秋田市大町二丁目2番地、秋田ニューシティ(6月の思い出記事)向かいに建つ「イーホテル秋田」と「イーホテルショッピングモール」。
昔は、百貨店「本金(ほんきん。西武秋田店の前身)」とアーケード商店街「名店街」があった場所。
1987年に「秋田ワシントンホテル」とファッション系中心の商業施設「ファッションアベニューAD(通称・AD)」が入るビル(正式名「秋田大町第一生命ビルディング」)ができた。
ニューシティ跡地越しに、イーホテル西面
その後、2007年にワシントンホテルが撤退して「株式会社グローカル・ホテルグループ」の「イーホテル秋田」に改称。2009年にはADも「イーホテルショッピングモール」になった。
ニューシティ閉鎖など大町地区全体の低迷が著しくなった時期と重なることもあるのだろうが、ここから旧ADの迷走と衰退が進む。
2012年には、ショッピングモール部分がほぼ閉鎖。
2013年には、コンサルタント会社に所有権が移り、イーホテルを存続しながら、商業施設としての活用を検討していくと報道されたものの、大きな変化なし。
そこへ2020年の新型コロナウイルス感染症流行。ホテルは4月24日から「当面の間、全館休業」となっていた。
ショッピングモール部分は、店が閉まっても、名店街の名残りなのか東西方向に歩行者が通り抜けできるよう開放されていたのだが、同日からそれも取りやめ。
今年1月西側モール出入口の掲示
したがって、この大きなビルは、辻兵の店舗(制服など)、秋田観光コンベンション協会(事務所)、補聴器センターの3テナントが1階西側で営業するだけになってしまっていた。コンベンション協会は、2021年春に、近くに移築された旧・大島商会へ転出。
実は今年始め、イーホテルショッピングモールに動きがあるのをネットで知った。
しかし、秋田魁新報など地元マスコミの報道は一切なく、現地の動きもなさそうだったので、様子見していたのだが、今回、ちょっとした変化を確認したので、アップしておく。【30日追記・コメント欄の通り、2021年4月初めに、秋田朝日放送では報道したとのこと。】
秋田以外も含めてイーホテルの運営企業は、いつの間にか「株式会社COLOURS INTERNATIONAL」というものに変わっていた。そこが2020年12月18日に「巨大複合型医療モールが秋田市に誕生します!」を発表。抜粋すれば、
・全面的なリノベーションを行い、地域を代表する大規模な医療モールとして新しくオープン致します。
・『秋田メディカル複合施設プロジェクト』として完成を目指します。
・50億円規模の投資を行うことにより、施設には各種医療・美容クリニック、患者及びその家族向け宿泊施設、スポーツジム等が参加し『健康と美容のデパート』とも言えるような巨大な医療モールの誕生です。
・他に、病児保育、病後児保育、保育園、一時預かり、学童保育、塾等の参加も計画
等々。
いつ着工とかいつオープン予定といったタイムスケジュールの言及はなし。ただ、「建設新聞社」サイトの12月25日付記事には「2022年春の供用を目指す」とあった。
今日、イーホテルショッピングモールの前を通ると、まず空きテナントになったはずの、コンベンション協会だった部分に照明が灯っていた(人の動き等は未確認)。そのほか、
ショッピングモール西入口。上の「AD」がかなり色あせて残っているが、知らない人には三角形
通り抜けできない旨の掲示はなくなり、コンベンション協会移転の告知が貼られている。
その左のドアのガラス。
「医療モール開業準備室」
ほかに看板などはなさそうだが、本格的な表示。医療モール構想が動き出していると解釈していいのだろうか。2022年春に間に合うのか…
蒸し返して恐縮だが、ここでは、2000年代後半に「秋田中華街構想」を示したものの、実現せずに終わった前例もあるので、素人目では少々不安ではある。
だけど、実現すれば大町地区に、一定の活気が出るだろう。向かいのニューシティ跡地の空き地にも波及効果があるかもしれない。
【2023年8月21日追記】2023年時点でも、上記の状態から変化なし。イーホテルの運営会社が2021年に経営者逮捕など【8月22日訂正・逮捕されていませんでした。】資金繰り悪化により事業停止するなどして、医療モール構想は頓挫したようだ。一方、ホテルのほうは経営が変わって、名称も変わった。
昔は、百貨店「本金(ほんきん。西武秋田店の前身)」とアーケード商店街「名店街」があった場所。
1987年に「秋田ワシントンホテル」とファッション系中心の商業施設「ファッションアベニューAD(通称・AD)」が入るビル(正式名「秋田大町第一生命ビルディング」)ができた。

その後、2007年にワシントンホテルが撤退して「株式会社グローカル・ホテルグループ」の「イーホテル秋田」に改称。2009年にはADも「イーホテルショッピングモール」になった。
ニューシティ閉鎖など大町地区全体の低迷が著しくなった時期と重なることもあるのだろうが、ここから旧ADの迷走と衰退が進む。
2012年には、ショッピングモール部分がほぼ閉鎖。
2013年には、コンサルタント会社に所有権が移り、イーホテルを存続しながら、商業施設としての活用を検討していくと報道されたものの、大きな変化なし。
そこへ2020年の新型コロナウイルス感染症流行。ホテルは4月24日から「当面の間、全館休業」となっていた。
ショッピングモール部分は、店が閉まっても、名店街の名残りなのか東西方向に歩行者が通り抜けできるよう開放されていたのだが、同日からそれも取りやめ。

したがって、この大きなビルは、辻兵の店舗(制服など)、秋田観光コンベンション協会(事務所)、補聴器センターの3テナントが1階西側で営業するだけになってしまっていた。コンベンション協会は、2021年春に、近くに移築された旧・大島商会へ転出。
実は今年始め、イーホテルショッピングモールに動きがあるのをネットで知った。
しかし、秋田魁新報など地元マスコミの報道は一切なく、現地の動きもなさそうだったので、様子見していたのだが、今回、ちょっとした変化を確認したので、アップしておく。【30日追記・コメント欄の通り、2021年4月初めに、秋田朝日放送では報道したとのこと。】
秋田以外も含めてイーホテルの運営企業は、いつの間にか「株式会社COLOURS INTERNATIONAL」というものに変わっていた。そこが2020年12月18日に「巨大複合型医療モールが秋田市に誕生します!」を発表。抜粋すれば、
・全面的なリノベーションを行い、地域を代表する大規模な医療モールとして新しくオープン致します。
・『秋田メディカル複合施設プロジェクト』として完成を目指します。
・50億円規模の投資を行うことにより、施設には各種医療・美容クリニック、患者及びその家族向け宿泊施設、スポーツジム等が参加し『健康と美容のデパート』とも言えるような巨大な医療モールの誕生です。
・他に、病児保育、病後児保育、保育園、一時預かり、学童保育、塾等の参加も計画
等々。
いつ着工とかいつオープン予定といったタイムスケジュールの言及はなし。ただ、「建設新聞社」サイトの12月25日付記事には「2022年春の供用を目指す」とあった。
今日、イーホテルショッピングモールの前を通ると、まず空きテナントになったはずの、コンベンション協会だった部分に照明が灯っていた(人の動き等は未確認)。そのほか、

通り抜けできない旨の掲示はなくなり、コンベンション協会移転の告知が貼られている。
その左のドアのガラス。

ほかに看板などはなさそうだが、本格的な表示。医療モール構想が動き出していると解釈していいのだろうか。2022年春に間に合うのか…
蒸し返して恐縮だが、ここでは、2000年代後半に「秋田中華街構想」を示したものの、実現せずに終わった前例もあるので、素人目では少々不安ではある。
だけど、実現すれば大町地区に、一定の活気が出るだろう。向かいのニューシティ跡地の空き地にも波及効果があるかもしれない。
【2023年8月21日追記】2023年時点でも、上記の状態から変化なし。イーホテルの運営会社が2021年に