今週月曜日5月2日は雑節八十八夜だった。♫夏も近づく八十八夜・・・、の歌詞で一番茶を摘み始めるころと記憶しているが、”八十八夜の別れ霜”の言葉があり、霜が降りなくなる時期で稲の種まきなど季節の変わり目と言う日本独特の雑節である。今の茶畑、新緑が何にも増して美しい。
庭ではあちこちで色々な花が咲いている。ネモフィラとオダマキ(苧環)が重なっていた。
よく似た花が少なくとも3種ある花ホウチャクソウである。これに似た花の1種アマドコロが強い花で広がり過ぎたか退治したようだ。もう1種鳴子百合と言うのがあるが少し遅れて、同形態で咲く。後日に紹介したい。
コデマリが白いツツジ(左側)と競うように咲いた。垂れ下がる枝に咲く花のユキヤナギに変わり、今はこの花が風に揺れる。
オガタマの名で記憶しているが正式名はカラタネオガタマかも知れない。中国原産の常緑小高木だ。バナナの香りがするようでバナナブッシュ、バナナツリーの別名があるようだ。が、残念ながら我が家の花は匂わない。
そしてモッコウバラである。蔓の花は成長が早くフェンスを這い3,4年でここまで広がった。棘がないバラとして知られている。
もう一つ薔薇である、ナニワイバラだ。中国・台湾で自生している薔薇のようだ。ではなぜ”ナニワイバラ”(難波茨)の名?となる。江戸時代、難波商人が持ち込み広めたからと言われている。純白の白さ、楚々とした美しさが際立つ。
二十四節気”立夏”、いよいよ夏である。立春・立夏・立秋そして立冬で分けられる季節、夏入りである。夏入りと記したが立夏は”今が一番春らしいころ、これから暑い夏に向かう”と捉えるのが良いようだ。七十二候は立夏初候 蛙始鳴(かわず、はじめてなく)。先に記したように八十八夜が稲の種まきの頃、早米田ではもう田植えが終わっている。蛙にとっては広い遊び場、思いっきり鳴き始める頃かも知れない。ところで先のナニワイバラ、棘が凄い。晩秋から初冬の頃に毎年、伸びた蔓と言うか木なら徒長枝枝(直径1cm、長さ1~3m)を切るのだが当然のように傷だらけになる。切りながら思うのは”綺麗な薔薇には棘がある”だ。”どんな美しい女性も醜い危険な一面も持っているから気をつけよ、という意味で使われる諺”だ。それなりの歳になり、清楚な美しさを持つ女性は棘があっても柔らかく優しい痛さではと思うようになった。清楚な花ナニワイバラの棘は堅く鋭く痛いが・・・。
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