武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

民主党と鳩山由紀夫の最後の晩餐。 前原誠司は八ッ場でなく沖縄にばらまいた。

2010年05月29日 | 人間の欲望

★日本の総理。
「沖縄の人をバカにして、だましたのね」。
昨日、日米共同声明が発表された直後の沖縄の方々の言葉だった。徳之島も同じ。徳之島のある市議は言う、「徳之島に基地を持ってくるなら、身体に火をつけても阻止する」。
鳩山は、辺野古を埋め立てるのは海への冒涜だと言いながら、ダッチロールを繰り返し、最後は辺野古に舞い戻った。挙句、鳩山が主張していた事を福島みずほが主張したというのに、鳩山は福島を罷免した人生のパラドックス。
かのシェークスピアなら、どういうセリフ回しにするだろうか。さしずめ、「愚王の言う事を信じた者に、禍ありき。汝の名は二枚舌の鳩」。
もはや鳩山に残された道は総理辞任しかないが、昨日午後9時からの会見を聴く限り、5月末までの未決着を認めつつ、粘り強く「総理の椅子にしがみつく」と開き直った。
アジア各国そして世界は日本の顛末を注視している。ごねれば折れる日本ならば、誰が日本の言うことなど聴くものか。
★鳩山由紀夫と米軍基地。
鳩山は幾重にも失敗した。この失敗は、見識の違いとか、思想の相違とか、そういう高尚な視点から来ていない。ただ、そこに存在したのは、見るも無残な「見識の喪失」であり、「思想の欠如」である。
何度も本ページは指摘してきたが、今の時代、沖縄を含めて日本に米軍の新しい軍事基地を作るなど許されない。それも辺野古にせよ徳之島にせよ、町に隣接した住宅密集地帯に建設するなど言語道断。地響きのするような軍用機の爆音被害、米軍海兵隊の性犯罪、強盗、酒飲み運転事故は当然に付き物で、そして町は米兵の歓楽ネオン街に生まれ変わる。
町の一部は日本政府が落とすカネに群がり、政治家はその上前をはねる。基地に反対する人たちは、それらを苦々しく見つめ、町に対立が生まれる。
牛、豚、鶏などを飼っている畜産農家は、飛行機の音に動物が怯え、ストレスを溜め、乳を出さない、繁殖が悪い、卵を産まないなどの深刻な問題を抱えるようになる。
今、沖縄には年間2千億円のカネが日本政府から地域振興策という美名の下にばらまかれている。しかし65年間の基地経験の中から、沖縄の人々は分かった。このカネは箱物には使われたが、沖縄の為にはならなかった。基地雇用を生み出したが、生活は破壊された。
例えば、沖縄の米軍基地のある町、洒落た作りのハウスといわれるアパートは、沖縄の人には月7万円で貸すが、米軍には月25万円で貸す。米軍は何も文句を言わずに借りる。なぜなら、その月25万、年間300万円の賃料は日本政府が全額負担するからだ。
★本ページは何度か、普天間の代替基地として硫黄島を推奨した。(詳細は既述)。
そもそも沖縄米軍は、2014年までに沖縄海兵隊をグアムへ移転させることで自民党と合意していた。これは米軍独自の世界再編の一環で、第3海兵機動部隊(MEF)の要員約8千人及びその家族約9千人を沖縄からグアムヘ移転する計画であり、それは5・28の日米共同声明でも確認された。そして問題は、その移転費用80億ドル(7200億円)は日本の出費なのだ。繰り返すが、これは自民党からの要請ではなく、米軍独自の再編プランなのだ。そして日本は、米軍の自己都合の引越し費用7200億円を出す事を了解した。その内容は、グアムに新しい米軍ハウスを建設する費用だが、土地代を含まない1戸あたりの建築費が7千万円の見積もりだというから、どんな豪邸を建てるのか。ちなみにグアムの新築一戸建て建物60坪、土地200坪付き、4ベッド、3バスルームの瀟洒なハウスが30万ドル(2700万円)なのだ。
★5月28日の日米共同声明の中味。
滑走路の長さは現行案と同じ「1800メートル」。ロケーションも現行案とほぼ同じでキャンプ・シュワブ辺野古沿岸。
しかし日本文では滑走路の本数には触れていないが、英文を読むと滑走路(runway portions)は複数のSになっており、これはV字型2本滑走路を意味する。日本文と英文では、大事な意味をワザと訳していない外務省の欺瞞と怠慢。あるいは致命的な英語能力の不足か。
また、工法は決めていないというが、埋め立て方式でなければ米軍は了承しない。もはや日本との交渉はあり得ない。つまりごね得。
また声明で明記された徳之島について、鳩山が27日の全国知事会で要請した基地分散はどうなったのか。大阪の橋下徹は、大阪が引き受けると一人気を吐いたが、鳩山は聴こえぬ振りをして、徳之島に決定した欺瞞。なぜ知事会を強引に開いて、せっかく橋下徹が手を挙げたのに、知らん振りをしたのか。鳩山よ、それはないぜよ。
★なぜ5月末だったのか。
なぜ鳩山は5月末決着にこだわったのか。
米国は、沖縄マリンのグアム移転を早期にやりたかった。その裏付けとなる関連予算を審議する米国議会に、「日本政府は5月末までに普天間の結論を出す」とし、議会にゴーサインを出していた背景がある。つまり辺野古へマリンが移転するのではなく、それを口実にして、ホワイトビーチの辺野古沿岸に新基地と軍港を作りたかったというのが、米軍の本当の目的なのだ。普天間から辺野古へマリンが移動することに焦点が当てられているが、それは口実で、将校向けのリゾート基地と軍港建設が米軍の本当のロードマップなのだ。そしてそれらの費用は、日米安保の名の下に100%日本が負担する。そもそも沖縄返還時に佐藤栄作と米軍には密約があった。この密約と今回の密約は、今、ここで書かない。書けばCIAが乗り出してくる。本ページが、ある日突然、児童アニメに変えられる恐れも否定できない。

前原誠司
この人、沖縄担当大臣である。「最低でも県外、できれば国外と鳩山が言い、辺野古に戻ったことは、沖縄の方々にお詫びを申し上げる」と述べたが、反省するなら猿でもできる。国家権力を握った沖縄大臣であり総理を目指す人間が、結果的に何もしなかったということは明らか。余談だが、昨日(5・28)の会見で鳩山は再度ごまかしをした。鳩山は、「民主党が言った最低でも県外の話は」と、鳩山の発言ではなく、党の政策だとすり替えたのだ。この前の、「私個人の発言だったから」と、真逆だぞ。おいおい。
★前原誠司の悪。
5月19日、前原誠司は、名護市の前の市長・島袋吉和、及び建設土木社長2人と都内で会合し、辺野古への移設計画に関して談合したという。
会合は前原誠司からのリクエストで、島袋は辺野古埋め立て案を容認する代わりに振興策を要求した。そして前原誠司は、従来の沖縄・北部振興策1千億円を上回る新たなカネのバラマキを約束したという。
現市長の稲嶺氏の頭越しに、反稲嶺の地元有力者に新たなバラマキを約束して、手を回した前原。お前の手はいつから汚くなったのか。

★中国。
今、中国でホンダが大変な事になっている。明日、論評する。
(ムラマサ、鋭く斬る)

コメント
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