最悪の一日
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若手敏腕弁護士ギャヴィン(ベン・アフレック)は、その日、
担当している裁判に出廷するため急いでいました。
一方、アルコール依存症で妻子と別居中のギプソン(サミュエル・L・ジャクソン)は、
子どもの親権を巡る裁判に遅れないようにと急いでいます。
そしてギャヴィンが強引な車線変更をしたため、
二人は接触事故を起こしてしまいます。
時間を気にするあまり、ギャヴィンは一方的に走り去ってしまいます。
そして、ギャヴィンが落としていったファイルをギプソンが拾いますが、
それはギャヴィンの担当している裁判に必要な重要書類だったのです・・・!
調停裁判に遅刻し、家族の絆を失ってしまったギプソン。
そして、ファイルをなんとしても取り戻したいギャヴィン。
二人の激しい駆け引きが始まります。
ギャヴィンもギプソンも基本的には悪人ではないのです。
しかし、お互いにタイミングが悪すぎた。
このアクシデントで、自分の人生の転落が始まるかもしれない・・・。
そういう焦りに囚われた二人は、過剰な攻撃を相手にし始めてしまうのです。
相手の銀行口座をロックしたり、
車に仕掛けをして事故を起こさせてしまったり。
しかし二人は時に我に返る。
こんなことをしてもどうにもならない。
自分の破廉恥な行動自体にまた後悔させられる。
アルコール依存症のためしばらく禁酒を続けていたギプソンですが、
混乱した気持ちを抑えようと酒場へ入り、アルコールを注文してしまいます。
・・・が、彼は持ちこたえた。
グラスを目の前にしながら、彼は手を付けなかったのです。
そして彼は途中で何度もファイルを返そうと行動を起こしかけるのですが、
その都度ギャビンがまた嫌がらせを仕掛けてくるという具合。
まさに、悪意には悪意しか返ってこない。
でも、善なる物はきっと潜んでいるものだ・・・と思わせるラストは、好きです。
互いに破滅してもおかしくないストーリーだけに、
安直なハッピーエンドと言う人もいるかもしれないけれど、
私はこれでいいと思う・・・。
<Amazon prime videoにて>
「チェンジング・レーン」
2002年/アメリカ/98分
監督:ロジャー・ミッシェル
出演:ベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、トニ・コレット、
シドニー・ポラック、リチャード・ジェンキンス
最悪の一日度★★★★★
満足度★★★★☆