タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

サシバが増える?

2017年04月03日 | タカの渡り
今日の記事はこのツアーに参加した鳥友のものも使用させてもらっています。

先月タカカノたちが行ったフィリピンのルソン島へのエコツアーは単なる物見遊山の旅行ではありませんでした。

そのことはすでに書いたと思いますが、このツアーのミッションの一つは、サシバの密漁防止に取り組んでいる地元関係者の活動を側面から応援すること、、、、

と言っても良いのではないかと、ツアーに参加していないタカ長は認識しています。

その活動を支援しているのが、タカ長も所属している(と言っても不真面目な会員ですが、、、、)アジア猛禽類ネットワーク(ARRCN)です。

今回のツアーはそのARRCNの「会長様御一行」ですから、地元の皆さまから歓待されたようです。

その地元自治体の市長さんもこのプロジェクトには積極的に関与されており、その成果も確実に上がっています。その成果の一つがルソン島でのサシバの密漁が急激に減少していることです。

    

地元自治体のひとつ、Sanchez Miraの市長さんは女性ですが、そのプロジェクトの活動のために何度も現地を訪ねられているようです。

今回のツアーの参加者はパトカーに先導された市長さんの車列にはいって移動したようです。

    

市長さんをはじめ地元研究者や学生などが取り組んでいるのが、地元住民への啓発活動です。

彼らが密猟しているサシバが、彼らが忌み嫌う虫を食べるということ、サシバは彼らにとって「益鳥」であることを教育している、、、、

と言っていいのだと思います。

タカ長は実際に参加していないので歯切れのいいことを書けないのですが、ここに書いていることは大筋では間違いないはずです。

    

食事だけでなく研究発表会のような場も設けられていたようです。

Sanchez Miraの市長さんには豪華の食事で歓待されたようですが、、、

食いしん坊のタカカノは食べるのが忙しくて(?)写真はほとんどとっていませんでした。

    

次に訪ねたPamplanの市長室。

中央の若い女性が市長さんです。タカカノの土産話を聞いていると、フィリピンでは女性が政治の世界や教育の場で、日本以上に活躍されているような印象を受けました。

教育関係といえば、タカカノが持参した図鑑の著者も女性で、その先生に現地で偶然お会いし、図鑑にサインをもらって帰りました。

    

日本では、市長さんと言えば高齢の男性、、、、、というイメージですが、、、、

このような若い女性が市長さんなら一緒に活動をしてみたい、、、、と言う気持ちになりませんか?

さて、サシバの話題です。

タカカノたちがマニラから関空に飛んだ3月23日にルソン島からサシバの大きな群れが飛び立ちました。

3月29日、30日には宮崎で大きな群れが記録されました。

4月1日には高知で過去最高の渡りを記録、翌4月2には奈良でも過去最高のサシバを記録しました。

サシバの渡りルートは解明されていないところもあって、これらの数字が連動しているのかどうか、軽々には言えないのですが、、、、

単なる会費納入要員でしかない不良会員のタカ長としても、私たちの活動の成果がフィリピンでの密猟の減少と言うかたちであらわれ、、、

その結果として高知や奈良で過去最高の渡りを記録した、ということであれば嬉しいですね。

広島ではサシバは多く記録されていませんが、そのなかで多く記録されるのは4月10日ころ、、、

来週の月曜日か火曜日ころ「過去最高」のサシバが広島の空を飛んでくれると嬉しいのですが、、、、、、。