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土崎セブンの店名

2021-07-06 23:02:13 | 秋田の地理
コメントで教えていただいて知ったのだが、秋田市北部・土崎に新しくセブン-イレブンが1店舗できた。2021年6月24日オープン。

4月21日に秋田駅前のホテルメトロポリタン秋田(別館・ノースウイングができたので、以前からある建物「本館」の)1階にオープンした、「セブン-イレブン ホテルメトロポリタン秋田店」が、秋田市内36店舗目、秋田県内108店舗目のセブンだそうなので、その次か。
メトロポリタンのセブンも少々触れておく。
駅舎を背に
歩道は、店の前だけブロック敷きでなくカラー舗装。以前、ここは裏側の駐車場への出入口が通じていて、部外者も徒歩で通り抜けられた。そこを埋めて店が造られた。だから、ここだけブロックでなく、セブンへの改装時にカラー舗装された。人通りが多い歩道を横切って車が出入りしていたのがなくなって、安全になった。

看板が控えめで、【7日追記・ひさしが深くて店のドアが奥まった位置にあり、】間口が狭くて奥行きがある店舗なので、目立たない。初めて来た人だと、ここを見落として三宅ビルのローソンを先に見つけそう。


本題の北のセブン。
国道7号の「相染(そうぜん)こ線橋北」交差点を、東に曲がると狭いながら県道231号。すぐに旧国道(市道)との交差点があり、その東はすぐに飯田街道の虎毛山踏切で、港北(こうほく)、秋田高専方向へつながる。
道が狭く、交差点が続き、踏切手前は急な坂で、交通量もそこそこあって、注意すべき区間。

セブンができたのは、旧国道との交差点の、北西角。国道から見ると左手前、踏切から見ると右奥。
以前は、角ギリギリに古びた家屋などいくつかの民家、あとは空き地というか荒れ地があった、そんな場所。
旧国道交差点から。左右が旧国道、奥が国道、背後が踏切
店の敷地は、県道に沿って細長い。店舗は県道向きが正面で、旧国道からは離れた国道寄りに建つ。こんな狭い道路に面して、道路幅よりも広いコンビニができるのは珍しいと思うが、角地ならではか。
旧国道側角地は駐車場。赤信号のショートカットに使われるおそれがあるが、店舗をこっち側に建てると見通しが悪くてさらに危険だったかもしれない。旧国道も県道も歩道がない道なので、駐車場内を歩けば、いくらかは安全になりそう。

国道側から来る視点だと、
踏切まで一直線ではなく、逆「く」の字の道路だ
こちら側にも駐車場があるし、やはり建物は側面しか見えず、高い看板が目に入る程度。店舗は目立たない。
国道の交差点に看板はないし、わざわざ曲がって来店する客も少なそう。知る人ぞ知るセブン-イレブンのような雰囲気。
この時はけっこう来店客がいたようだ

そんな新しいセブン-イレブン。ホームページで店舗名を知って、愕然とした。
「秋田土崎港店」
実地の表示やレシートでは未確認なので、サイトの誤記(もしくは仮称のまま)かと思った。だといいのだけど、現実なのだろう。
だって「土崎港」というのは、いわゆる「土崎」とおおむね同義。
地名の「土崎港~」だけに絞っても、中央と東西南北それぞれに丁目が付くし、住居表示未実施の相染町などもあり、広範囲。
「泉店」「牛島店」とするようなもので、「セブン-イレブン秋田土崎港店」では場所を特定しにくい。

といっても、土崎にセブン-イレブンは少ない。営業中なのはこの店で3店舗目。
新店舗から北へ600メートル、飯島郵便局の裏の国道に「秋田土崎港北7丁目店」。その名の通り、土崎港北(つちざきみなと きた)七丁目に所在。
土崎港西一丁目には「秋田セリオンタワー前店」。ポートタワーセリオンが正しいのに、略して入れ替えた「セリオンタワー」を店舗名にしたことに苦言を呈した店。
ほかに、土崎港相染町にあった「秋田浜ナシ山店」は閉店済み。秋田市進出1号店の1つだった「秋田土崎港東1丁目店」は道路向かいに移転して「秋田将軍野南3丁目店」に変わっている。

新店舗・秋田土崎港店の所在地も、既存店と同じ土崎港北七丁目。北七丁目はここが南限で、県道向かいは土崎港中央七丁目。
同じ町内に2店舗できることになってしまい、店舗名で悩んだのは想像できるし、同情できる。
だけど、よりによって結論が「土崎港店」はないでしょう。
北が秋田土崎港北7丁目店、南が土崎港店
ファミリーマートのような、他チェーンとの統合歴があるコンビニでは、店舗名の重複や矛盾が出てしまうのはやむを得ない。「ファミリーマート秋田手形店(元サンクス)」と「ファミリーマート秋田手形山崎店」があるように。
しかし、セブンはそうでないし、そもそも新しい店なのだから、自由に分かりやすいネーミングにできるのに。
旧町名になるが「相染町」とか、「虎毛山踏切」「飯田街道」を用いた店舗名にしたほうが、少なくとも地元住民には覚えてもらいやすいはず。

この後、土崎港○○を所在地とするセブン-イレブンが新規オープンした時は、どういう店舗名にするつもりなんだろうか。土崎港店が浮いた存在になるか、まさかこれ以上土崎にセブンを出店しないわけでもないでしょうに。その点を考えれば「土崎港店」なんて壮大な店名にはできないと思う。
あと、既存の秋田土崎港北7丁目店のほうだって、混同や取り違えられて困るかもしれない。

セブン-イレブンの店舗名は、地名を基本にして、そんなにおかしいのはないと思っていた。
実はそうでなく、セブン-イレブンでは、都市名+所在地名というルールは厳密だが、それを外れた店舗名では何もルールがなくて、このような後先を考えない、その場しのぎの場当たり的店名になってしまいがちなのか。でなければ、画数占いの結果にでも従ったのか。
セリオンタワーに続いて土崎港。本部担当者かオーナーか、ネーミングセンスを疑う。
コンビニの店の名前など気にしない客もいるだろうけど、名前は大切でもあるはずです。

【2024年5月22日追記・類似の命名について】秋田市内では、「セブン-イレブン秋田広面店」もあった。
2013年3月に秋田市に初めてできたセブン-イレブン5店舗のうちの1つで、広面字谷地沖に所在。同時オープンの他店では「中通6丁目店」「土崎港東1丁目店」もあったのに、広面だけおおざっぱ。その後、「広面屋敷田店」と「広面谷内佐渡店」ができた。
土崎港店とは、店ができた順番が逆(大字のみの店舗のほうが先)ではあるが、広大で需要が多いであろう広面地区に、1店だけで済むはずがないのは予想できただろう。やはりセブンの命名センスを疑う。
コメント (8)
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