タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

なめたらあかんぜよ

2018年06月13日 | 山歩きから
広島地方はきれいに晴れました。

気温も下がってさわやかなので、横着者のタカ長も朝から仕事(?)、、、洗車をして、、、、ワックスをかけて、、、、

それでもほとんど汗はかきませんでした。広島地方はいい天気ですが、、、、

それにひきかえ、、、、礼文島の天気は良くないようですね。タカ長がいくら気をもんでもこれだけはどうすることもできません。

そこで、、、、意地悪なタカ長は、、、、晴れた日の雌阿寒岳の写真を使って、今日の記事を書くことにします。

    

今日6月13日の朝日新聞の記事です。その見出しは、、、、

遭難のリスク 低い山にも?と言うものです。

記事の内容は5月6日に新潟県の五頭連山で起きた父子遭難事故を扱っています。

この遭難事故については報道で知っているだけなので、、、、そして、、、よくわからないものがあれこれ書くと、死者を鞭打っていると誤解されかねないので、この遭難事故についてはコメントしません。

タカ長がこの記事を見て自分のブログに取り上げる気持ちになったのは、見出しの最後に?マークが付いていたからです。

    
                    雌阿寒岳山頂から見る阿寒湖雄阿寒岳

タカ長だけではありませんが、登山をしている人は、、、、少なくとも自分の意志で登山をしている人は、絶対安全の登山はあり得ない、と認識しているはずです。

そのことは仲間にも話しているので、私たちのメンバーは全員「山に入れば何らかの危険はある」ということを認識しているはずです。いまさら言うまでもないことです。

しかし、、、、、いま日本の山を歩いている登山者の多くは、その程度の、、、、登山の「いろはのい」以前のことも教育されないまま歩いているのでは???

だからこの見出しのあとに?マークを付けることになるのでは、、、、と思ったのです。

    
                       雌阿寒岳の山頂部を歩く

タカ長たちが歩いているのはほとんどマイナーな低山です。

そのような山を歩いてきたものの印象ですが、、、、低山はある面では高山より危険、、、、、山で事故を起こすリスクが高い、、、、と感じています。

わが裏山にもその地図に登山道を示す点線はありますが、、、、ハッキリ言って不正確です。

自分たちが登る山の地図に点線があるのが珍しいくらいで、多くの場合は点線のないところを歩いています。それがマイナーな低山の登山です。

高山にはシッカリした登山道がありますが、低山には登山道もあれば作業道もあり、けもの道もあります。それらが錯綜しているのが低山です。

    
                       阿寒富士

タカ長だけの思いかもわかりませんが、誤解を恐れずに言えば、、道を見ながら歩くから道に迷うのだ、、、、とマジ思っています。

道を見る前に山の地形を見るべきだ、、、、、と思っているのです。他にも危険があります。

マイナーな山を歩く人は少ないため登山道そのものが不鮮明で、、、、、そのうえ厄介な落ち葉があります。

落ち葉の下には何があるか見ることが出来ず、、、、小石や枯れ枝を踏んでバランスを崩すことは日常茶飯事です。

その落ち葉の上に中途半端な雪が積もると厄介で、、、、、雪山をアイゼンを利かせながら歩くほうがはるかに楽、、、、と思うことは度々あります。

わが裏山には、、、、面積は狭いのですが、、、、自然林に覆われた急斜面があります。

その斜面をこれまで1度だけ登り、、、、1度だけ下りました。

そこには落ち葉が厚く堆積しており、、、、この経験をもとにこのエリアを「裏山の秘境」と名づけて、、、仲間たちにはそこに行かないよう指導しています。

その斜面には石というか、、、岩というか、、、とにかくそのようなものがたくさんあり、、、落ち葉に足を取られて転倒、滑落したら、、、、

最悪の場合は、、、、頭を岩で強打して、、、、、哀れ一巻の終わり、、、、となる危険性があるからです。

    
                      オンネトーに向けて下山

わが裏山のような山は全国に星の数ほどあります。

そのようなことを考えると、、、、タカ長の認識では、、、、低山のほうが高山より危険、、、、、ということになるのですが、、、、

もちろんこれはタカ長の独断と偏見でです。高山には低山にはない危険があります。

若いころは、、、、中央の高い山に登る登山者に劣等感のようなものを持っていた時期もあり、、、、

そのころマイナーな藪山を歩きながら、、、、このような山を歩かせたら中央のヤツには負けない、、、、と強がったものです。

今ではそれも懐かしい思い出ですが、、、、、、

今にして思えば、それもこれもマイナーな山しか歩けないビンボー登山者のひがみだったのかもわかりません。

それはそれとして、、、低山には低山の危険があります。

そのことを認識しないで、軽い気持ちで山に登ると新潟での遭難事故のようなことになるかもわからないのです。

山をなめたらあかんぜよ、、、、、とタカ長はいつも自戒しています。