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『CARーT細胞』『自己免疫疾患へ応用』『治療高額』

2024年12月22日 | 医療
🌸がん細胞を殺すCAR―T細胞

 ☆宮坂昌之氏は、常識的で意見の偏らない免疫学者です
 ☆今回の本、特に平易に分かりやすく記載されています
 *又、挿入の画像非常に分かりやすいです
 ☆復習的要素強く、容易に理解できます

⛳CAR―T細胞の作り方
 ☆T細胞の表面には抗原レセプターが存在する
 *T細胞はこの抗原レセプターを介して異物を認識する
 ☆リンパ球の場合
 *1個の細胞の上には1種類のみの抗原レセプターしか発現していない
 *即ち、1個のリンパ球は、1種類の抗原しか認識できない
 *からだの中には有限の数のリンパ球しかない
 ☆からだは無数の抗原に反応できないといけない
 *ひとりの個人の体内
 *特定の抗原に反応できるリンパ球の頻度少ない
 *非常に低いくがん抗原に対しても同様である
 ☆体内にはがん抗原を認識できるリンパ球がいる
 *しかし、きわめて頻度が低い
 ☆『CAR―T』細胞療法
 *がん患者では、がん抗原反応性リンパ球がなかなか増えない
 *効率的にがん細胞を攻撃できないことが多い
 *特定のがん抗原に対する抗原レセプターを人工的に作って体内与える
 *T細胞に導入し、細胞をやっつけようという試みが行われている
 *CARとはキメラ抗原レセプターの略
 *アメリカを中心に、白血病や悪性リンパ腫の治療に使われている
 *かなりいい効果が得られている

⛳CAR―T細胞治療の問題点
 ☆副反応(大量のサイトカインが放出)
 *CAR―T細胞ががん細胞を急激に殺してくれるが
 *その際にT細胞から大量のサイトカインが放出される
 *高熱、血圧の急激な低下や呼吸困難が起きる
 *高カリウム血症などが起きることがある
 *重度の場合には血液透析が必要となることもある
 ➁がん細胞のがん抗原の発現が均一でない
 *ある種のがんがAというがん抗原を発現していた場合
 *がん細胞は変異をするので
 *Aとよく似ているけれども
 *少し違うAというがん抗原を発現する細胞が新たに出現する
 ☆ひとつのがん組織の中に
 *A少しずつ異なるがん抗原を発現する細胞が共存することになる
 *その状態にAを異物として認識するCAR―T細胞を移入すると
 *Aの発現が強いがん細胞はうまく殺されるが
 *Aの発現が弱い細胞等は、生き残る可能性がある
 *治療が進むと、CAR―T細胞が効かないがん細胞が増えてくる

⛳CAR―T細胞をがんの病巣の中に入り込ませる戦術
 ☆CAR―T細胞療法は、固形がんに限定的な効果しか得られていない
 *理由のひとつは固形がんのほうが血液系のがんに比べて
 *がん抗原が弱く、がんに対する免疫反応を起こすことが難しい
 *さらにがんが大きくなった状態ではすでに
 *免疫にブレーキが働いていて、これが治療の妨げとなっている
 *がんは通常は塊を作っているので
 *CAR―T細胞が塊の中へうまく人っていけない
 *CAR―T細胞をがん組織の中に浸潤させるのが、今後の課題
 ☆CAR―T細胞療法の発展
 *最近、自己抗体を作る自己免疫疾患の治療に対しも用いられている
 *自己免疫疾患の原因は、自己抗体を作るのは息者自身のB細胞
 *B細胞には、CDl9という特異的な細胞表面マーカーがある
 *CDl9に選択的に結合するCAR―T細胞を作って
 *自己免疫疾患患者に投与すると
 *CDl9を持つ細胞のB細胞だけが、殺される
 *その結果、自己抗体を作っていたB細胞まで殺されるので
 *自己抗体が体内から完全に消えて
 *自己免疫症状も消えるということになる
 *完治に近い状態にまでなったとい症例も報告されている

⛳ポテンシャルがあるCAR―T細胞療法の価格
 ☆非常に高額であるという問題点がある
 *現在、B細胞性白血病やB細胞性悪性リンパ腫に対する
 *CAR―T療法をノバルティス社が商業的に販売しています
 *日本での薬価は3000万円超
 ☆病気が再発した時には再投与が必要な場合もある
 *今のままでは「金の切れ目が命の切れ目」になりかねません
 *是非、もっと安価に使えるようになってほしい.
                          (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『あなたの健康は免疫でできている』





   (疾患名日本語、エリスマトーデス、重症筋無力症、多発性硬化症)
『CARーT細胞』『自己免疫疾患へ応用』『治療高額』
 (『あなたの健康は免疫でできている』記事、ネットより画像引用)

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