村上に見るエリート官僚の姿。
現代の資本主義において、インサイダー取引は防ぎようがない。
見ざる聞かざる言わざるは、誰もできないし、腹ペコの人間の前にご馳走が出されて食べない者はいない。
権力の命令を受けた検察の狙いは、何でもいいから村上潰しである。
ニッポン放送・フジテレビを始めとして、阪神、松坂屋と次々に日本の伝統企業を食いものにしていった村上のやり方は合法的押し入り強盗だ。
6千億円の金に明かせて、企業の株買占めを行い、経営支配で脅かして株を高値で買い取らせ、膨大な利益をむさぼる。
村上もエリート官僚であったから、権力の思考回路は理解していたはずであるが、莫大な現金(げんなま)を前にしてパンツを頭にかぶってしまったのだろうか。
いくら法律に違反していないといっても、女物のパンツを頭にかぶって銀座を歩いていたら、やはり変だ。
当時、99億円でニッポン放送株を買い付けた村上は、株を高値で売り抜け、30億円の利益を得たとされる。
村上がニッポン放送の株を買い始め、19%を占める大株主になり、フジテレビに高値買取を要求したがフジは拒否した。
株価が上がらないからキャッシュフローが厳しくなってきた村上ファンド。
困っていたところに、ネットとテレビの融合を掲げたホリエモンが、ネギ背負って現れた。
村上は、物言う株主として経営者の企業経営姿勢に喝を与え、株式市場を活性化させる、ということであったが、実態は、金に明かして株を買占め、経営支配の脅し文句に高値で株を買い取らせ巨額の利益を上げる手法であった。
このこと自体は、法律に違反するものではない。資本の論理からいって当然であるが、権力はそれを許さなかった。
村上いわく、
<お金を、メチャクチャ儲けました、お金を儲けちゃいけないんですか>
村上の本音が出た瞬間、居並ぶ記者たちは声にならぬ押し殺した空気に変わった。当時、1時間半に及ぶ東証での記者会見でのことであった。
逮捕5時間前、村上はソクラテス最後の弁明のごとく熱弁をふるいながら身をよじった。
<インサイダー取引なんて寝耳に水ですよ、検事さんに言われて初めてそうかなと思ったんです>
<言われてみれば、話を聞いちゃったんですよね、それがインサイダー取引だと言われれば、そうかも知れない>
<プロ中のプロである私が間違いを犯しました、すみません>
株式市場は札束が舞う意味においてはカジノに似ている。
巨額の資金にまかせて狙った獲物をがんじがらめにしていく手法は合法であるが掟破りである。
だから、村上はやられた。本質はこれである。シマの掟を破る者は許さないという権力の断固たる決意である。
ルールに反しなければ金を持っている者が、すべて奪うという論理は社会的に許されない。
私は、アマ中のアマとして東証のテレビ中継を見ていたが、最後の会見は村上にとって断腸の思いであったろう。切れ者として何も無いところから6千億円の金を動かすまでになったのは並大抵のことではない。
しかしハプニングが起きる。東京拘置所から出所後、村上は一転、インサイダー取引を全面否認し、権力との裁判闘争に入った。
地検特捜が「約束が違う」と煮え湯を飲まされた形になったのは村上の台湾人としてのプライドのなせる業なのか。
いずれにせよ、一人風雲児が消えた。
おっと最後に、村上さん、金儲けは悪いことじゃない、
だけど押し入り強盗みたいなことはやっちゃいけないよ、
お天道様は空から見ているって昔から言うじゃないか。
昨日、2年の実刑と11億円の追徴金判決後、村上は手錠をかけられたが追加保釈金2億円を小切手で払ったそうな。
(ムラマサ、円弧を描く)
現代の資本主義において、インサイダー取引は防ぎようがない。
見ざる聞かざる言わざるは、誰もできないし、腹ペコの人間の前にご馳走が出されて食べない者はいない。
権力の命令を受けた検察の狙いは、何でもいいから村上潰しである。
ニッポン放送・フジテレビを始めとして、阪神、松坂屋と次々に日本の伝統企業を食いものにしていった村上のやり方は合法的押し入り強盗だ。
6千億円の金に明かせて、企業の株買占めを行い、経営支配で脅かして株を高値で買い取らせ、膨大な利益をむさぼる。
村上もエリート官僚であったから、権力の思考回路は理解していたはずであるが、莫大な現金(げんなま)を前にしてパンツを頭にかぶってしまったのだろうか。
いくら法律に違反していないといっても、女物のパンツを頭にかぶって銀座を歩いていたら、やはり変だ。
当時、99億円でニッポン放送株を買い付けた村上は、株を高値で売り抜け、30億円の利益を得たとされる。
村上がニッポン放送の株を買い始め、19%を占める大株主になり、フジテレビに高値買取を要求したがフジは拒否した。
株価が上がらないからキャッシュフローが厳しくなってきた村上ファンド。
困っていたところに、ネットとテレビの融合を掲げたホリエモンが、ネギ背負って現れた。
村上は、物言う株主として経営者の企業経営姿勢に喝を与え、株式市場を活性化させる、ということであったが、実態は、金に明かして株を買占め、経営支配の脅し文句に高値で株を買い取らせ巨額の利益を上げる手法であった。
このこと自体は、法律に違反するものではない。資本の論理からいって当然であるが、権力はそれを許さなかった。
村上いわく、
<お金を、メチャクチャ儲けました、お金を儲けちゃいけないんですか>
村上の本音が出た瞬間、居並ぶ記者たちは声にならぬ押し殺した空気に変わった。当時、1時間半に及ぶ東証での記者会見でのことであった。
逮捕5時間前、村上はソクラテス最後の弁明のごとく熱弁をふるいながら身をよじった。
<インサイダー取引なんて寝耳に水ですよ、検事さんに言われて初めてそうかなと思ったんです>
<言われてみれば、話を聞いちゃったんですよね、それがインサイダー取引だと言われれば、そうかも知れない>
<プロ中のプロである私が間違いを犯しました、すみません>
株式市場は札束が舞う意味においてはカジノに似ている。
巨額の資金にまかせて狙った獲物をがんじがらめにしていく手法は合法であるが掟破りである。
だから、村上はやられた。本質はこれである。シマの掟を破る者は許さないという権力の断固たる決意である。
ルールに反しなければ金を持っている者が、すべて奪うという論理は社会的に許されない。
私は、アマ中のアマとして東証のテレビ中継を見ていたが、最後の会見は村上にとって断腸の思いであったろう。切れ者として何も無いところから6千億円の金を動かすまでになったのは並大抵のことではない。
しかしハプニングが起きる。東京拘置所から出所後、村上は一転、インサイダー取引を全面否認し、権力との裁判闘争に入った。
地検特捜が「約束が違う」と煮え湯を飲まされた形になったのは村上の台湾人としてのプライドのなせる業なのか。
いずれにせよ、一人風雲児が消えた。
おっと最後に、村上さん、金儲けは悪いことじゃない、
だけど押し入り強盗みたいなことはやっちゃいけないよ、
お天道様は空から見ているって昔から言うじゃないか。
昨日、2年の実刑と11億円の追徴金判決後、村上は手錠をかけられたが追加保釈金2億円を小切手で払ったそうな。
(ムラマサ、円弧を描く)