過日、記した”美濃文化研究会”で最初に訪れた神社”日吉神社”である。神仏分離以前の名残かあって神殿を前にし、右側に三重塔がある。寺に関する建物はこの塔と菩薩、狛犬などを収納する収納庫しか見当たらない。収納庫も見せて頂いたが後日に紹介する▼日吉神社は伝教大師と夜叉堂の紹介時に記した安八太夫安次によって817年に創建された。塔も古くからあったとされるが現存する三重塔(写真1)は永正年間(1504~1520年)に斉藤利綱によって再建され、1585年、 土岐氏、斎藤氏、織田信長、豊臣秀吉に仕えた美濃国曽根城主(現岐阜県大垣市曽根町)稲葉一鉄が修造したものである▼三重塔の中も拝観させて頂いた。塔の内部を拝観させてくれるところは数少ないがあるにはある。が、私は初めてでドキドキしながら写真2の入口に向かった。穏やかなやさしいお顔の座像が祀られている。まだ、色も鮮やかで拝みながらいろいろな角度から夢中でシャッターを押した。菩薩様だと思うがこの坐像、私が今まで拝観した中で一番、優しい女性らしいお顔である。毎年、正月には拝顔できるようだ。▼ご説明の中で今年、この三重塔に落雷があり、塔の中、南側の側面などが黒く焼けたようで多額の修繕費がかかったの話が付け加えられた▼菩薩様の引き合いに出しては罰が当りそうだが道で通り過ぎた後、思わず振り返ったしまう女性がいる。塔の階段を下りた後も去り難く、振り返った菩薩様である。
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