広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

さなづら葛ようかん

2015-12-04 00:35:05 | 各地お土産・食べ物
先日、秋田市の菓子舗 榮太楼のヤマブドウのお菓子「さなづら」の派生商品の「さなづらゼリー」を紹介した。
その時に触れた別の商品を、ついにもらうことができた! しかもオリジナル(元祖)さなづらも(別ルートで)入手。
「さなづら」と「さなづら葛ようかん」
オリジナル「さなづら」から。
化粧箱入りや1枚ずつのバラ売りもあるのだろうけれど、今回もらったのは、5枚ずつビニール袋に入った簡易包装版らしい。
透明な袋にシールを貼っている
個包装とビニール袋で文字が違い、ビニール袋のシールは「あきた“の”銘菓」となっている。

【2023年4月30日追記・パッケージリニューアルについて】2023年春に見たテレビCMで、さなづらのパッケージが新しくなったことを知った。全体的には以前(上の写真)と大きな変わりはないが、絵、文字とも細部はいろいろと変わった。特に「ふ」のように見えた、変体仮名の「な(奈)」は、一般的な「な」に。社名は縦書きからロゴに変更。

あきた銘菓 さなづら
かなり久しぶりに手にしたけれど、昔と変わっていない。薄い紙(耐水性あり?)で包まれている。
賞味期限は1か月だろうか。

紙をはがすと、
中身
経木のように見えるが、模様を印刷した耐水性のある紙でさなづらが挟まれている。紙は昔は内側がアルミ張りだった気がするが、今回は白かった。
アイスクリームの棒のような木製のナイフ兼ようじ(=ヘラ?)も昔と同じ。
この状態ですでにベタベタしているので、手を汚さぬように注意。

紙をめくるというかはがす。
さなづら
そうそう。この色、この形。
昔に比べると縦横が小さくなったような気がする。測ってみると、約4センチ×約7センチ。
厚さは4ミリほどで昔と同じかな
ちなみに、挟んでいる紙は5センチ×9センチで、ほぼ名刺大。

ねちょっとした食感も昔のまま。
だけど、記憶しているより、甘さも酸っぱさも薄いような気がする。
子どもの頃は、あまり好きになれない味に感じていたけれど、今食べたら、別にどうってことない。(甘いものが苦手な人はダメでしょう)
僕の味覚の変化か、レシピの変化か。

なお、原材料欄によれば「砂糖、ミックスジャム(水飴、杏、みかん、)山葡萄液、寒天、…」【みかんの後の「、」の位置は原文ママ。正しくはカッコの外だと思われる】とあり、アンズやミカンも使っていた。

【2016年7月14日追記】
2016年7月9日付秋田魁新報 経済面によれば、さなづらの新商品が発売された。具体的な発売日は不明だが、記事では「発売した。」と過去形。当初は秋田駅ビルトピコのみの販売で、7月27日から他の直営店舗でも扱う。
四角いさなづらを、正円形に変えたもので、それ以外は同じモノらしい。
「一口さなづら 紫滴(しずく)」という商品名。
「さなづらの形を変えて一般販売するのは、1957年の発売以来初めて。」→一般販売以外(非売品)では、形を変えたことがあったように読める?
「従来のさなづらは縦7.5センチ、横4センチ」「一口さなづらは直径4センチ」
「木べら(と記事に表記)」は付属しないようで「袋から出して直接口へ運べば手を汚さずに食べられる。」
パッケージ(個包装が入る箱のことか?)は「竿燈や大曲の花火、秋田フキなど」3種類の絵。
6枚入り1箱、8%税込み540円。
【2016年7月15日追記】
7月15日付JR東日本秋田支社プレスリリースによれば、16日の「リゾートしらかみ」の新しいブナ編成運行開始に合わせて、16日から連携商品のさなづらが発売される。
パッケージには五能線を走る新ブナ編成の水彩画や五能線の駅名がデザインされている。商品写真には「秋田銘菓さなづら」としか書かれていないが、円形。「一口さなづら紫滴」と同じものなんだろうか?。
6個入り税込み600円で、リゾートしらかみ車内販売と榮太楼トピコ店で発売。発売日や価格設定が新聞記事とは異なるから別商品ということか。トピコでは両方を買えるの?(以上追記)



そして、念願の
さなづら葛ようかん
パッケージ(巻きつけた紙)の「葛」は、下が「ヒ」になっている、昔の文字コードの文字。
賞味期限は1か月と少し?
若干濁ったヤマブドウ色?

容器のまま食べていいのだろうが、ひっくり返して空けてみた。
ぷるぷる
元祖さなづらと違って、ようじやスプーンの類は付属しない。
普通のつまようじで食べるのは難しそう。元祖さなづらのようなヘラ状のようじ、もしくはフォーク、スプーンで食べるのがよさそう。

もっちりとした食感。【4日追記】一般的なようかんやくず餅のような弾力はない。豆腐の弾力を強めたような感じか。
元祖さなづらやさなづらゼリーと比較して、甘さや酸味がだいぶ控えめに感じた。冷やして食べるとおいしそうだけど、別に冷やさなくてもいいと思う。
【4日追記】原材料欄によれば「蓮粉、蕨粉、加工澱粉」とあり、これらが固めるのに関わっていそう。一般的なくず餅もそうであるように、葛は使っていない。他にグラニュー糖の次の2番目に「いんげん」が出るのがおもしろい。3番目の「葡萄液(山はつかない)」、最後の「酒石酸(ブドウの酸味成分の1つ)」辺りが、ブドウ味を作り出しているようだ。元祖と違って、他の果実は使われていない。

個人的には、3商品の中では葛ようかんが好き。万人受けすると思う。

※さらにこんなさなづら派生商品も。
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そばもやし

2015-12-02 23:57:06 | 津軽のいろいろ
青森県大鰐町の特産「大鰐もやし」。
緑豆ではなく大豆を使い、普通のモヤシよりも長い。大鰐温泉の温泉を使って栽培され、冬(12月以降だとか)の間しか出まわらない。
ところが、昨年11月に弘前駅前のヒロロ(旧・ジョッパル)の地下のスーパー「ルミエール」で、ほぼ同じモヤシが「青森市産」の「長もやし」として発売されているを発見した。(この記事後半参照)
(再掲)大豆の長もやし

先日、再びルミエールへ行くと、長もやしもあったけれど、その隣に別のモヤシもあった。
そばもやし
「青森県産」としか表示がないが、長もやしと同じ所で栽培されたのだろうか。
その名の通り、豆でなくソバ(蕎麦)をモヤシとして育てたもののようだ。

「大鰐もやし」の場合、大鰐町のホームページに「大鰐温泉もやしには、「豆もやし」と「そばもやし」の二種類があります。」とある。炒めたり味噌汁には豆、おひたしやサラダにはそばが向いているそうだ。
一般的には、単に「大鰐もやし」と言えば大豆のモヤシを指し、そばもやしは「そばもやし」と呼んで区別すると思う。
全国的には「ソバのモヤシ」って他にもあるだろうか。カイワレダイコンのようなスプラウトとしてソバを使うことはあるけれど。

以前、大鰐の温泉に宿泊した際、朝食にやけに細いモヤシのおひたしが出て、それがそばもやしであることを知ったのだが、調理前のそばもやしを見るのは初めて。
大豆の長モヤシをそのまま縮小したような感じで、ひょろ長く、茎(胚軸)はずっと細く、色はピンクがかっているものもある。
言われなければ豆のモヤシと思いそうなほど、よく似ている

POPには「生で食べられます」とあったけど、軽く湯通ししておひたしで食べた。
豆の長もやしと同じく、しゃきしゃきとした歯ごたえがする。細い分、より繊細な。
味は、豆でないだけに、モヤシ特有の豆臭さみたいなのがなく、クセがなくておいしい。

価格は大豆のモヤシよりも割高で、希少な品ということかもしれないけれど、また食べたい。
コメント (2)
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五所川原までバス代行

2015-12-01 23:57:04 | 津軽のいろいろ
津軽へ行ったのですが、今回の目的地は五所川原市。
行きも帰りも、奥羽本線・弘前経由で五能線を使うルート。
29日朝・リンゴ畑に囲まれた林崎駅付近。収穫を終えたリンゴの向こうに岩木山のすそ野が広がる

28日の行きは、弘前→五所川原は「リゾートしらかみ」に乗る予定だった。
前日は大荒れの天候で列車ダイヤが大きく乱れたが、この日は風は弱く、影響はなさそう。実際、弘前到着時点では、各方面とも平常運行でひと安心。

乗るのは、16時08分弘前発の「リゾートしらかみ6号」秋田行き。※五能線回りの秋田行きは、弘前駅時点では逆方向に進むので、下り列車として扱われる。
12月からの冬期は運休となる、青森まで行かずに弘前で折り返す1往復。15時51分着の3号が、3番線に到着して車内整備後、6号になる。ちなみにこの日はブナ編成だったはず。

15時45分頃、改札外の自由通路から3番線を見下ろすと、車内整備スタッフがホームに出て、3号の到着を待っていた。
ところが、15時51分になっても3号が入線する気配がない。案内放送もないが、とりあえず改札内へ。
すると、3番線から、車内整備の人たちがぞろぞろと引き上げて来た。イヤな予感…


この日の弘前は、駅構内や駅前も、観光客はほとんど見かけないどころか、人が全体的に少ない。これほど閑散とした弘前も珍しい。観光都市の土曜日と言えども、さすがに11月末だ。
3番線も同様で、リゾートしらかみ6号を待つ客はまばら。空気が冷たくて、けっこう寒い。

発車時刻の16時08分になったが、何も来ないし何の案内もない。
それどころか、ホームの発車標(次の列車名を表示するLED)から、「リゾートしらかみ6号 16:08 秋田」が消えてしまった!
とりあえず待つ。

16時13分。やっと構内放送。先行貨物列車が遅れているためとかだそうで、具体的な到着予定時刻などはなし。
16時15分。発車標にリゾートしらかみ6号が再度表示される。

同じホームの向かい側2番線には、弘前16時22分始発で碇ケ関までちょっと行ってすぐ戻って来る普通電車が、通常通り入線していた。
当分待たされそうだし、狭い待合室の硬い椅子よりクッション入りの座席のほうがいいかと、車内に入って待たせてもらうことにした。
すると、運転席の無線機から、何やら必死のやり取りが聞こえてきた。どうも、遅れている貨物列車の運転士と輸送指令の通話。
碇ケ関行きの発車時刻になったので、途中でホームに戻ったが、これでやっと状況がつかめた。青森方面から弘前へ向かっている上り貨物列車が、車輪が空回り(空転・くうてん)して、なかなか進めなくなっているらしい。天候などの影響で貨物列車ではままあることで、たしか過去にもこの付近で発生しているはず。
それによって、後続の上り列車が足止めをくらっていて、その直後で待たされているのがリゾートしらかみ3号なのだった。

碇ケ関行きは定刻で発車。
16時20分発の下り青森行き普通列車も出発したらしい。さらに秋田から来た弘前止まりの普通列車も到着。
青森方面から弘前駅へ入ることだけができない状態で、それ以外の各方面は車両さえやり繰りできれば運転は可能なようだ。

それにしてもホームには16時13分に放送が流れただけで、続く案内がない。
ホームに駅員の姿はないので、橋上の改札口へ行って尋ねた客がいたかもしれない。
リゾートしらかみ6号を待っている女性グループが、秋田から来た普通列車から降りた乗務員(車掌?)をつかまえて尋ねていたが、先ほどの無線と同じ内容(というか無線を聞いて知ったのだろう)を丁寧に説明していた。それによって女性たちもとりあえずは納得できた模様。


3番線には、乗客が増えている。
青森から来る16時34分発、特急「つがる8号」秋田行きの乗客。
ホームの狭い待合室はいっぱい。遅れているのを知ってか知らずか、乗車位置に並んでいる人も十数人はいる。
16時31分と16時37分に「つがる8号が遅れている」との構内放送。この辺りから、「川部-弘前間で先行貨物列車の運行に支障が出ていて、後続が遅れている」などと理由を話すようになった。
でも、到着見込みも「相当の時間がかかる」とも説明はなく、どれだけ待てばいいのか分からない。

この後、16時53分発の下り青森行き普通列車もある。
16時40分「リゾートしらかみ6号、つがる8号、普通列車青森行きとも遅れている」とまとめて、16時55分に「状況が分かり次第お知らせします」とそれぞれ構内放送。


さらに今度は、五能線へ入る奥羽本線下り17時06分発深浦行き(2番線発?)がある。
それに乗って五能線沿線へ帰宅するであろう人たちも、ホームに降りてきた。土曜日ではあるが、それなりにいる。
さっきから、駅の向こうの運輸区構内で、キハ40系がアイドリングしており、それが入線して運行されるかと思ったが、その気配はない。


1番線と2番線の間のホームのない線路には、16時前から、EF510形機関車を先頭にコンテナが満載された下り貨物列車が停車している。貨物列車が難渋しているところへ反対側からも進入させるわけにいかず、待たされているのだろう。
辺りは暗くなって、前照灯が闇を照らしている。
その運転士だろうか、灯りを持った人が線路に下りて、コンテナ車の足回りなどを点検していた。この調子では当分、動きそうにない。

待たされている乗客たちは、寒い中、ホームにじっと立って待つ人も少なくないが、橋上の通路へ上がる人も。
僕は階段を上ったり下りたり、ホームの先へ行ったりうろうろ動いたが、それでも寒い。(真冬のような我慢できない寒さではないけど)
アイドリング中のキハ40系の車内が暖かそうでうらめしかった。


17時10分「新青森行きの代行バスを出す」との構内放送。新幹線接続を考慮したのだろう。
「(希望者は)改札口前ケンタッキー付近へお集まりください」と聞こえたので、「ケンタッキーフライドチキンなんてあったっけ?」と考えたら、「ケンバイキ(券売機)付近」の聞き間違いでした…

17時30分前には「浪岡・青森方面の代行バス」と、途中各駅や青森までもバス代行が決まり、1番線には誰もいなくなった。(以後、17時45分、18時17分と青森行き普通列車があるが、おそらくバス代行があった)


上り方面では17時29分発の普通列車秋田行きがある。
17時40分頃案内があり、遅れていたがまもなく3番線から発車するという。弘前始発で、さっきから留置線で待機していた701系2両編成のようだ。(僕は橋上に上がっていたので見ていなかった)
したがって、16時34分発「つがる8号」より先発することになり、それに乗る予定だった人たちも秋田まで行くことができる。「つがる8号」は浪岡駅で足止めされているとのこと。
秋田行き普通列車は17時50分頃、発車して行った。


さて、そうなると、改札内で待たされ続けているのは、我々五能線の乗客だけ。
18時03分発の鰺ケ沢行きもあるので、3本分の乗客が待たされている。

多くが乗り慣れた地元の人たちだからか、おとなしくじっと待っている。
自宅などへ電話して、車で迎えに来てもらうような人も意外に少なそう。
部活帰りなのか女子高校生2人が「(弘前駅近くの)バスターミナルから出る五所川原行きのバスは、6時00分が最終だから、もう間に合わない。(もっと早い段階で五能線に)見切りをつけてバスに行っておけば良かったかな」「いや、バス代が900円ぐらいかかるから、それはないって」と会話していた。
なるほど。弘南バスの路線バスという手もあったか。
たしかに、バスターミナル18時00分発→五所川原駅前19時20分着が最終便だ。(運賃は980円)昔はもっと遅い便もあったんじゃないだろうか。

僕も急ぐ旅ではないし、やっぱりバス代が惜しいから、待つ。
それに、今回は悪天候だとか、道路状況も悪いといった事態ではないから、代行バスが出発してしまえば、後はスムーズに進みそうだと考えた。ひたすら待つのみ。



18時07分「五能線の代行バスが出ます」と待ちに待った案内が!
改札口を出た自由通路に、城東口側の巨大リンゴ付近を先頭に、売店兼待合室前付近まで列ができた。
駅員が1人ずつ、どこまで行くかを聴取。

しばらくして、撫牛子、木造など、いくつかの途中駅まで行く人は、列を離れるよう案内があり、10名弱ほどだろうか、城東口側へ案内されて下りていった。
おそらく、降車人数が少ない駅が目的地の人は、先にタクシーで代行輸送されたのだろう。

残った我々は、しばらく立ったまま並んで待たされる。
「バスが動いてしまえば、五所川原まで大してかからないよね」と話す人がいるなど、ひと安心の雰囲気ではあるが、やっぱり少々寒い。

18時35分。列が動き出し、城東口へ。
城東口には、白いバスが2台横付けされていた。カキッとした翼のマークと「ビッグウイング」とある、見たことがあるようなないような貸切バス。
調べてみると、弘前市内にある貸切専業事業者。(県立武道館内の食堂もやっている)
前が大型バス、後ろが中型バスで、五所川原まで行く人は前、それ以外の各駅までの人は後ろと誘導される。

僕は“直行便”である前のバスに乗ったわけだが、相席にはならない程度の人数(30人くらい?)。
駅員が乗り込んで人数をカウントして降りると、18時38分出発。

三菱製の古いバスだけど、快適。ギアが4速に入るたび「ギココ」と引っかかる音がしたのはご愛嬌。※隣県の某中央交通の路線バスでは、3速で「ギコッ」という車があります。
おそらく国道7号線のバイパスから、五能線と距離をおいて並走する国道339号線を走ったはずだが、暗くてよく分からない。日帰り温泉がいくつかあったのと、板柳、鶴田を通ったのは分かった。

内側から明かりが灯った「つがる克雪ドーム」が見えて近づけば、五所川原市街。
19時25分。五所川原駅に到着。

代行バスの所要時間としては47分。
リゾートしらかみだと40分弱、各駅停車でも50分はかからない区間(方向転換する川部駅での停車時間を含む)だから、思ったより時間がかかった。
予定のリゾートしらかみ6号だと16時46分に着いていたから、2時間39分遅れ。【2日追記】まとめて代行輸送された後続の2本の普通列車では、それぞれ1時間33分と36分の遅れ。
そんなてん末でした。


やむを得ないアクシデントだろうし、けが人が出るなど大きな事故にはならず、何より。
JR東日本およびJR貨物、代行バスを出したバス会社、そして乗客、いずれもご苦労さまでした。

しいて言えば、「空転を起こさない技術」を開発できないものだろうか。リニアモーターカーも結構、新幹線を海外輸出するのも結構だけど、貨物列車の空転が撲滅できれば、環境にやさしい交通機関としての貨物輸送の信頼性が向上し、遅延が減って地方の暮らしが安定して「地方創生」につながるのではないでしょうか? 経済界、政界のみなさん。

僕にとっては、2009年2月の「スーパー白鳥」の津軽今別→青森(最終的には弘前)、2009年12月の「いなほ」の秋田→酒田に続く、3度目のバス代行経験となった。
今回は、上記の通り天候や道路は安定していたし、3度目だし、行程の余裕もあって、不安感はほぼゼロのお気楽な代行輸送客だった。

ただし、JR社員の対応は、過去3回中、いちばん良くなかったと言わなければならない。
不愉快な対応をされたとか、言うことが二転三転するとか、そういうものではなく、忙しい中で精一杯だったのかもしれないが、過去2回と比べて「気が利かない」対応に感じられてならなかった。
※過去2回は、特定の列車(しかも特急)の乗客限定の代行輸送で、今回は複数列車・方面が対象であり、その点では今回のほうが大変だったのは分からなくもないけれど、些細な点で配慮が足りないと感じた。

上記の通り、「リゾートしらかみ6号」を名指ししての案内放送があったのは、16時13分と40分の2回だけ(「つがる8号」も2回)。全体に「遅れていることそのもの」の案内が少なすぎて、「駅員たちは我々がホームで待っていることを忘れてるのでは?」と時々不安がよぎった。
ホームに降りて来るのが難しくとも、改札口からマイクで放送することなら、弘前駅の駅員の人数ならば難しくはないはず。
過去の場合は、「繰り返しで恐縮ですが」と前置きして、遅れていることは何度も繰り返して案内していた。案内がないよりは、同じことの繰り返しでもあったほうが安心できるのだと痛感した。

さらに、他方面でバス代行が決まって動きがある中、五能線方面だけ何も案内がなく、「放ったらかしにされている」気持ちになった。例えば「代行輸送を検討(手配)しています。もう少々お待ちください」程度の案内ができたかもしれない。

秋田行きの普通列車が遅れて出発することを告げる最初の放送では、「つがる8号利用者も、この列車に乗れ」という説明がなく、あったのは発車間際だけ。これも、つがる8号の客が放置されていたようなものだ。


そして、今回の場合、リゾートしらかみ6号の指定券と、つがる8号の特急券は、いずれも払い戻しの対象のはず。ところが、このことの案内もなかった。
ほとんどの乗客は、払い戻し制度を知らないか、知っていても該当するかどうか分かりかねることが多いだろう。不親切だ。(僕は念のため、代行バス乗車前に駅員に確認した)


スーパー白鳥の時もいなほの時も、代行バス発車前に、車掌や駅員が車内に顔を出し、払い戻しの説明やお詫びがあり、さらに「途中で体調が悪くなったら、遠慮せずに(代行バスの運転士に)申し出て」とか「お気をつけて」といった心遣いが感じられる言葉があったもの。
その言葉のおかげで、多くの乗客の気持ちが少し緩んで、車内の空気が少しだけ穏やかになったのを感じた。

ところが、今回は、弘前駅員は人数を数えただけで何の言葉もなく降りてしまい、静かにバスが動き出した。
殺気立った乗客はいなさそうだったから、それでいいのかもしれないが、駅員には「どうせ近距離の客ばっかりなんでしょ」といった気持ちがあったのではないかと勘ぐってしまった。

ほかにも、
・整列時の案内を肉声でしていたが、ハンドマイクを使ってほしい。
・代行バス発車前に、トイレに行きたい人は済ませるよう、時間を取って案内すべき。
・代行バス運行が決まった後、新たに駅に来て知らずに改札口に入ってしまう客がいたようだ。「全方面でダイヤが乱れています。改札口へお尋ねください」といった掲示が必要ではないか。

弘前駅は、仮にも秋田支社管内第2の駅であり、世界的観光地の玄関口の駅。ちょっとがっかりした弘前駅の対応だった。(駅の意見箱に投書してあります)


改札口上の液晶ディスプレイには「貨物列車運行難航のため(遅れています)」という表記があった。
船でもないのに「難航」が引っかかってしまったが、「難行」では通じない(「なんぎょう」と読む「厳しい修行」の意味になってしまう)。難しいもんだ。

五所川原の続き
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