JR貨物を発端に、鉄道各社の検査不正が明らかになっている。自動車業界などでもそうで、今まで明るみに出なかっただけなのかもしれない。
2024年9月19日には、315km/hで併結走行中の東北新幹線E5系「はやぶさ」とE6系「こまち」の連結が外れるという、前代未聞の事象が発生した。報道では「JR東日本では初めて」などと控えめだが、少なくとも新幹線では日本初だろう(連結して走る新幹線はJR東日本しかないし)。
日本の鉄道車両は、連結が外れると直ちに停車する仕組みになるのは知っていたが、JR東日本の連結する新幹線では、前方の編成(今回ははやぶさ)は弱く、後方の編成(同こまち)では強くブレーキが作動し、追突を避ける仕組み(※)になっているというのは、知らなかった。今回はそれが正常に作動して、300メートルの間隔をおいて停車でき、大事故には至らなかった。
※報道では「非常ブレーキ」などとひとくくりの表現だが、9月26日付のJR東日本のニュースリリースでは、前方編成は「非常ブレーキ動作」のみ、後方編成では「非常・緊急ブレーキ動作」としていて、かかるブレーキの種類が異なるようだ。
鉄道において、非常時には、最大(最強)のブレーキをかけるのが原則だと思っていたので、あえて弱くかけるというのも意表を突かれた。
新幹線と在来線では、緊急時のブレーキの種類も異なるようで、よく分からないが、前方編成には運転士が乗っているわけで、状況に応じてブレーキを調節(さらに強くかける)ことができるからかもしれない。そうだとしても素人目には、下り坂などで発生した時は、追突するケースがないとは言えないようにも、思えてしまう。
また、原因が分からないうちに、併結での運転を再開したのには、少々不安になった。
9月26日には調査結果が明らかにされた。E6系の製造段階で発生した金属片が連結器内に残っていて、それによって回路が短絡して、連結が解除されたため。E6系だけ、製造から約10年経って、なんてことがあるとは。
26日には、JR東日本本社で本件の記者会見が行われ、全国ニュースでも、秋田県のローカルニュースでも報道された。
NHK秋田放送局では、それに加えて、同日に行われた、JR東日本秋田支社長の定例記者会見での発言も伝えていた。おわび程度で、あまり内容はなかったけれど。その会見場の風景が本題。
NHK NEWS WEB「東北新幹線 車両の連結部分外れは金属片が原因か」より
秋田駅そばの、秋田支社内が会場かと思われる。長机の中央に支社長が座り、やけに広い間隔をおいて両隣にも人がいる。
そして、映像で確認できる限り、支社長とその右隣の人には、同じペットボトルの緑茶が置かれている。
スポーツ選手なんかの記者会見では、スポンサー企業の商品がこれ見よがしに何本も置かれていることがあるけれど、企業の記者会見では置いていないことが多いような… 今回の本社の記者会見では(社長は出席せず)、何もなかった。しかし、過去のJR東日本の社長会見の写真を検索してみると、置く場合があったから、社長や支社長会見ではそういう通例になっているのでしょう。
今回は、ラベルの向きがテキトーなことから判断して、メーカーから提供されたものなどではなく、秋田支社が用意したであろう、その緑茶のブランドは、
伊藤園「お~いお茶」600ml
シェアは知らないが、日本のペットボトル入り緑茶の代名詞ではある。マイナーな安物を置いたりすれば、東日本旅客鉄道株式会社のメンツにも関わるかもしれないし(だったら湯呑み茶碗なり水差しなりを使えばいいということにもなるけれど)。
あと、600mlだと、机上で良くも悪くも目立つし、量が多すぎると思う。
もっとふさわしい商品があるではないか。
(再掲)「日本の茶事」※2024年2月27日に「朝の茶事」からリニューアル
JR東日本クロスステーションのオリジナル商品「acure」と伊藤園のダブルブランドで、基本的にJR東日本の駅周辺でしか購入できない緑茶「日本の茶事」があるのに。
さらに、同社のコンビニ・NewDaysには、「EKI na CAFE 緑茶」というのもある。こちらは低価格で、販売者は伊藤園。
さらにさらに、忘れてはいけないのがacureの「From AQUA 白神山地の天然水」。秋田県山本郡藤里町で採水され、同町の株式会社藤里開発公社が販売者。
ただし、「From AQUA 谷川連峰の天然水」とエリアを分けているらしいので、首都圏などでは売っていないかもしれない。また、秋田支社管内では、同じ採水地・販売者でFrom AQUAを名乗らない「白神山地の天然水」が売られていたことがあった。
秋田支社長の会見の場に、お~いお茶でなく、こうした商品を置けば、自社グループや地元(藤里町)の宣伝になり、売り上げ、企業イメージ、地域受けの向上につながるのに。しかも、秋田駅に行けばすぐに手に入る(支社内にも自販機があるのでは?)のに。むしろ、お~いお茶を、どういう経緯でどこで買ってきたのか気になる。
何より、上記、過去の本社社長の記者会見の場にあったのは、From AQUAの小さいボトル。しかも、ラベルが正面を向くように置かれていた。【30日補足・つまり本社では、飲み物以外の役割も持たせてボトルを置いているのに対し、秋田支社では「単なる飲み物」としてしか認識せずに置いていることになろう。】
「会見の席上に飲み物を出す」ことだけは本社から支社に通達されていて、「どんな飲み物をどんなふうに出す」かは伝わっていなかったのだろうか。だとしても、JR東日本の社員ならば、思いつかないものだろうか。もうちょっと愛社精神みたいなのがあってもいいのではないでしょうか。
2024年9月19日には、315km/hで併結走行中の東北新幹線E5系「はやぶさ」とE6系「こまち」の連結が外れるという、前代未聞の事象が発生した。報道では「JR東日本では初めて」などと控えめだが、少なくとも新幹線では日本初だろう(連結して走る新幹線はJR東日本しかないし)。
日本の鉄道車両は、連結が外れると直ちに停車する仕組みになるのは知っていたが、JR東日本の連結する新幹線では、前方の編成(今回ははやぶさ)は弱く、後方の編成(同こまち)では強くブレーキが作動し、追突を避ける仕組み(※)になっているというのは、知らなかった。今回はそれが正常に作動して、300メートルの間隔をおいて停車でき、大事故には至らなかった。
※報道では「非常ブレーキ」などとひとくくりの表現だが、9月26日付のJR東日本のニュースリリースでは、前方編成は「非常ブレーキ動作」のみ、後方編成では「非常・緊急ブレーキ動作」としていて、かかるブレーキの種類が異なるようだ。
鉄道において、非常時には、最大(最強)のブレーキをかけるのが原則だと思っていたので、あえて弱くかけるというのも意表を突かれた。
新幹線と在来線では、緊急時のブレーキの種類も異なるようで、よく分からないが、前方編成には運転士が乗っているわけで、状況に応じてブレーキを調節(さらに強くかける)ことができるからかもしれない。そうだとしても素人目には、下り坂などで発生した時は、追突するケースがないとは言えないようにも、思えてしまう。
また、原因が分からないうちに、併結での運転を再開したのには、少々不安になった。
9月26日には調査結果が明らかにされた。E6系の製造段階で発生した金属片が連結器内に残っていて、それによって回路が短絡して、連結が解除されたため。E6系だけ、製造から約10年経って、なんてことがあるとは。
26日には、JR東日本本社で本件の記者会見が行われ、全国ニュースでも、秋田県のローカルニュースでも報道された。
NHK秋田放送局では、それに加えて、同日に行われた、JR東日本秋田支社長の定例記者会見での発言も伝えていた。おわび程度で、あまり内容はなかったけれど。その会見場の風景が本題。
NHK NEWS WEB「東北新幹線 車両の連結部分外れは金属片が原因か」より
秋田駅そばの、秋田支社内が会場かと思われる。長机の中央に支社長が座り、やけに広い間隔をおいて両隣にも人がいる。
そして、映像で確認できる限り、支社長とその右隣の人には、同じペットボトルの緑茶が置かれている。
スポーツ選手なんかの記者会見では、スポンサー企業の商品がこれ見よがしに何本も置かれていることがあるけれど、企業の記者会見では置いていないことが多いような… 今回の本社の記者会見では(社長は出席せず)、何もなかった。しかし、過去のJR東日本の社長会見の写真を検索してみると、置く場合があったから、社長や支社長会見ではそういう通例になっているのでしょう。
今回は、ラベルの向きがテキトーなことから判断して、メーカーから提供されたものなどではなく、秋田支社が用意したであろう、その緑茶のブランドは、
伊藤園「お~いお茶」600ml
シェアは知らないが、日本のペットボトル入り緑茶の代名詞ではある。マイナーな安物を置いたりすれば、東日本旅客鉄道株式会社のメンツにも関わるかもしれないし(だったら湯呑み茶碗なり水差しなりを使えばいいということにもなるけれど)。
あと、600mlだと、机上で良くも悪くも目立つし、量が多すぎると思う。
もっとふさわしい商品があるではないか。
(再掲)「日本の茶事」※2024年2月27日に「朝の茶事」からリニューアル
JR東日本クロスステーションのオリジナル商品「acure」と伊藤園のダブルブランドで、基本的にJR東日本の駅周辺でしか購入できない緑茶「日本の茶事」があるのに。
さらに、同社のコンビニ・NewDaysには、「EKI na CAFE 緑茶」というのもある。こちらは低価格で、販売者は伊藤園。
さらにさらに、忘れてはいけないのがacureの「From AQUA 白神山地の天然水」。秋田県山本郡藤里町で採水され、同町の株式会社藤里開発公社が販売者。
ただし、「From AQUA 谷川連峰の天然水」とエリアを分けているらしいので、首都圏などでは売っていないかもしれない。また、秋田支社管内では、同じ採水地・販売者でFrom AQUAを名乗らない「白神山地の天然水」が売られていたことがあった。
秋田支社長の会見の場に、お~いお茶でなく、こうした商品を置けば、自社グループや地元(藤里町)の宣伝になり、売り上げ、企業イメージ、地域受けの向上につながるのに。しかも、秋田駅に行けばすぐに手に入る(支社内にも自販機があるのでは?)のに。むしろ、お~いお茶を、どういう経緯でどこで買ってきたのか気になる。
何より、上記、過去の本社社長の記者会見の場にあったのは、From AQUAの小さいボトル。しかも、ラベルが正面を向くように置かれていた。【30日補足・つまり本社では、飲み物以外の役割も持たせてボトルを置いているのに対し、秋田支社では「単なる飲み物」としてしか認識せずに置いていることになろう。】
「会見の席上に飲み物を出す」ことだけは本社から支社に通達されていて、「どんな飲み物をどんなふうに出す」かは伝わっていなかったのだろうか。だとしても、JR東日本の社員ならば、思いつかないものだろうか。もうちょっと愛社精神みたいなのがあってもいいのではないでしょうか。
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