常に皆の中心にいながらの孤独
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2012年で没後50年となる世界のセックスシンボル、マリリン・モンローの秘話。
1956年、ローレンス・オリビエ監督・主演作品「王子と踊子」撮影のため、
ロンドンを訪れたモンロー。
撮影所で第三助監督を務めるコリン・クラークと親しくなっていきますが、
今作はそのクラーク氏の当時の回想録を映画化したものです。
マリリンはすでにトップ・スター。
しかし、初の海外撮影であることのプレッシャーや
夫との確執で精神的に不安定。
度重なる撮影の遅刻や何度もの撮り直しに、
次第に周りの人々までイライラし始めます。
常に皆の中心にいてもてはやされながら、心休まる時がない。
結婚していてさえも孤独なマリリンの姿が次第に浮かび上がってきます。
そんな彼女が唯一本音をさらけ出せる相手がコリンだったのです。
少女のように気取りなく無邪気。
そしてはかなげ。
このようなことと、ウリモノのセクシーさとのアンバランスが
彼女の魅力なのでしょう。
このストーリー、実は、言ってみれば
大女優が気まぐれに自分を崇拝する青年をつまみ食いただけなのかも知れません。
けれど、青年はそうであってもいいと思っていますよね。
ほんのひととき、儚くて美しいものに触れた。
そういう思い出だけでも一生を幸福に生きていけそうです。
けれどもマリリンは、7日間の“ロンドンの休日”の後には
また現実に立ち返らねばならない。
気丈にもまた現実に帰っていくマリリンですが、
それはここまでのし上がってきた彼女の矜持でもあるのでしょう。
というところで、
きっと男性ならこのあとマリリン・モンロー出演作を見まくるところだと思うのですが、
残念ながら私はそこまでの思い入れはありません。
まあ、嫌いではありませんけどね・・・。
「マリリン7日間の恋」
2011年/イギリス・アメリカ/100分
監督:サイモン・カーティス
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン、ドミニク・クーパー、ジュディ・デンチ、エマ・ワトソン
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2012年で没後50年となる世界のセックスシンボル、マリリン・モンローの秘話。
1956年、ローレンス・オリビエ監督・主演作品「王子と踊子」撮影のため、
ロンドンを訪れたモンロー。
撮影所で第三助監督を務めるコリン・クラークと親しくなっていきますが、
今作はそのクラーク氏の当時の回想録を映画化したものです。
マリリンはすでにトップ・スター。
しかし、初の海外撮影であることのプレッシャーや
夫との確執で精神的に不安定。
度重なる撮影の遅刻や何度もの撮り直しに、
次第に周りの人々までイライラし始めます。
常に皆の中心にいてもてはやされながら、心休まる時がない。
結婚していてさえも孤独なマリリンの姿が次第に浮かび上がってきます。
そんな彼女が唯一本音をさらけ出せる相手がコリンだったのです。
少女のように気取りなく無邪気。
そしてはかなげ。
このようなことと、ウリモノのセクシーさとのアンバランスが
彼女の魅力なのでしょう。
このストーリー、実は、言ってみれば
大女優が気まぐれに自分を崇拝する青年をつまみ食いただけなのかも知れません。
けれど、青年はそうであってもいいと思っていますよね。
ほんのひととき、儚くて美しいものに触れた。
そういう思い出だけでも一生を幸福に生きていけそうです。
けれどもマリリンは、7日間の“ロンドンの休日”の後には
また現実に立ち返らねばならない。
気丈にもまた現実に帰っていくマリリンですが、
それはここまでのし上がってきた彼女の矜持でもあるのでしょう。
というところで、
きっと男性ならこのあとマリリン・モンロー出演作を見まくるところだと思うのですが、
残念ながら私はそこまでの思い入れはありません。
まあ、嫌いではありませんけどね・・・。
マリリン 7日間の恋 [DVD] | |
ミシェル・ウィリアムズ,ケネス・ブラナー,エディ・レッドメイン,ドミニク・クーパー,エマ・ワトソン | |
角川書店 |
「マリリン7日間の恋」
2011年/イギリス・アメリカ/100分
監督:サイモン・カーティス
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン、ドミニク・クーパー、ジュディ・デンチ、エマ・ワトソン