麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

木山潔逝く。

2013年01月23日 | 
木山さんが亡くなった。
1月20日に。

20日といえば、
演劇製作者の任意団体
「日本新劇製作者協会」の
新年の集まりがあった翌日だ。
それを入院先の病院で
見守ってから逝ったのか。

研究会のテーマは
「演劇は仕事になるか」。

我々演劇製作者の先頭で
まさにその道を切り拓いてきた
プロデューサーの一人であり、
近年は演出家としても
高い評価を得始めていた。

昨年末、演出家K.KIYAMAとして
フランスとドイツへ。
別役実『やって来たゴドー』で
海外公演を成功させたばかり。

渡航前に癌だと解かりながら
覚悟の渡航だったと聞いた。

マスコミ発表は本日夕刻。
関係者に小波のように
訃報が届いたのは少し早い
今日の昼過ぎか……。

   ※  ※  ※

個人的には、僕とかみさんの
仲人のようなものだ。
前回のブログで、僕が
キューピッド役に結果なった
披露宴の話を書いたけれど、
演劇界の雲の上の存在の
氏と初めて言葉を交わしたのは
「うちの橋本を何とかしてくれ」
という内容だった。

当時妻は彼のカンパニーである
木山事務所の女優で、
僕は劇団東演に入って
まだ二年だったか三年だったか。

   ※  ※  ※

人は哀しいとき食べ物が
喉を通らないというけれど、
巨星墜つ、の報を聞いて以来
今日二人して食べてばかりいる。

昼に雑煮を食べたのに、
かみさんは突然、
残り飯で炒飯を作り出し
それを二人で食べ、
珈琲用の牛乳を買いに出た筈の
かみさんは何故か天丼まで
買ってきて、それをまた食べた。

食べても食べても
お腹がすいて堪らないよ、
木山さん。
哀しみをこらえるのに
力を使っているのかなぁ……。
コメント
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