【22日タイトル訂正・初回アップ時「ぐるるダイヤ改変 '21.6」としていたので、'22に訂正します。】
秋田市が運行主体で、運行を秋田中央交通へ委託する、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」。
秋田市の「広報あきた」の2022年5月20日号 No.2009、15ページに「6月5日(日)からぐるるの運行経路が変わります」が掲載されていた。
広報あきたより
千秋公園の下の秋田県民会館跡地に建てられていた、「あきた芸術劇場 ミルハス」がついに完成。6月5日に(部分的に)開館、9月にグランドオープンだそうで、それに合わせて、ぐるるがミルハス前に乗り入れることになり、経路変更がされる、ということのようだが…
でも、よく読めば、単なる「経路変更」ではない。
同時に時刻移動と減便を伴う「ダイヤ改正(改変)」も実施される。現在、ダイヤを暗記して利用している人は、覚え直さないとならない。広報は言葉が足りない。
今回の改正は、
・ミルハスオープンに伴う乗り入れ。
・ミルハス乗り入れ分の所要時間増。
だけでなく、
・遅延を回復できる余裕のあるダイヤにするための所要時間増。
・利用実態を踏まえた、便数と運行時間帯の調整。
も意図していると思われる。
以前触れたのだが、実はこの変更は、だいぶ以前から検討されていた。
2020年2月10日開催の第30回秋田市地域公共交通協議会において、事務局(秋田市都市整備部交通政策課)が「1周20分の時間配分では、道路が混んだとき回りきれないという話は伺っている。県市連携文化施設に関する検討に合わせ、ルートやダイヤの見直しを図ることを考えている。(議事録より)」とされていた。それが実行される。
上記、20分で回りきれないことについて。
ぐるるは、2012年7月21日の運行開始(当時はぐるるの愛称はなし)以来、20分間隔(例外あり)・1周20分で運行するダイヤが組まれていた。
実際には、道路渋滞等により20分で回りきれない場合も少なくない。そして、その遅れを回復する余裕がほぼない(買物広場で3分程度確保)タイトなダイヤであり、遅れを引きずって、次の周回に入ることもままある。
見て利用している者の感覚としては、定刻のこともあるが、5分遅れは珍しくなく、10分以上遅れることもたまにある、といった感じ。
2015年に一部バス停間の所要時間配分変更がされているが、20分で回りきれないことが問題なのだから、何の解決にもならなかったように思われる。
5分待つくらいなら歩いたほうが早いこともあるし、観光客などは不安になるだろう。改善すべきと、秋田市へ要望したことがあった。
※最近、ネットで走行位置情報を見られるように(バスロケーションシステム https://akita.bustei.net/buslocation/)はなった。
今回は、ぐるる運行開始10年目にして、初の経路変更・本格的ダイヤ改正ということになる。
以下、詳細。
●ミルハス前乗り入れ
「ミルハス前」停留所が新設される。
秋田駅西口→千秋公園入口→ミルハス前→木内前→通町 の順で、広小路を外れてミルハスへ立ち寄る形。
ミルハスの前を過ぎて、千秋公園の坂より手前で方向転換して、同じ道(中土橋通り)を戻って広小路に出るわけだが、まだ工事中だろうから現地を見ていないので、ミルハス周辺でどのような動線になるかまだよく分からない。フルサイズ中型バスでも、なんとかなるのでしょう。
【22日現地を確認して追記】工事はほぼ終わっていて、形はできていた。正面に車寄せがあり、その先(かつて東海林太郎ポケットパークがあった付近)に、バス駐車場(大型観光バス数台分)を兼ねたロータリー状のものがあった。車寄せにバス停設置→ロータリーで方向転換となるのか。
ただ、観光バスの出入り時や、高校登下校時・千秋公園の人出が多い時などは、方向転換に手間取ったり安全確認に細心の注意が求められたりしそう。
【運行開始後の実際は、末尾のリンク先参照。】(以上追記)
ミルハス立ち寄りだけで、信号待ちもあるから4~5分は所要時間が増えるだろうか。なお、走行距離としては、400メートル程度増加。
これまでは、駅→通町→大町通りは、一般路線バスと同ルートで、実質的に所要時間も同じ(で70円安い運賃)だった。これからは、特に通町まで乗りたい人には、行って戻ってまた行ってと、まどろっこしい気持ちになりそう。【22日補足・ミルハスから通町への最短経路である】佐竹小路(旧・和洋女子高校前)の一方通行が逆方向なら、そのルートも考えられたのに。
市街地循環バスとしての性格と、ミルハスが秋田市も関わった施設である以上、これはしょうがないと思う。
由利本荘市の循環バスなんかもそうだけど、市街地循環バスは、カクカクと行きつ戻りつしたり、あちこち立ち寄ったりするもの。市街地コミュニティーバスの“宿命”。
【6月11日追記】テレビ東京「ローカル路線バスVSローカル鉄道 乗り継ぎ対決旅」で、熊本城からバスターミナルへ向かおうと循環バスに乗ったところ、城の外周をほぼ1周して、乗車地点近くまで来た上、ターミナル直前のバス停で5分停車となり、そこで降りて歩いたほうが早い(そもそも最初から乗らずに歩いたほうが早い?)ということがあった。そんな例が各地にある。
これにより、秋田駅からミルハス、あるいは千秋公園など近隣施設へのアクセスは便利になる。普通は歩く距離ではあるが、いろんな人がいるし、悪天候もあるし。
だけど、ミルハスから駅への帰りは、片方向運行のぐるるでは、何十分も乗らないと戻れないことになる。その点はいいのでしょうか。
【23日追記】コメントいただいたように、千秋公園入口バス停発車後、ミルハスへ右折するために車線変更が必要になる。木内前でも車線変更があるので、目まぐるしいし、遅延の一因になる可能性もある。
それと、千秋公園の最寄りバス停はミルハス前になるわけだが、「千秋公園入口」の名前に惑わされて降りてしまう客がいるかもしれない。(以上追記)
●川反入口廃止
「川反入口が廃止となり、「ミルハス前」が追加されます。」とひっそりと告知。竿燈大通りの旧・交通公社前(一般路線上り側)で乗降できなくなる。バス停が通過扱いになるのであって、経路は変わらない。
通町→ねぶり流し館前→大町通り→川反入口 →北都銀行前
(再掲)林立する川反入口ポール
このタイミングなのが唐突には感じるが、妥当だと思う。
ぐるる運行開始時、沿線に交通公社前バス停があったから、機械的にそこでも乗降を扱うことにしたのだろうが、一般路線バスと異なるぐるるのルートでは問題があると感じていた。
・手前の「大町通り」バス停と距離が近い。日本銀行秋田支店前交差点をはさんでほぼ等距離。
・川反入口バス停のすぐ先の二丁目橋交差点で右折する。そのため、川反入口発車(または乗車客がいないのを確認)直後に2車線を横切り、いちばん右車線に入らなければならない。(一般路線バスは左端車線のまま進めばよい。)
Googleマップ航空写真に加筆
・川反入口でバスを待つ客は、ぐるるを見て戸惑う人が多く、狙ってぐるるに乗車する人は多くはなさそう。たまたまぐるるが来たから乗る人はいる。
・運転士の中には、川反入口から乗る人がいないと決めつけたかのように、【23日補足・日銀前交差点を左折した後、】早々に右端車線へ入ってしまう人がいる。まれに、川反入口でぐるるに乗ろうとする人がいるのにそうしてしまうこともあり、あわてて左車線へ戻ったこと、あるいはそのまま通り過ぎてしまい「あの人乗りたかったのでは?」と思うこともあった。
そうしたことによる事故やトラブルを避けるため、川反入口を通過扱いにしたのではないだろうか。【末尾の追記通り、新聞では「安全運行のため」廃止と報道された。】
川反入口から、どうしてもぐるるに乗らなきゃいけない人は、そうそういないはず。運賃は70円高いが、所要時間が短い一般路線バスの駅行きが次々に来るのだから。
ただ、真ん前のダイワロイネットホテル秋田に泊まる人など、需要が皆無ではないだろうし、そうした人に通過扱いになったことが周知されないおそれもある。当分は、駅乗り場や車内で知らせる必要があるのではないか。
以下、新ダイヤに関しては、広報に「「買物広場」出発時刻」だけが掲載されているため、詳細は不明です。推測があります。【途中バス停時刻は末尾の追記参照】
●「1周約35分」に
所要時間が15分増える。ミルハス立ち寄り分だけで15分はないだろうから、遅れ回復の余裕を増やしたのだろう。
これだけあれば、遅延は激減すると思われる。車両交換時に、乗り継ぎ客の有無を無線連絡する必要もなくなるかもしれない。
定刻で走ったら、35分では時間を持て余して買物広場で時間調整になるだろうか。弘前市の土手町循環100円バスでもそうだけど、これも、市街地循環バスの宿命だと思う。五十日など渋滞する日もあれば、ガラガラの時もあるわけで。
●「1日16便」に&大幅ダイヤ改変
あっさり書かれているが、現行ダイヤは21便なので、5本減便。
その他、1周の所要時間が増えるのだから、1台が数周ずつごとに交代することが難しくなり、全体にかなり時刻を変えないといけなくなりそう。以下に、新旧の買物広場の発車時刻表を示す。
【6月1日追記・新ダイヤの赤青の別が実際とは異なるようです。後日更新します。】
旧(現行)ダイヤでは、12時00分、14時00分、16時00分の3か所抜けるのを除いて、20分間隔の運行。
新ダイヤは、買物広場発車時刻は従来通り00、20、40分だが、抜ける部分が多く(従来の3+減便の5=8か所)、しかも不規則。9、14時台は3本ある一方、12、15時台は1本だけ。12時00分の次は13時00分まで1時間ない。
ぐるるの車両と乗務員は、早番/遅番(循環A/循環Bと呼ばれている)の2運用(というのか行路、交番とか呼ぶのか)がある。上の時刻表では、赤/青で示した(新ダイヤの午後は予測不能なので黒)。
旧ダイヤでは、Bが1時間遅く運用に入り、以降2~3周ごとに車両交換して運行。Aが1時間早く上がる。
ダイヤ上は、2台が同時に営業運行することはない。※実際には、車両交換時に先行車に遅延があり、後発車への乗り継ぎ客がいない場合は、無線連絡して後発車を定刻発車させることがある。その場合は、見かけ上は2台同時に営業運行している。
新ダイヤでは、9時00分の始発がまだ1周していない、9時20分に第2便が出るのだから、遅番でも20分遅いだけになるのか? 日の途中で乗務員が交代するのか、昼を長い休憩にして、拘束時間が増えてしまうのか。
【22日追記・1周35分になっても、引き続き買物広場発時刻は20分刻み。そのため、買物広場を出て35分で1周した5分後に、次または次の次の便が買物広場を発車する箇所が多い。つまり、1周35分+買物広場での時間調整(遅れ回復)5分=40分となり、それが成り立つ箇所では、到着した車が引き続き次の周回に入る運用になると考えられる。】
【25日追記・14時40分発以降は40分間隔となり、1台で回せそうなダイヤ。だとすれば、早番は14時20分発→14時55分着で上がるのかもしれないが、遅番とは労働時間(拘束時間)が不均衡になる。】
ぐるるは、秋田駅西口の1つ手前、買物広場が起終点。
乗客の中には、駅まで乗りたい人もいる。実際には、買物広場で降りて歩いても、さほど変わらないけど。買物広場で車両交換の時は、運賃支払いせずに、そのまま後発の車に乗り継いで、駅以降まで乗り続けることができる。
ただし、旧ダイヤでは、20分間隔でない箇所の1つ前の便と(当然ながら)最終便では、買物広場で運行終了となり、駅まで行くことはできない。上の時刻表でグレーの網掛けした4便。
新ダイヤでは、間隔が不規則になるので、それが増えそうだが、実際には5便。ただ、ダイヤに余裕が増えた分、乗り継いですぐ発車とはならなそうだから、駅までなら買物広場から歩いたほうが早そう。
正直、平常時のぐるるの乗客は多くはない。一般路線バスは次々減便され、立ち客もいるのを尻目に、ガラガラのぐるるに座っているのは申し訳なくさえ思う。この程度の減便なら、当然に思える。
でも、今までより所要時間が増える区間もあるし、不規則なダイヤが覚えにくい。だったら歩こうと、敬遠する人が増えそうな気もする。
「改正」というと前向きな印象がある言葉だが、今回はそうなるか分からないので「改変」という言葉も使ってみた(辞書的にはさほど差はないようですが)。このダイヤ改変はどんな結果になるだろうか。
【6月1日追記・新ダイヤの途中バス停の時刻について】30日までに各バス停に新しい時刻表が掲出、31日には秋田市交通政策課ホームページ(ページ番号1015794)に新ダイヤが掲載された。上記予想運用のA/Bに相違もあったので、後日、更新します。
【6月4日追記・新聞報道について】6月4日付 秋田魁新報 秋田市地域面に、「秋田市のバス「ぐるる」 「ミルハス前」停留所に追加 あすから新ルート」として小さく掲載。「新たなルートは1周4.5キロ」で、川反入口の廃止は「安全運行のため」とのこと。
※新ダイヤ、ミルハス乗り入れ開始の状況。
【6月17日追記・買物広場乗り場変更について】現地以外での告知はどこにもなかったようだが、さらにもう1点変更。買物広場の乗り場が5番から4番に変更。現地で見れば分かるとはいえ、一瞬戸惑った。不親切。写真等はこの記事後半。
秋田市が運行主体で、運行を秋田中央交通へ委託する、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」。
秋田市の「広報あきた」の2022年5月20日号 No.2009、15ページに「6月5日(日)からぐるるの運行経路が変わります」が掲載されていた。
広報あきたより
千秋公園の下の秋田県民会館跡地に建てられていた、「あきた芸術劇場 ミルハス」がついに完成。6月5日に(部分的に)開館、9月にグランドオープンだそうで、それに合わせて、ぐるるがミルハス前に乗り入れることになり、経路変更がされる、ということのようだが…
でも、よく読めば、単なる「経路変更」ではない。
同時に時刻移動と減便を伴う「ダイヤ改正(改変)」も実施される。現在、ダイヤを暗記して利用している人は、覚え直さないとならない。広報は言葉が足りない。
今回の改正は、
・ミルハスオープンに伴う乗り入れ。
・ミルハス乗り入れ分の所要時間増。
だけでなく、
・遅延を回復できる余裕のあるダイヤにするための所要時間増。
・利用実態を踏まえた、便数と運行時間帯の調整。
も意図していると思われる。
以前触れたのだが、実はこの変更は、だいぶ以前から検討されていた。
2020年2月10日開催の第30回秋田市地域公共交通協議会において、事務局(秋田市都市整備部交通政策課)が「1周20分の時間配分では、道路が混んだとき回りきれないという話は伺っている。県市連携文化施設に関する検討に合わせ、ルートやダイヤの見直しを図ることを考えている。(議事録より)」とされていた。それが実行される。
上記、20分で回りきれないことについて。
ぐるるは、2012年7月21日の運行開始(当時はぐるるの愛称はなし)以来、20分間隔(例外あり)・1周20分で運行するダイヤが組まれていた。
実際には、道路渋滞等により20分で回りきれない場合も少なくない。そして、その遅れを回復する余裕がほぼない(買物広場で3分程度確保)タイトなダイヤであり、遅れを引きずって、次の周回に入ることもままある。
見て利用している者の感覚としては、定刻のこともあるが、5分遅れは珍しくなく、10分以上遅れることもたまにある、といった感じ。
2015年に一部バス停間の所要時間配分変更がされているが、20分で回りきれないことが問題なのだから、何の解決にもならなかったように思われる。
5分待つくらいなら歩いたほうが早いこともあるし、観光客などは不安になるだろう。改善すべきと、秋田市へ要望したことがあった。
※最近、ネットで走行位置情報を見られるように(バスロケーションシステム https://akita.bustei.net/buslocation/)はなった。
今回は、ぐるる運行開始10年目にして、初の経路変更・本格的ダイヤ改正ということになる。
以下、詳細。
●ミルハス前乗り入れ
「ミルハス前」停留所が新設される。
秋田駅西口→千秋公園入口→ミルハス前→木内前→通町 の順で、広小路を外れてミルハスへ立ち寄る形。
ミルハスの前を過ぎて、千秋公園の坂より手前で方向転換して、同じ道(中土橋通り)を戻って広小路に出るわけだが、
【22日現地を確認して追記】工事はほぼ終わっていて、形はできていた。正面に車寄せがあり、その先(かつて東海林太郎ポケットパークがあった付近)に、バス駐車場(大型観光バス数台分)を兼ねたロータリー状のものがあった。車寄せにバス停設置→ロータリーで方向転換となるのか。
ただ、観光バスの出入り時や、高校登下校時・千秋公園の人出が多い時などは、方向転換に手間取ったり安全確認に細心の注意が求められたりしそう。
【運行開始後の実際は、末尾のリンク先参照。】(以上追記)
ミルハス立ち寄りだけで、信号待ちもあるから4~5分は所要時間が増えるだろうか。なお、走行距離としては、400メートル程度増加。
これまでは、駅→通町→大町通りは、一般路線バスと同ルートで、実質的に所要時間も同じ(で70円安い運賃)だった。これからは、特に通町まで乗りたい人には、行って戻ってまた行ってと、まどろっこしい気持ちになりそう。【22日補足・ミルハスから通町への最短経路である】佐竹小路(旧・和洋女子高校前)の一方通行が逆方向なら、そのルートも考えられたのに。
市街地循環バスとしての性格と、ミルハスが秋田市も関わった施設である以上、これはしょうがないと思う。
由利本荘市の循環バスなんかもそうだけど、市街地循環バスは、カクカクと行きつ戻りつしたり、あちこち立ち寄ったりするもの。市街地コミュニティーバスの“宿命”。
【6月11日追記】テレビ東京「ローカル路線バスVSローカル鉄道 乗り継ぎ対決旅」で、熊本城からバスターミナルへ向かおうと循環バスに乗ったところ、城の外周をほぼ1周して、乗車地点近くまで来た上、ターミナル直前のバス停で5分停車となり、そこで降りて歩いたほうが早い(そもそも最初から乗らずに歩いたほうが早い?)ということがあった。そんな例が各地にある。
これにより、秋田駅からミルハス、あるいは千秋公園など近隣施設へのアクセスは便利になる。普通は歩く距離ではあるが、いろんな人がいるし、悪天候もあるし。
だけど、ミルハスから駅への帰りは、片方向運行のぐるるでは、何十分も乗らないと戻れないことになる。その点はいいのでしょうか。
【23日追記】コメントいただいたように、千秋公園入口バス停発車後、ミルハスへ右折するために車線変更が必要になる。木内前でも車線変更があるので、目まぐるしいし、遅延の一因になる可能性もある。
それと、千秋公園の最寄りバス停はミルハス前になるわけだが、「千秋公園入口」の名前に惑わされて降りてしまう客がいるかもしれない。(以上追記)
●川反入口廃止
「川反入口が廃止となり、「ミルハス前」が追加されます。」とひっそりと告知。竿燈大通りの旧・交通公社前(一般路線上り側)で乗降できなくなる。バス停が通過扱いになるのであって、経路は変わらない。
通町→ねぶり流し館前→大町通り→
(再掲)林立する川反入口ポール
このタイミングなのが唐突には感じるが、妥当だと思う。
ぐるる運行開始時、沿線に交通公社前バス停があったから、機械的にそこでも乗降を扱うことにしたのだろうが、一般路線バスと異なるぐるるのルートでは問題があると感じていた。
・手前の「大町通り」バス停と距離が近い。日本銀行秋田支店前交差点をはさんでほぼ等距離。
・川反入口バス停のすぐ先の二丁目橋交差点で右折する。そのため、川反入口発車(または乗車客がいないのを確認)直後に2車線を横切り、いちばん右車線に入らなければならない。(一般路線バスは左端車線のまま進めばよい。)
Googleマップ航空写真に加筆
・川反入口でバスを待つ客は、ぐるるを見て戸惑う人が多く、狙ってぐるるに乗車する人は多くはなさそう。たまたまぐるるが来たから乗る人はいる。
・運転士の中には、川反入口から乗る人がいないと決めつけたかのように、【23日補足・日銀前交差点を左折した後、】早々に右端車線へ入ってしまう人がいる。まれに、川反入口でぐるるに乗ろうとする人がいるのにそうしてしまうこともあり、あわてて左車線へ戻ったこと、あるいはそのまま通り過ぎてしまい「あの人乗りたかったのでは?」と思うこともあった。
そうしたことによる事故やトラブルを避けるため、川反入口を通過扱いにしたのではないだろうか。【末尾の追記通り、新聞では「安全運行のため」廃止と報道された。】
川反入口から、どうしてもぐるるに乗らなきゃいけない人は、そうそういないはず。運賃は70円高いが、所要時間が短い一般路線バスの駅行きが次々に来るのだから。
ただ、真ん前のダイワロイネットホテル秋田に泊まる人など、需要が皆無ではないだろうし、そうした人に通過扱いになったことが周知されないおそれもある。当分は、駅乗り場や車内で知らせる必要があるのではないか。
以下、新ダイヤに関しては、広報に「「買物広場」出発時刻」だけが掲載されているため、詳細は不明です。推測があります。【途中バス停時刻は末尾の追記参照】
●「1周約35分」に
所要時間が15分増える。ミルハス立ち寄り分だけで15分はないだろうから、遅れ回復の余裕を増やしたのだろう。
これだけあれば、遅延は激減すると思われる。車両交換時に、乗り継ぎ客の有無を無線連絡する必要もなくなるかもしれない。
定刻で走ったら、35分では時間を持て余して買物広場で時間調整になるだろうか。弘前市の土手町循環100円バスでもそうだけど、これも、市街地循環バスの宿命だと思う。五十日など渋滞する日もあれば、ガラガラの時もあるわけで。
●「1日16便」に&大幅ダイヤ改変
あっさり書かれているが、現行ダイヤは21便なので、5本減便。
その他、1周の所要時間が増えるのだから、1台が数周ずつごとに交代することが難しくなり、全体にかなり時刻を変えないといけなくなりそう。以下に、新旧の買物広場の発車時刻表を示す。
【6月1日追記・新ダイヤの赤青の別が実際とは異なるようです。後日更新します。】
旧(現行)ダイヤでは、12時00分、14時00分、16時00分の3か所抜けるのを除いて、20分間隔の運行。
新ダイヤは、買物広場発車時刻は従来通り00、20、40分だが、抜ける部分が多く(従来の3+減便の5=8か所)、しかも不規則。9、14時台は3本ある一方、12、15時台は1本だけ。12時00分の次は13時00分まで1時間ない。
ぐるるの車両と乗務員は、早番/遅番(循環A/循環Bと呼ばれている)の2運用(というのか行路、交番とか呼ぶのか)がある。上の時刻表では、赤/青で示した(新ダイヤの午後は予測不能なので黒)。
旧ダイヤでは、Bが1時間遅く運用に入り、以降2~3周ごとに車両交換して運行。Aが1時間早く上がる。
ダイヤ上は、2台が同時に営業運行することはない。※実際には、車両交換時に先行車に遅延があり、後発車への乗り継ぎ客がいない場合は、無線連絡して後発車を定刻発車させることがある。その場合は、見かけ上は2台同時に営業運行している。
新ダイヤでは、9時00分の始発がまだ1周していない、9時20分に第2便が出るのだから、遅番でも20分遅いだけになるのか? 日の途中で乗務員が交代するのか、昼を長い休憩にして、拘束時間が増えてしまうのか。
【22日追記・1周35分になっても、引き続き買物広場発時刻は20分刻み。そのため、買物広場を出て35分で1周した5分後に、次または次の次の便が買物広場を発車する箇所が多い。つまり、1周35分+買物広場での時間調整(遅れ回復)5分=40分となり、それが成り立つ箇所では、到着した車が引き続き次の周回に入る運用になると考えられる。】
【25日追記・14時40分発以降は40分間隔となり、1台で回せそうなダイヤ。だとすれば、早番は14時20分発→14時55分着で上がるのかもしれないが、遅番とは労働時間(拘束時間)が不均衡になる。】
ぐるるは、秋田駅西口の1つ手前、買物広場が起終点。
乗客の中には、駅まで乗りたい人もいる。実際には、買物広場で降りて歩いても、さほど変わらないけど。買物広場で車両交換の時は、運賃支払いせずに、そのまま後発の車に乗り継いで、駅以降まで乗り続けることができる。
ただし、旧ダイヤでは、20分間隔でない箇所の1つ前の便と(当然ながら)最終便では、買物広場で運行終了となり、駅まで行くことはできない。上の時刻表でグレーの網掛けした4便。
新ダイヤでは、間隔が不規則になるので、それが増えそうだが、実際には5便。ただ、ダイヤに余裕が増えた分、乗り継いですぐ発車とはならなそうだから、駅までなら買物広場から歩いたほうが早そう。
正直、平常時のぐるるの乗客は多くはない。一般路線バスは次々減便され、立ち客もいるのを尻目に、ガラガラのぐるるに座っているのは申し訳なくさえ思う。この程度の減便なら、当然に思える。
でも、今までより所要時間が増える区間もあるし、不規則なダイヤが覚えにくい。だったら歩こうと、敬遠する人が増えそうな気もする。
「改正」というと前向きな印象がある言葉だが、今回はそうなるか分からないので「改変」という言葉も使ってみた(辞書的にはさほど差はないようですが)。このダイヤ改変はどんな結果になるだろうか。
【6月1日追記・新ダイヤの途中バス停の時刻について】30日までに各バス停に新しい時刻表が掲出、31日には秋田市交通政策課ホームページ(ページ番号1015794)に新ダイヤが掲載された。上記予想運用のA/Bに相違もあったので、後日、更新します。
【6月4日追記・新聞報道について】6月4日付 秋田魁新報 秋田市地域面に、「秋田市のバス「ぐるる」 「ミルハス前」停留所に追加 あすから新ルート」として小さく掲載。「新たなルートは1周4.5キロ」で、川反入口の廃止は「安全運行のため」とのこと。
※新ダイヤ、ミルハス乗り入れ開始の状況。
【6月17日追記・買物広場乗り場変更について】現地以外での告知はどこにもなかったようだが、さらにもう1点変更。買物広場の乗り場が5番から4番に変更。現地で見れば分かるとはいえ、一瞬戸惑った。不親切。写真等はこの記事後半。
やはり相変わらずに竿燈大通りの一部を通るルートになっているが、次のルート変更で大幅な経路変更と中心市街地循環バスからの名称の変更はあるのでしょうか。
その次の新ルートと新しい名称は、以下の通りになると予想します。
【運行経路】
買物広場5番→秋田駅西口10番→千秋公園入口→ミルハス前→木内前→通町→ねぶり流し館前→大町通り→《ここからは新ルート》→赤れんが郷土館前→大町四丁目→大町五丁目→大悲寺前(川尻割山線とは違い、新しい道路沿いに専用ポールを設置)→長崎屋バスターミナル→旭北前(新港線用)→山王三丁目→山王二丁目→高陽幸町→高陽青柳町→球技場前(あきぎんスタジアム)→八橋市民広場・裁判所前→県庁・市役所前→県庁第二庁舎前→山王十字路(竿燈大通り側)→大町二丁目→《ここまでは新ルートで、以降は現行ルートに復帰》→川反入口→北都銀行前→五丁目橋→中通六郵便局前→南大通り・中通病院前→市民市場前→買物広場
名称も、「中心市街地循環バスぐるる」から「秋田市マイタウンバスぐるる(市内循環線)」に変更と予想します。運行は秋田中央交通のままで継続起用。
如何でしょうか。新しいルートと名称について、どうお考えでしょうか。
まったく別路線として運行するのであれば、問題ないですが、今のバス利用状況・乗務員確保、そして中央交通のやる気では、これもまた難しいでしょうね。
ただ、既存バス路線にはない地点どうしを結ぶバス路線は、秋田市にもっとあっていいです。
何年かすれば、五丁目橋~横町が対面通行化されますから、そこを走らせるなど。ぐるるの赤れんが館前運行、逆回り運行もできそうです。
そういった工夫も必要かも。
一方通行区間がややネックですが。
通町→佐竹小路→ミルハス前→キャッスルホテル前→中央通り→買物広場
でなんとか成立しそうですが、佐竹小路は小型車でないと難しそう。
大きい中型車が入ってしまったので、非現実的でしょうか。
千秋公園入口を通過しミルハスに寄って木内前を目指すとなると似たような現象が起きそうな気がします。
最初広小路左車線を走り千秋公園入口通過後右車線へ移り
ミルハスを経由した後広小路左車線戻り木内前通過後右車線へ移ることになります。
導線を忙しなく変えることとなりますが・・・。
木内前でさえ非協力的な一般車がいますが、千秋公園入口では、停止禁止部分の白線もないでしょうから、大変かもしれません。
バス停の名称としても、千秋公園に行きたい人がミルハス前でなく「千秋公園入口」の名称につられて降りてしまうおそれもありそうです。
かといって、千秋公園入口を通過扱いにすると、エリアなかいちの最寄りバス停という名目もあるので、まずいでしょう。木内前は、乗降ともそれなりに利用者がいるようですし。
この距離では健康の為にも歩いた方が良いですし。
と言いますか私は肝っ玉の小さい人間なので福祉特別乗車証を使うのは何か悪い気がするので
秋田駅前や市役所など余程で無い限りヘルプマークを身につけて歩くようにして居ます。
ただ、それ以外は、既存路線をなぞったものであって、つまり一般路線バスと競合していて、ある意味民業圧迫。ルートやダイヤに思い切った改善の余地があるのではないかと思っています。
あるいは、そもそも、バスを乗り降りして訪れたくなるような、魅力ある中心市街地を作る努力も足りていないのでしょうね。
過去、駅経由しない自宅方面行きバス利用の為に
ぐるる使うか悩みましたか、健康の為に歩いて行きました。
観光客向けのルート設定で、ここ数年コロナ禍の影響あった路線かもしれませんね。
最近は少しずつ旅行者が戻ってきてるし、AkiCAみたいなICカード利用できるようになってきて便利になってきて良かったなと思います。
ミルハスもオープンするので、新しい施設はウキウキしちゃいます。なにかきっかけあれば行ってみたいものです。
市民の利用は、運行開始当初よりはわずかに増えたような気もしていますが、1便当たり7人とかいう損益分岐点のクリアは微妙そうです。
ミルハス立ち寄りは、一般路線バスとの差別化にはなります。川反を通ったり、医療機関が多いエリアに行ったりも考えられそうです。
ミルハスオープンにより、特に広小路西側方面の人の流れが活発になればいいと思っているところです。