広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

近い信号機

2011-05-04 20:51:10 | 秋田の地理
秋田駅西口から西へ延びる市道「中央通り」は、広小路とは逆方向、西から東(旭川側から駅へ)に向かう一方通行3車線の道路。
その秋田駅の手前300メートルほどのところに「市民市場入口」交差点がある。ボウリング場や秋田銀行秋田駅前支店のところ。
そこから駅へ100メートルほど進むと、「買物広場」バスプールの手前に押しボタン式信号がある。これら2つ信号機は、ずっと前からあった。

数年前、この2つの交差点の間に、新たな信号機と横断歩道が設置された。
歩行者用信号機は薄型なので、ここ4年くらいの間か?(製造年を見忘れました)
【8日追記】歩行者用信号機のプレートを確認すると、「平成19(2007)年9月」製造となっていた。

goo地図をリンクしました。地図中央がそれ↓

向かい合う北都銀行秋田駅前支店と七十七銀行秋田支店を結ぶようなこの信号機付き横断歩道は、隣の市民市場入口交差点からはわずか50メートル、押しボタン式信号までも70メートルほどしか離れていない。
市民市場入口交差点から。「40」の標識のところがその信号機
いちおう中央通りと細い道が交わる十字路型の地点だが、車の出入りは少ないこともあり、細い道側に信号機はない。横断歩道と歩行者用信号機が設置されているだけ。
以前は押しボタン式だったような気もするが、今はそうではなく、市民市場入口の信号機と連動して、歩行者が渡れるように動作しているようだ。
白線がなんかおかしいし、消えかけているけど…

車両用信号機は、中央通りの西側に向いて1台。(裏面の一方通行側にはないので、本当に1台だけ)
ちょっと変わってる
まず、信号機の縁に、緑と白のシマシマの板が付いている。
昔はすべての信号機にこれが付いており(デザイン的には角張っていたけど)、僕が子供の頃もまだわずかに残っていた。現在は、見落とされやすい箇所にのみ設置されている。
そして、上の写真では赤灯の光り方が通常とは違って見えるが、これは特定の角度(位置)からしか見えないように制限するルーバー状の器具が取り付けられているため。交わる車線が近接していたり、信号機が連続しているなど、誤認されやすい地点に設置されるのだが、秋田県警はこれが好きなようだ。
(過去にはこちらでも紹介しているが、左右方向の視覚を制限するための縦方向のルーバーだった。本記事の方は、前後方向で制限するために横方向のルーバーになっている※この記事後半も参照)

ここの場合、市民市場入口交差点内に入った辺りから先で、点灯色を識別できるように調整してある。
このような細工が施されるほど、信号機の間隔が近接しているということだ。


ちなみに、秋田県内において、隣り合った信号機どうしの距離がいちばん短いのは、秋田市新屋の秋田大橋南側とその南隣の交差点だと聞いたことがある。40メートルくらい離れているが、ここはその次に近接した信号機かもしれない。
新屋の方は、秋田大橋の架け替えに伴い、取付道路の線形が変わったことにより、既存の交差点の距離が詰まってしまったことによるものだから、そうなってしまったのは分かる。
でも、この駅前の中央通りの方は、なんでここに今さら信号機を設置したのか理解しがたいし、運用面でも問題があると思う。

まず、そもそもこの位置に信号機が必要だったのかということ。
矢印が市民市場入口交差点
上記のとおり、市民市場入口交差点とは数十メートルしか離れてない。
市民市場入口から。矢印がこの信号機の横断歩道
横断歩道でないのに渡ってしまう人を防ぐためなのかもしれないが、ここを渡る人はそれほど多くはないと思う。すぐ近くに市民市場入口交差点があるんだし。
こんな所に信号機を設置するくらいなら、通学路や事故多発箇所など信号機を設置するべき場所が県内にたくさんある。


とはいえ、設置されてしまったものはしょうがないので、以下は、運用面で改善の余地がないかということ。
市民市場入口交差点から
3つの信号機が連続しているため、その中間点に当たるここでは、信号機の存在を見落とされないようシマシマを付けて目立たせるとともに、他の信号機と混同しないように視野を制限してあえて“見にくく”するという、矛盾した点を両立させなければいけないから、難しいのも分かるけれど。

まず、車両用信号機が1台なのは少なくないかということ。
車両用信号機が1つだけってのは…
左側車線の真上に1台だけ設置されており(若干右向き気味のようだが)、特に中央や右側車線のドライバーは見落としてしまわないだろうか。
信号の手前にトラックが停まっていることもあるし、近くの公営駐車場に入る車で渋滞していることもあり、そうした場合はドライバーの視線や注意力に影響を与えそうで、見落とされる可能性もあると思う。
先方の押しボタン式には、車両用信号機が2台設置されているのだから、こちらにも2台は必要だと思う。

そして、歩行者の待ち時間が長すぎる
他県から秋田市に来た何人かが「秋田は信号待ちの時間が長い」と言っていた。僕もそう思う。秋田の人は我慢強いから、多くが律儀に待っているのだが。
秋田県警が「歩車分離式信号機」を積極的に採用していることがその一因だと思う。

市民市場入口交差点も歩車分離式であり、そこと連動しているこの信号機も、必然的に待ち時間が長い。
僕が初めて渡った時は、壊れているんじゃないかと心配になったし、長く待たされるんなら隣の交差点まで歩いた方が早くて効率的だ。

最後に、横断歩道の白線ぐらい、ちゃんと引いてください!
写真でわかるとおり、横断歩道や停止線の白線が薄れており、進行方向左側はほぼ消えている。これではドライバーが気づかないかもしれないので、歩行者としてはうかうか道路も渡れない。
歩行者やドライバーに注意喚起することも必要だが、警察にはまずは設備(白線)をしっかり維持管理してほしい。
春の交通安全運動は11日からです。

【5日追記】そういえば、反対の広小路でも、横断歩道と信号機が後から追加設置された箇所がある。
「千秋公園入口」交差点の、広小路を渡るキャッスルホテル寄りの横断歩道。もう10年以上経つはずだが、これは歩行者としては新設されて便利になったと思うし、信号の見落としなど車両側の問題もないと思う。

【6日追記】バスの客席からだが、改めて中央通りを通って見てみた。
市民市場入口の1つ手前の交差点辺りからは、カーブがある関係で道路の真ん中に信号機があるように見えた。シマシマ板の効果もあり、かなり手前でも「信号機がある」ということは認識できそうだ。
しかし、その点灯色は上記の通り、視野制限されているため市民市場入口交差点を過ぎないと分からない。ある程度速度が出る区間でもあるので、突然色が飛び込んでくるように感じた。万が一、黄色だったら止まれないと判断して通過せざるを得ないだろうし、止まるのなら急ブレーキをかけないといけないと思う。
万万が一、急に赤信号が目に飛び込んできて、横断歩道を歩行者が渡っていたとしたら…
そうならないようにサイクルが調整されているのかもしれないが、僕はこの横断歩道は渡りたくない。
コメント (4)
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