タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~10月4日

2008年10月04日 | タカの渡り観察
風ひろう タカの翔けるや いと疾し 山口 む茶

 タカ長ブログのファンの方から一句頂きましたので紹介します。

 号はタカ長が独断で書かせていただきました。タカ長の作品ではないことを明記するためです。
 山口県の、小林一茶とは無関係の人、と言う意味です。深い意味はありません。きれいに決めるのなら夢茶と書いて「むちゃ」と読んでもらうほうが良さそうですね。ご本人はどのようにお考えでしょうか?(気に入らなくても怒らないで下さいね)

 先日、北東の風が強い日に1羽のハチクマが風に乗って一気に流れて行きました。私たちは観察しながら、あのハチクマの速度は追風参考記録で時速60kmは出ていただろう、と話したものです。風を拾って一気に翔る(かける)。まさにその通りですね。
 山口県の鳥友も同じような渡りを観察されたのだろうと推察しています。

 余談ですが、先日もこのブログでハチクマが時速80kmで飛んでいる、と言うNHKニュースを批判しました。私たちの見解ではその根拠が分からないのです。

 追い風が吹いていても、ハチクマが早く飛ぶと言う意識で飛ばないとスピードは出ません。風任せだけではスピードは出ないのです。文字通り陸上で言う追風参考記録ハチクマの意志と風向きがピタリと合って初めて出る記録だと言えます。
 その他私たちが持っているデータを見ても時速80kmと言う数字は大きすぎるように思われます。
(くどいことを言ったようですね。ゴメンナサイ)



 先日も書きましたが、今シーズンのタカ長観察地は何故かドラマが起こらないのです。本当にどうしたことなのでしょうか?

 これはおそらく今シーズン最後の小さなドラマです。王道コースを、肉眼でしっかり確認できる高さをハチクマが流れてきました。このときの数は25羽。しかし、なかなかまとまらなくて写真的には困った状態でした。望遠にすれば数が入らないし、数を入れればハチクマが小さくなるし、、、、。と言うことであまり考えないで100ミリくらいで撮った写真です。



 小さな帆翔を繰り返しながら頭の上までやって来て流れて行ったのですが、この程度の数ではドラマになりません。いつもは1回や2回天の川状態になるのですが、、、、、。

今日の結果~大台突破

  10月4日   晴

    観察者   タカ長 トビ吉 キョージュ 二位の方 スワロ カンヌシ 他5名
    観察時間  8:00-17:00

       ハチクマ          200
       ノスリ            20
       サシバ            7
       ツミ             10
       ハイタカ   東向き    1

ご覧のようにタカ長観察地のハチクマの総数が4000羽の大台をクリアしました。もちろんこれまでの最高記録です。
 その原因はタカ長やトビ吉おじさんの観察能力が上がったからと言いたいのはヤマヤマですが、この二人の視力は右肩下がり、落ちる一方なのです。

 今シーズンは今まで以上の人たちがタカ長観察地に足を運ばれ二人の視力低下を上回るサポートを頂きました。このことが記録更新に繋がったことは間違いありません。

 まだまだ観察シーズンは続きますが、とりあえず大台突破のお知らせと、お礼の言葉とさせていただきます。

         有難うございました。