ビクトル・ユゴーには見えないが、レオナール・フジタには見えるかも
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水谷豊が奇天烈なスーツを身にまとう、小説家?
そんな予告編を見て、怖いもの見たさで拝見しましたが・・・。
北白川右京(水谷豊)は、新作の執筆のため、
パリの「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」(王妃の館の意)に宿泊する豪華ツアーに参加。
時折「小説の神」が降りてきて執筆が進み、
その小説の内容が劇中劇としてミュージカル形式で繰り広げられます。
しかし、このツアーは、倒産寸前の旅行会社が
ホテルの1つの部屋を2組に提供という二重売りで窮地を脱しようとする怪しげな企画であった・・・。
本作はまた、豪華ツアーと格安ツアーに参加した人々の
人間模様をコメディタッチで描くストーリーでもあります。
そう、コメディなんですよね。
だから実際、水谷豊の服装並みに全体が陳腐ではあっても、
そう目くじら立てることはないのかもしれない・・・。
でもこれ原作は浅田次郎氏なので・・・、
実はもう少し期待していたのですが。
そもそもこのツアー自体に無理がありすぎです。
始めから、豪華ホテル(ただし屋根裏部屋宿泊)の格安ツアーです、と
うたえばいいだけのこと。
ホテル側の大変過ぎる作業を考えると、
返って高くつくのではと思ったりする。
これで倒産寸前の会社が立ち直るとはとても思えない。
しかもミュージカルはあまりにも唐突でした。
曲と歌自体は良かったのですが。
むしろ本作は劇中劇シーンはなしにして、
人間模様をもっと複雑に描いていったほうが面白かったのではないかと思います。
結局、このように本筋とは関係ないことを想像してしまうというところで、
すでに失敗作。
でもまあ、パリの風景は素敵で、
やはり一度はルーブル美術館には行ってみたいとは思いました。
「王妃の館」
2015年/日本/123分
監督:橋本一
原作:浅田次郎
出演:水谷豊、田中麗奈、吹石一恵、尾上寛之、青木崇高、安達祐実、安田成美、石丸幹二
コメディ度★★★☆☆
満足度★★☆☆☆
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水谷豊が奇天烈なスーツを身にまとう、小説家?
そんな予告編を見て、怖いもの見たさで拝見しましたが・・・。
北白川右京(水谷豊)は、新作の執筆のため、
パリの「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」(王妃の館の意)に宿泊する豪華ツアーに参加。
時折「小説の神」が降りてきて執筆が進み、
その小説の内容が劇中劇としてミュージカル形式で繰り広げられます。
しかし、このツアーは、倒産寸前の旅行会社が
ホテルの1つの部屋を2組に提供という二重売りで窮地を脱しようとする怪しげな企画であった・・・。
本作はまた、豪華ツアーと格安ツアーに参加した人々の
人間模様をコメディタッチで描くストーリーでもあります。
そう、コメディなんですよね。
だから実際、水谷豊の服装並みに全体が陳腐ではあっても、
そう目くじら立てることはないのかもしれない・・・。
でもこれ原作は浅田次郎氏なので・・・、
実はもう少し期待していたのですが。
そもそもこのツアー自体に無理がありすぎです。
始めから、豪華ホテル(ただし屋根裏部屋宿泊)の格安ツアーです、と
うたえばいいだけのこと。
ホテル側の大変過ぎる作業を考えると、
返って高くつくのではと思ったりする。
これで倒産寸前の会社が立ち直るとはとても思えない。
しかもミュージカルはあまりにも唐突でした。
曲と歌自体は良かったのですが。
むしろ本作は劇中劇シーンはなしにして、
人間模様をもっと複雑に描いていったほうが面白かったのではないかと思います。
結局、このように本筋とは関係ないことを想像してしまうというところで、
すでに失敗作。
でもまあ、パリの風景は素敵で、
やはり一度はルーブル美術館には行ってみたいとは思いました。
王妃の館 [DVD] | |
水谷豊 | |
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) |
「王妃の館」
2015年/日本/123分
監督:橋本一
原作:浅田次郎
出演:水谷豊、田中麗奈、吹石一恵、尾上寛之、青木崇高、安達祐実、安田成美、石丸幹二
コメディ度★★★☆☆
満足度★★☆☆☆