道路標識の続報。2020年に道路のあっち端とこっち端で標識が違う道路を取り上げた。
秋田市高陽青柳町、新国道モール(いとく)・秋田スズキ裏手の、細い東西方向の市道。
(再掲)八橋地区寄り・西端
西側入口には、2018年に設置(交換)された、「歩行者専用」に「規制区間内住民の関係車両を除く」の補助標識。かつては「自転車及び歩行者専用」があり、交換直前では補助標識が取れていた。
東側は、古い「自転車及び歩行者専用」に「規制区間内住民の関係車両を除く」付きのままだった。
ところが、2018年後半より後、その標識が立っていたすぐ横の民家が解体されるのに合わせたかのように、標識そのものが支柱ごとなくなってしまった。
この状況では、部外者が車で通る場合、西→東は(乗ったままの)自転車すら通行できないのに、東→西は自動車も通り放題と、矛盾しているのは、運転免許がない人でも分かるだろう。
さらに、仮に東に「自転車及び歩行者専用」があったとしても、細かい点ではまずいことを知った。
警察庁「交通規制基準」に従えば、
歩行者専用(西→東)は、歩行者は道路のどこを歩いてもよく、通行が許可された車は徐行義務あり。
自転車及び歩行者専用(東→西)は、歩行者は右側通行等、普通の道路と同じ義務あり、車の徐行義務なし。
と、知らない人のほうが多いだろうが、通行が許された者にとっても矛盾があるのだった。こうした矛盾が原因で事故になるかもしれないし、事故になった時、この矛盾を口実にされるかもしれない。
ただ、見る限り、実情では部外者の車はほぼ通っていないようだし、沿道の町内会や住民の意向もあるだろう。改善するべきではあるが、よそ者がいきなり警察に連絡するのも、少々違うような気がした。
そこで、秋田市役所に「矛盾した標識の生活道路があり、事故を誘発しかねない。よそ者が警察へ通報する前に、まずは町内会などに認識してもらって、地元でふさわしい対応を考えてもらうようなことはできないか」と相談したところ、「県警へどうぞ」と回答をいただいた。町内会への取り次ぎや交通安全組織を紹介してもらえるかと期待したのだが… 秋田市としては関わりたくなかったのだろうけど、市民各自が地域の道路や交通について、もっと関心を持って関わることは必要だと思うのだが。
というわけで遠慮なく、秋田県警察本部 交通規制課「標識ボックス」へ情報提供した。もともとは秋田県警の落ち度(と言っていいレベルでしょう)なのだし。
「順次整備します」旨の回答をいただいたのが、その後1年間、変化はなかった(2021年10月3日最終確認)。
久々に、標識がなかった東端を通ると…
標識が設置された!(左の更地には建物が建った)
「歩行者専用」、「自転車を除く」、「規制区間内住民の関係車両を除く」。
反対の西端も確認すると、以前と変わりなかった。
したがって、区間内住民を除く歩行者専用は両端で同じだが、自転車を除くが東のみなのが相違。
厳密に解釈すれば、部外者が自転車に乗ったまま通れるのは、東→西の一方通行ということになってしまうが、それ以外は矛盾がなくなった。
些細なことではあるが、交通法規を守りたい人にとっては意図せぬ違反や混乱を招くし、不備を突いて知りながら違法な運転をする者がいないとも限らないし、誰しも身近な道路で交通事故など起きてほしくないと考えるはず。それらを誘発する矛盾が(自転車を除いて)解決したので良かった。
繰り返すが、道路利用者、沿道住民は身近な道路の交通法規に関心を持つべきだし、警察や道路管理者ももうちょっとしっかりしてほしい。いずれ完全自動運転が実現しそうだが、その時は、車が標識を認識することになるのかもしれない。その時の備えとしても。
補助標識の文字に注目
(再掲)西端
東西とも、フォントは平成丸ゴシック体で、板のサイズは同一か。裏面の設置シールによれば、東西とも設置業者は同じ。
「規制区間内住民の関係車両を除く」のレイアウトは微妙に違う。改行位置が西は「住民(改行)の関係」、東は「住民の(改行)関係」。さらに、東端の特に「自転車~」は、板に対して文字が小さめで余白が広めで、ちょっと珍しいのでは。
また、支柱に対する標識の取り付け位置は、西は板の中央、東は向かって左に寄った位置。通行車両に接触されにくいよう、道路外側に寄せて設置することはよく行われる。
このほかにも、多少の変化。
東端を北から。左がスズキ・いとく
当該道路への左折【6日訂正】右折禁止を示す、指定方向外進行禁止の標識。
以前は、本標識が折れ曲がって傾いていたのが直された(モノは同じで傷跡が残る)。補助標識は「軽車両を除く」だけだったのが、下に「規制区間内住民の関係車両を除く」が追加。追加の必要性は低そうにも感じるが。それに曲がる前は「軽車両を除く」で、曲がってから「自転車を除く」で、微妙に規制対象が違うことにもなる。
「軽車両を除く」はナール、「規制区間内~」は新設側と同一の平成丸ゴだから、写研の丸ゴシック2書体が並んだ。
これと同発注だったのか、別の場所の交通規制の変化について、後日。
秋田市高陽青柳町、新国道モール(いとく)・秋田スズキ裏手の、細い東西方向の市道。
(再掲)八橋地区寄り・西端
西側入口には、2018年に設置(交換)された、「歩行者専用」に「規制区間内住民の関係車両を除く」の補助標識。かつては「自転車及び歩行者専用」があり、交換直前では補助標識が取れていた。
東側は、古い「自転車及び歩行者専用」に「規制区間内住民の関係車両を除く」付きのままだった。
ところが、2018年後半より後、その標識が立っていたすぐ横の民家が解体されるのに合わせたかのように、標識そのものが支柱ごとなくなってしまった。
この状況では、部外者が車で通る場合、西→東は(乗ったままの)自転車すら通行できないのに、東→西は自動車も通り放題と、矛盾しているのは、運転免許がない人でも分かるだろう。
さらに、仮に東に「自転車及び歩行者専用」があったとしても、細かい点ではまずいことを知った。
警察庁「交通規制基準」に従えば、
歩行者専用(西→東)は、歩行者は道路のどこを歩いてもよく、通行が許可された車は徐行義務あり。
自転車及び歩行者専用(東→西)は、歩行者は右側通行等、普通の道路と同じ義務あり、車の徐行義務なし。
と、知らない人のほうが多いだろうが、通行が許された者にとっても矛盾があるのだった。こうした矛盾が原因で事故になるかもしれないし、事故になった時、この矛盾を口実にされるかもしれない。
ただ、見る限り、実情では部外者の車はほぼ通っていないようだし、沿道の町内会や住民の意向もあるだろう。改善するべきではあるが、よそ者がいきなり警察に連絡するのも、少々違うような気がした。
そこで、秋田市役所に「矛盾した標識の生活道路があり、事故を誘発しかねない。よそ者が警察へ通報する前に、まずは町内会などに認識してもらって、地元でふさわしい対応を考えてもらうようなことはできないか」と相談したところ、「県警へどうぞ」と回答をいただいた。町内会への取り次ぎや交通安全組織を紹介してもらえるかと期待したのだが… 秋田市としては関わりたくなかったのだろうけど、市民各自が地域の道路や交通について、もっと関心を持って関わることは必要だと思うのだが。
というわけで遠慮なく、秋田県警察本部 交通規制課「標識ボックス」へ情報提供した。もともとは秋田県警の落ち度(と言っていいレベルでしょう)なのだし。
「順次整備します」旨の回答をいただいたのが、その後1年間、変化はなかった(2021年10月3日最終確認)。
久々に、標識がなかった東端を通ると…
標識が設置された!(左の更地には建物が建った)
「歩行者専用」、「自転車を除く」、「規制区間内住民の関係車両を除く」。
反対の西端も確認すると、以前と変わりなかった。
したがって、区間内住民を除く歩行者専用は両端で同じだが、自転車を除くが東のみなのが相違。
厳密に解釈すれば、部外者が自転車に乗ったまま通れるのは、東→西の一方通行ということになってしまうが、それ以外は矛盾がなくなった。
些細なことではあるが、交通法規を守りたい人にとっては意図せぬ違反や混乱を招くし、不備を突いて知りながら違法な運転をする者がいないとも限らないし、誰しも身近な道路で交通事故など起きてほしくないと考えるはず。それらを誘発する矛盾が(自転車を除いて)解決したので良かった。
繰り返すが、道路利用者、沿道住民は身近な道路の交通法規に関心を持つべきだし、警察や道路管理者ももうちょっとしっかりしてほしい。いずれ完全自動運転が実現しそうだが、その時は、車が標識を認識することになるのかもしれない。その時の備えとしても。
補助標識の文字に注目
(再掲)西端
東西とも、フォントは平成丸ゴシック体で、板のサイズは同一か。裏面の設置シールによれば、東西とも設置業者は同じ。
「規制区間内住民の関係車両を除く」のレイアウトは微妙に違う。改行位置が西は「住民(改行)の関係」、東は「住民の(改行)関係」。さらに、東端の特に「自転車~」は、板に対して文字が小さめで余白が広めで、ちょっと珍しいのでは。
また、支柱に対する標識の取り付け位置は、西は板の中央、東は向かって左に寄った位置。通行車両に接触されにくいよう、道路外側に寄せて設置することはよく行われる。
このほかにも、多少の変化。
東端を北から。左がスズキ・いとく
当該道路への
以前は、本標識が折れ曲がって傾いていたのが直された(モノは同じで傷跡が残る)。補助標識は「軽車両を除く」だけだったのが、下に「規制区間内住民の関係車両を除く」が追加。追加の必要性は低そうにも感じるが。それに曲がる前は「軽車両を除く」で、曲がってから「自転車を除く」で、微妙に規制対象が違うことにもなる。
「軽車両を除く」はナール、「規制区間内~」は新設側と同一の平成丸ゴだから、写研の丸ゴシック2書体が並んだ。
これと同発注だったのか、別の場所の交通規制の変化について、後日。
場所を敢えて書きませんが「歩行者専用」とあって信じて
ノホホーンと歩いていたら激しいクラクション。
慌てて退けたのですが標識をよくよく見れば「住民の関係車両を除く」。
この関係者車両が馴れてる道だけあって非常な速度を出していたり。
あと自転車も怖いですね。
音も無くもの凄いスピードですり抜けるように追い越したり。
朝の遠距離散歩をしゃれ込んでいると特に勝平新橋で接触スレスレに追い越されること頻発で怖いので此処のコースは辞めました。
秋田市は川崎市以上に乱暴な運転をする自転車が多いので要注意です。
ちなみに川崎市の繁華街では歩道において自転車と分離する工事が進んでいます。
首都圏辺りでは暴走自転車が問題になっていますが、平坦かつ広くない道も多い秋田市でも、事故が起きていないだけで危ないですよね。
並列走行や傘差し運転する自転車のそばをパトカーが通りかかっても、警察官は何も指導せず、自転車はやめるそぶりもなく、お互いにやり過ごしてしまいます。利用者も警察も、もっと自覚してほしいものです。
道路改善も必要ですが、まずは意識改革が必要かもしれません。
川崎駅東口の歩道の自転車分離が一部完成していました。
これなら安心してのほほーん?と歩けますね。
さほど工事費がコストアップするわけでも無いので
ケチな?秋田市でも実践できそうです。
(ストビューのURLはもう貼れないようです)
ちなみに川崎駅東側、高いビルがドーンと建っているイメージですが
川崎市役所から東側は羽田空港離発着の飛行コースになり高度制限がかかり14階以上のマンションもマレになります。
福岡市天神と同じですね。