広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

カラス看板CD付

2021-07-04 23:29:47 | 秋田のいろいろ
秋田市の土手長町通り(県道233号~28号。今回は28号区間のみ)の街路樹のカラスの巣(この記事後半)の続き。
その後、ほかの場所でも意識していると、若そうなカラスを少し離れて見守る親らしきカラスや、妙に優しい声で「かぁーかぁー」と鳴くカラスがいた。巣立ちが近いようだ。

前回の通り、旭川沿いでない東側歩道の街路樹、二丁目橋と五丁目橋近くにそれぞれ2枚ずつ看板が立てられていた。
前回の翌週・6月最終週に変化。
五丁目橋を背に。左が土手長町通り
以前から看板があった地点へ渡る横断歩道の、川側にも「カラスの巣あり 通行注意」の看板が設置されていた。
向きからすれば、これから横断歩道を渡って東側歩道を通ろうとする人への注意喚起かと思った。

ところが、川沿いの歩道を北へ進んだ地点には、
ここにも看板が(緑色で落書きされている「NMH」?)
ということは、川沿い・西側にも、カラスの巣があるということなんでしょう。
その区間には4本ほど、シダレヤナギがある。枝垂れていても、大きい木だから、幹はがんじょうで巣作りに問題なさそう。
じゃあ、南側・五丁目橋交差点の看板の向きがおかしい。あれでは川沿いを北進する人への注意喚起にならない。向きを変えるか、「この先←」とか併記しないと。


さらに川沿いを北へ進む。「北都銀行本店前」交差点。
向かい・右前方が、前から巣があるイチョウ
ここにも看板が。
上の写真いちばん手前のヤナギに、カラスが止まっていたから、それか。
逆向き、二丁目方向から南進する視点では、
二丁目橋地下横断歩道から南向き
看板がない。この向きでの注意喚起できていない。

ところが、西・竿燈大通りから来て二丁目橋を渡り、右折してこの区間に入ろうとすると、
こんなところに看板
地下横断歩道出入口の裏、照明・信号柱に設置。ここに置くのなら「この先→」が必要だが、どちらにしても地下道から出てくる人には伝わらない。「川は心のふるさと」の棒看板にくくりつければいいのに。
※南側では秋田市管轄の道標にくくりつけている。「川は~」は道路とは課は違うようだが、どちらも秋田県秋田地域振興局建設部の管轄なのに。


さらにさらに、二丁目橋東側では、前からの2枚に加えて、南寄りに、
1枚増設
奥のみずほ銀行の青い看板のところに前からの看板は残っている。イチョウ2本分南、交差点ギリギリに増設された。
南2本にも巣が見つかったのだろうか。だとしても、みずほ銀行前の看板をこっちに移設すればいいのに。

以上、立て看板は2か所4枚から、4か所9枚になった。
追加設置のタイミングで、既存のものも含めて、看板に、ある“付属品”が取り付けられた。
左上!
円盤。(DVDやブルーレイかもしれないけど、たぶん)CDのディスク!

看板の枠に、軽く曲げた緑色の針金を結びつけ、その先端にビニールテープなども使って黄色い糸をつないで、CDを結びつけている。
CD盤中央に元からある穴に糸を通せばいいものを、そこは黄色と黒の円形シールでふさがれ、わざわざ縁近くに小さい穴を開けて糸を通している。
看板の横でCDがぶらぶら動き、キラキラ反射する状態。
「カラスよけ」としてやる人がいるヤツだ。最初は効果があるけど慣れるとか言うし、個人的には民間療法レベルだと思うが。
中央の黄色と黒の円も、鳥が怖がるという「目玉」か。あれは、平面でなく大きな風船が多いはずだし、こんなので効果あるのか。

仮にCDに鳥よけ効果があるとしても、1か所につき1枚では足りないようにも思える。
それ以前に、巣を作ってしまってからカラスよけしても遅い(泥縄ならぬ烏CD)。
そして、看板にCDを付けても、それは「看板がカラスから守られる」効果しかないのでは。
(ゴミ置き場や田畑でなく)道路においてCDを使ってカラスから通行人を守りたいのならば、初春のうちから街路樹の枝じゅうにCDを吊るすか、通行人にCDを配布して頭に載せて歩いてもらうとかしない限り、意味がないと思う。
こんなものも
上の看板は、CDが看板の枠と板面のすき間にはさまってしまい、動けなくなっている。針金先端のビニールテープが取れ、糸が下にずり落ちてしまったらしい。
針金の先端がむき出しになっているから、人や車を傷つける危険がなくはない。
正常であっても、キラキラ光ってカラスよりも運転者を妨害するかもしれない。

このCDはどこから持ってきたのか。県の機密情報が記録されたりしてないでしょうね。などと思いつつネットを見ていると、びっくり。
廃CDに糸を通して、目玉シールを貼った「カラスよけCD」が市販されているのだった!
100円ショップでも売られているそうだが、目玉が赤いものが多い。黒いものでは「スケェアバード 光るCD5枚入り」がネットで300~500円で売られており、おそらくそれ。
「交通の妨げになるような場所での使用は危険ですから避けて下さい。」と注意書きがあるのですけれども…


なんかヘンな看板。秋田県庁も変わったことするなと思ったけれど、秋田県道では、平常の見回りや清掃も含めた維持管理業務をまとめて、民間業者へ委託する区間がある(=良くも悪くも「丸投げ」と理解している)。県(の出先機関)が直接的に行うのではなく。※秋田県庁ホームページ コンテンツ番号625参照。
たしかここもそうだから、看板の作成、設置、CD購入・取り付けも含めて、受託業者の裁量でやったのかもしれない。委託した秋田県庁にも責任はあるのだろうけど。

ここから遠くない県道では、道端に食品包装などプラスチックごみを捨てる者が散見される。近くの川に落ちればマイクロプラスチックの海洋汚染につながる。
警告看板などごみを捨てさせない対策をしたらどうかと県へ要望したことがあったが、別段対策されないまま。カラス看板+CDは作れるのに、「ごみを捨てるな」は作れないの?【2022年7月21日補足・ごみ看板については、その後、1枚だけ設置はしてくれた。】

※この後、1週間しないうちに急展開
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆっちゃんふっちゃん前

2021-07-01 23:38:30 | 秋田のいろいろ
3月の能代市二ツ井の続き。
前回の通り、JR二ツ井駅からすぐの交差点を曲がって道の駅へ向かった。戻ってから時間が余ったので、そこを直進して、少しだけ街を拝見。
事前の調べでは、ニッパーくんマークとVictor・JVCの文字を壁面に掲げた(元?)電気屋さんがあるはずだった。行ってみると、壁の一部がはがれて壊れてしまっていた。「・ C」だけ残して。

商店街にあった、秋北バスのバス停。駅の次の次だったか。
「ゆっちゃんふっちゃん前」
何者?
同じ場所に、コミュニティバスのバス停も2つ並んでいた。きみまち阪などへ行く「二ツ井コミュニティバス」と、東能代駅前などにもあった能代市全域の「デマンド型乗合タクシー」用。前者は表示板が木製。
それらは「ゆっちゃんふっちゃん前」ではなく、
「福祉センター入口」
ふざけたような名前と硬い名前、そして「前」と「入口」(秋田市の関連記事)、場所は同じなのにずいぶん差があるバス停。


「福祉センター」とは能代市社会福祉協議会の「二ツ井総合福祉センター」。バス停近くに、小路があって、そこを入ったところにある。距離はそんなでもないが、バス通りからは見えないので、「入口」で妥当だと思う。
そして、その福祉センターの愛称が「ふっちゃん」。

では「ゆっちゃん」とは?
福祉センターに隣接して、能代市による「高齢者ふれあい交流施設「ゆっちゃん」」がある。
ここで湧いているわけではないが、二ツ井地域の梅内温泉(冷鉱泉)のお湯に、高齢者でない大人も300円で入浴できる。秋田県内の奥羽北線の駅では、数少ない徒歩圏内の温泉だろう。
ゆっちゃんは2015年オープン。ふっちゃんのほうが古そうだから、ゆっちゃんはふっちゃんを意識したネーミングなのか。今は両者一体のイベントも開かれているようだ。

2012年9月のGoogleストリートビューでこのバス停を見ると、予約式タクシーはまだなく、二ツ井コミュニティバスは今と同じ、秋北バスは「社協前」。
ゆっちゃん開業に伴い、秋北バスは臨機応変に「前」はそのまま、施設名を分かりやすく改称したということだろうか。この位置で「前」は知らない人には不親切だけど、知らない人が乗り降りする場所でもないか。
【2日追記・施設ができた順に従えば「ふっちゃんゆっちゃん前」になるかと思うが、語呂が良くないというか言いにくい。秋北バスはその辺も考えて、ゆっちゃんふっちゃんにしたのかな。】
また、2つのコミュニティバスは能代市が運行しながら、市の施設であるゆっちゃんを名乗らないのがおもしろい。

二ツ井の話題は続く
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする