似たものをどっかで見たような…
「ユニットの安全標識・安全用品カタログ 工場・各種施設用 SH-20A」より
水を入れて重しにする、スーパーの駐車場なんかで見かけるヤツだ。
安全標識・安全用品の企画デザイン、製造販売を行う「ユニット株式会社」の「サインタワー Bタイプ」。色からして「ブラウン」の「868-88BR」。直径45センチ、高さ143センチ。なお、時刻表を掲出している、下の四角い部分がないタイプ【6日補足・サインタワーAタイプ】もあり、街なかで見るのはそっちのほうが多いかも。
メーカーのカタログを見ると、案内誘導や注意喚起用を想定した製品。それに合わせて、上のカタログにあるような標識やピクトグラム類、「いらっしゃいませ」など、表示部分が別売りされている。でも、バス停向け表示は用意されていない。
サインタワーをバス停として使う事例はこれまであっただろうか。ある意味画期的かもしれない。
ぐるるバス停用表示板は、特注したのか、自前(もしくは秋田のデザイン会社等に発注)で作ったのか。時刻表はシールを貼っているようだ。
ところで、このサインタワーのお値段は?
以前取り上げた、ダルマ型の一種で、当ブログで言う「頭でっかちタイプ」に近いものは、税抜き3万円台だった。
HOWマッチ?
(表示板部分を除く、本体部分のみの価格でお考えください。)
税抜き2万4千円でした。
ちゃんとしたバス停とサインタワーで大した価格差はない。
少しでも安いほうを選んだのか、デザインで選んだのか。耐久性はどうだろう。
でも、駐車場などにあるものが、倒れたり壊れたりしたのを見た記憶はないので、わりと堅牢なのかもしれません。
倒れてもバス以外はあまり通らないので踏まれにくく、ミルハスの管理者も対応してくれるでしょうから、あまり心配なさそう。
あとは冬の対策か。
市営は2面体が風に弱かったとよく言われますが、中央は昔の2面体が風に強くダルマが弱いイメージがあります。
これは腰が低いですが、台座がかるそうなのが。
貴景勝みたいな小さいけどどっしりか。