1月15日の小寒末候”雉始雊(きじはじめてなく)から間もなく4ヶ月。田の畔・茶畑から毎日のようにけたたましいキジの鳴き声が聞こえる。家の近くの茶畑にいたキジだ。
子供の頃に覚えた唱歌は忘れないものだ。♫卯の花の匂う垣根に時鳥 早も来鳴きて忍び音もらす夏は来ぬ、の卯の花だ。ところで、この”夏は来ぬ”の唱歌、2番以降は全く思い浮かばない。調べてみた、2番は。♫さみだれのそそぐ山田に早乙女が 裳裾ぬらして玉苗植うる夏は来ぬ、だった。風景が浮かぶ、いいー。
他の花ではそうならないのだが、不思議と5月と言えばアヤメ(文目・菖蒲)が浮かぶ。子供の頃に遊んだ花札、5月は菖蒲だった。子度の頃に花札で遊んだ?どんな子供や。そや、花札は任天堂製だった。白い花はアイリスだ。
研究所時代、開発商品を箱根大涌谷の博物館に納入した。博物館の展示・操作担当の方に頂いた箱根バラだ。葉が山椒に似ているので山椒バラの1種だと思っている。花弁が淡い色で可憐だ。
何とも楽しい花、ハナイカダ(花筏)だ。葉に花が咲く。葉の中央につく花を筏に人が乗った光景と見ての名前のようだ。珍しい花で見ていて飽きない。
もう一つ、楽しい花を。木に雪が積もったように見えるヒトツバタゴだ。別名ナンジャモンジャで愛されている。ナンジャモンジャの呼び名はヒトツバタゴの他クスノキ・ニレ更には菩提樹の花でも呼ばれる。が、今やヒトツバタゴ=ナンジャモンジャの感がある。
5月5日が立夏だった。土日は真夏日で暑かったが、昨日は最高気温が20度を割り17度と寒かった。17度前後は我が地岐阜では3月中旬の気温らしい。明日11日の七十二候は立夏次候 蚯蚓出(みみずいずる)だ。ミミズは他の生物に比べて少し遅れて冬眠から目覚めるようだ。春の、いや季節的には夏の午後、ベランダに手作りの小さい置台と椅子を出しコーヒーを飲む。花の名前は当然、人が付ける。花に物思う心があれば名前を何と感じるだろう、と空想の世界へ。私が知る最も気の毒な名前はその花の匂いから付けられたヘクソカズラ(屁糞蔓)だ、可愛い花なのだが。”何て名前だ!人情蔓(ニンジョウカズラ)ぐらいにしてよ(花の声)。じゃあ、ナンジャモンジャは?う~ん、花から言えば、ドンナモンジャでどうじゃ(花の声)。
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