過去と現在が同居する家
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第8回WOWOWシナリオ大賞受賞作。
高台のテラスハウス・双葉荘に越してきた
川村夫妻、川村正治(市原隼人)と、美江(臼田あさ美)。
正治は舞台監督の仕事を辞め、在宅でライター業を始めます。
そしてそんな頃から、正治に、26年前に同じ部屋に住んでいた
倉田誠司(中村倫也)という画家の幻影が見えるようになります。
正治と誠司は、同じ部屋を共有しながら
共にふれあったり語り合ったりはできないのですが、
紙に書いた文字で互いの意思疎通はできるのです。
どちらも現在妻の収入に頼る形で暮らしている、と言うことからか、
なんとなく気があって互いに親しみを持つように。
しかしある日、正治は過去に起こったとんでもない事件を目撃することに・・・。
言ってみればこの家には過去と現在が同居している。
それぞれの人物たちの不思議な交流の物語なのかと思えば、なんと思わぬサスペンス!!
これはつらい・・・。
謎めいた彼らの隣人・一人暮らしの人妻の正体は、
なんとなく見当はついたのですが、それにしてもリアルすぎるので、
騙された感が強いですね。
一緒に食事をとるなど、あとから思い返しても謎すぎる・・・。
もう少し曖昧な交流の仕方でもよかったのかも。
ともあれ、すべての謎が明かされたときの、ほわ~っとした感動、
これがなかなか心地よい。
過去は今とは地続きで、必ず現在に繋がってくるわけですね。
シナリオ大賞というのも納得です。
<Amazon prime videoにて>
「双葉荘の友人」
2016年/日本/116分
監督:平松恵美子
脚本:川崎クニハル
出演:臼田あさ美、市原隼人、中村倫也、陽月華、中嶋朋子、中原丈雄、吉行和子
伏線度★★★★☆
満足度★★★★☆