麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

霧のむこうのふしぎな町

2006年01月09日 | 鑑賞
「人間は皆、魔法使いの子孫の子孫」

イッツフォーリーズの『霧のむこうのふしぎな町』を
  8日(日)に観た。
  劇中繰り返される冒頭のメッセージは言外に
  “だからあなたもちょっと頑張れば何でもできるよ!!”
  という優しい想いを観客の胸に届けるミュージカルだ。
                                
和製ミュージカルの金字塔『俺たちは天使じゃない』を
創りあげたカンパニーの新たな傑作と言えよう。

ちなみに『俺天』は、1955年、M・カーティス監督
ボガード主演で、さらに89年、デニーロとショーン・ペン主演の
リメイクで知られる同名映画の翻案作品で、
『霧~』は柏葉幸子さん原作の舞台化で、宮崎アニメ
『千と千尋の神隠し』にも影響大!の作品なんだとか…。
さて。等身大の小6の女の子リナ
ちょっと引っ込み思案でママからはいつも
やることなすことノロいと言われている彼女の、
夏休みの間の成長譚だが、
小さな仕事ぶりをしっかり誉める
   周囲の人々のありかたは同伴の大人達にも
   ……あ、言い遅れたがファミリー向けの作品である。
が、決して子供に媚びたつくりはしていないので
十二分に大人の鑑賞に耐えうる舞台になっている。

演出は劇団昴の河田園子さん。
そう! 東演の秋の公演『大地のカケラ』の演出家でもある!!

今乗りにノッテいる彼女の東演初演出が
ますます楽しみになる作品でした。
フォーリーズのレベルの高い俳優陣の力、
  素敵な音楽・衣裳等スタッフの力があいまっての
  成果であることは言うまでもない・・・。
とにかく
「魔法使いの子孫の子孫」の一人である僕だから、
“演劇”ろいう魔法で、皆様に何かを届けたいと、
新春に強く思って会場を後にしたのだった。





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