タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

マレーシアからの情報です

2008年10月02日 | タカの渡り観察
マレーシア・タイピンから情報がはいりました

 マレーシアの首都クアラ・ルンプールから北に直線距離で200kmくらい離れたタイピンでタカの渡りを観察している鳥友からの情報です。

 9月28日から観察を始め、10月1日までは1日200羽程度のタカの渡りを記録していました。しかし、今日10月2日はエキサイティングな渡りを観察したようです。

 17時にアカハラダカが少なくとも500羽流れてきたのを含め今日1日で2370羽のアカハラダカの渡りを記録しました。

 今日1日でハチクマ170羽を記録しています。

 このハチクマが日本からのものかどうかは知るヨシもありませんが、しかし、私は少なくともその一部はタカ長観察地の上を通過したものだと思いたいです。どうせ分からないことなら、そのように考えるほうが夢がありますから。



 タカ長はタイピンに行ったことがありませんから、映像で観察地の様子を紹介する術がありません。そこで日本でも知られているクアラ・セランゴール自然公園の写真を紹介します。

 緑の森の先にかすかに見えているのがマラッカ海峡です。そして緑の中の右上にブルーの屋根が見えているのが展望台の屋根です。小高いブキッ・ムラワティの丘から見ると緑の海ですが、、、、

 

 展望台の上から俯瞰するとご覧のように湿地もあり、写真にはありませんがクリークもあります。このような環境ですから、ここでの目玉はカワセミの仲間を見ることです。ヤマショウビンやナンヨウショウビンを見て同行の仲間は喜びました。しかし、ここでカワセミを見たのはタカ長だけで「ここではカワセミのほうが珍鳥なのだ」と、ウソか本当か口からでまかせを言って自慢したことを思い出しました。



 緑深いクアラ・セランゴール自然公園は魅力的な探鳥地です。

 今日のタカ情報とは関係のない写真を紹介しましたが、日本を飛び立ったハチクマたちは、このような緑の上を飛んで越冬地に急いでいるはずです。



今日の観察~10月2日

2008年10月02日 | タカの渡り観察
流れはすっかり変わったのでしょうか???



 観察地のサクラの葉も赤くなってきました。南よりの風は北東方向の風に変わりました。季節は確実に進んでいます。

 それにともなって渡りの姿も変わってきたようです。今日はハチクマの数とノスリの数が好勝負しました。

 トビ吉おじさんとタカ長、馬券ならぬ鳥券を買った気分で観察です。

 トビ吉おじさんは本命のハチクマ
 タカ長はノスリのがんばりにかけました。

 第1コーナーを回っても第2コーナーを回っても両者譲らず先頭争いを続けています。ハチクマが出ればノスリが追い、両者の勝負は最終の直線コースにもつれ込みました。両者ムチを入れての接線です。

 1羽の差のまま直線コースの半ばを過ぎた頃、タカ長が2羽のタカを見つけます。観察者全員で確認するとハチクマ1とノスリ1。またまたタカ長が2羽見つけ、全員で確認すると今度もハチクマ1とノスリ1。相変わらず1羽の差です。
 またまたタカ長が1羽見つけます。皆で確認。しかし、それはハチクマでした。

 この勝負、最後に首を伸ばしたハチクマが首の差で勝ちました。19対17です。

 首の差の勝負になったらノスリに勝ち目はありませんね。

 最後のチャンとオチのついた今日の好勝負でした。



 そのように書くと不真面目に観察したようですが、本当はご覧のように皆さま真剣に双眼鏡を覗いていたのですよ。ゆめゆめお疑いのないように。

今日の結果

  10月2日    晴

    観察者    タカ長 トビ吉 カンヌシ カメ吉 二位の方 アニマ コリ吉
    観察時間   7:30-17:00

       ハチクマ          19
       ノスリ            17
       サシバ            1
       ツミ             10
       オオタカ           1
       ハイタカSP         1
       ハイタカ   東向き    1

 ついにハイタカの東向きがでました。このブログでは特記しないハイタカ属の渡り方向はすべて西向きの渡りです。煩雑さを避けるようにそのように処理することにしています。

 それにしても間口ばかりは広がりましたね。数は出ませんが、これからは色々な渡りを愉しむ時期になります。

今日の差し入れ

 トビ吉おじさんが「そればかりは止めておこうよ」と言っていたのがこのコーナーです。何となく物乞いしているようでトビ吉おじさんの気持ちが許さなかったのです。

 ところが今日の差し入れが美味しかったので、トビ吉おじさんの決心は吹っ飛んでしまったようです。



 それがこれです。何と言うの?栗の渋皮煮?アジさえ良ければ名前なんて問題にしないのだ。

 タカ長のいとこの奥さんは栗の皮をむぐ名人、もしくは迷人。いやいや本当は名人なのです。従ってその奥さんの作るこのお菓子は仲間内でも大好評なのです。

 その味にトビ吉おじさんの自尊心も吹っ飛んでしまった、と言うわけです。


 今日ばかりではありません。9月1日の観察開始以来おおくの人たちからたくさんの差し入れをして頂きました。あらためて心から御礼申し上げます。

 タカ長をはじめタカ長観察地に集まる面々は遠慮と言うことを知らない人ばかりです。差し入れしていただいたものは気持ち良く頂きます。

   ここまで書くからタカ長の品格が落ちるのですね。止めておくつもりでしたが、子どもの頃から遠慮することを知らないまま育ったものでつい地が出てしまいました。笑って許してくださいね。