麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

舞台監督の位置

2006年01月13日 | 身辺雑記
 随分前から気になってはいたのですが…最近「舞台監督」のクレジットの位置が上になってるチラシが多いですネ。作-演出の次に来てるのを最近本当に良く見かけます。
 今年は新年の2日に早くも「観劇初め」だったのですが、その『風のほこり』(新宿梁山泊公演。ザ・スズナリ)のスタッフのチラシが、
舞台監督-照明-舞台美術…という順番。
 以来2~3本観た折込の中にも・・・
 AKIKAN(しもきた空間リバティ)、庭劇団ペニノ(こまばアゴラ)、劇団伍季風(萬スタジオ)、劇団レトロノート(MOMO)などなど…その数は二十本近かった[以上、劇団名(劇場)並びは公演日順]
 作、演出をタイトルそばに別に置いてあるのも多いので、その場合はスタッフの欄の頭にドーンとね。
                 
 日本国憲法とか国連憲章とかで決まりがあるわけじゃないのだけれど、まあ演劇界での並びは、作-演出に続いて、
 美術-照明-音響-衣裳-舞台監督
 ってのが、まあ普通で。我が東演もそーゆー順番です。理由として言われるのは、まずホンがあって、それに沿って舞台美術のプランが決まり、それに対して照明や衣裳のプランが出て、そーゆーのが稽古の中で固まっていき、その際演出とともにまとめあげる作業で力を発揮するのが舞監、なのでトメの位置に舞台監督が来る・・・と。
 そのあとに映像や宣伝美術など、舞台外で関わる職種が続いて…、それら全て(装置に使う木材や釘から印刷料金まで)をヒックルめて経済的な責務を負う制作がどん尻に控えしは……みたいな図式だ。
 決して偉い順とか、誰々が有名だからとかじゃない、少々乱暴だけど、野球でピッチャー、キャッチャー、ファースト、セカンド…という順番にコールするのと同じようなもの。

 劇場に入ってからは作・演出よりも決定権を持つ、とまで言われる重要なポジションの舞監。とすれば「小屋入り」という切り口からの並びなのかしら、とは推測ながら考えないでもない……。
 でもでも本当はどーなの?ってのが実はダラダラ書いてきた発端である。
      
 劇作家協会の「最低上演料」のように舞台監督協会が提唱したのか? どこぞの宣美宣材のセミナーでモデルにしたのが広まったのか? それとも「舞監がアタマだよね」と思った人が自然増殖したのか?

 まだまだ普通の並びが絶対多数だ。だからそれが正しくて、その順番を踏襲すべき!とは全然思わない。ただただ最近の「舞監トップ」の勃興の理由が、とてもとても知りたいのである。
 ご存知の方ヨロシクです! 開幕まで1ケ月を切ったトリノ五輪に集中するためにも早く解決したいのです・・・。


 
コメント
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