武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

キムタクの一分

2007年02月17日 | 人生の意味
前評判が一番高く、映画も大ヒットした武士の一分は、最優秀賞の主演男女、作品賞とも取れず、映画フラガールと対照的に悲惨な結果になった。
山田洋次監督、桃井かおり、そして壇れいが可哀想であった。
主役のキムタクは勝手にシンドバッドしちゃって、主役抜きの授賞式で、そのテーブルだけは、お通夜のようであった。
桃井かおりが楽屋で皆に聞こえるように言っていたが「何様のつもりよ、あいつとは金輪際、仕事はしないわ、豚に食われてxxよ」。
渡辺謙がスターのオーラを出しながら、最優秀主演男優賞を取った。
映画製作には、たくさんの人が関わり、それぞれの持ち場持ち場で一所懸命になる。そういう意味においては皆が力を合わせたチームプレイである。
表の華やかさに隠れて、裏側の映画作りは辛い現実がある。 
朝早くから夜遅くまで多くの下積みの人々が支え、撮影が進行していくものだ。
それを汲み取ろうとしないテレビタレント木村拓哉は、吉野家の牛丼並みの味である。 主演の俳優が優秀賞を辞退するというのは我儘というか、身勝手というか、映画そのものを否定したことと変わりないだろう。スタッフや他の俳優からすると情けない限りだ。
そして、主演俳優が出ない授賞式は気の抜けた温いビールを飲むようなものに違いない。
虚飾の中にしか生きられず、授賞式という公の場所では、生き様が見透かされてしまう薄さを恐れるのだろうか。
日本アカデミー賞の授賞式が催されたが、映画「武士の一分」の木村拓哉が優秀主演男優賞を辞退したため、武士の一分の面々は、授賞式というよりお葬式であった。
日本アカデミー賞の頂点に立った最優秀作品賞は、当然のごとく「武士の一分」ではなく、フラガールになった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする